ぼっちちゃん「え?発達障害?」
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医師「はい、他人とのコミュニケーションが上手く出来ない、落ち着きがない、と言った事を考えると広汎性発達障害ではないかと思われます」
ぼっち「はい・・・」
医師「軽度のアスペルガーと二次障害としての不安障害がありますね」
ぼっち「はい・・・」
医師「落ち込むことでもないですよ、むしろ漫画家などのクリエイターには向いています」
医師「頑張りましょうね」
ぼっち「はい・・・」 ぼっち(なんてこった)
ぼっち(私は障害者だったのか・・・)
ぼっち(家族や結束バンドの皆になんて言えばいいんだ・・・) スターリー
ぼっち「……」ボーッ
喜多ちゃん「先輩、最新の韓国ドラマ見ました?」
虹夏「あー見た見た!イ・ボヨン良かったよねー!」
ぼっち「…」ブルブル
虹夏「…ぼっちちゃん?いつも以上に元気ないけどどうしたの?」
ぼっち「いやー、ちょっと…」
虹夏「ん?」
ぼっち「病院にいったら病気だったらしくて…」
喜多ちゃん「えっ?」
ぼっち「発達障害って診断されました…」
一同「えっ」
ぼっち「ハハ」グスン 空気が凍りつく
虹夏「………」
喜多ちゃん「……」
リョウ「……」
虹夏「あーあはは…そ、それはショックだね…」
喜多ちゃん「で、でも!発達障害の人には特別な才能があるって言ってましたし…」
リョウ「そ、そうだよ…障害なんて気にする必要…」
一同「……」 ルックス最高だから余裕やね
傷物にならないことだけ気をつければいい ぼっち(あー、やっぱりみんな引いてる…)
ぼっち(きっと私の事下等生物だって見下してるんだ…)
ぼっち(私なんて産まれてきた事自体間違いだったんだ…)
ぼっち「すいません、もう帰ります」
バタリ
虹夏「あっ…」 後藤家
ぼっち「……」
ぼっち(なんだったんだろ、私の人生)
ぼっち(人間には、一定確率で出来のいい個体が生まれてきて、その逆で不良品も生まれて…)
ぼっち(それが私ってことか)
ぼっち(もう何もかも嫌になっちゃった)
ぼっち(なんで健常者に生まれて来れなかったんだろう…) ぼっち(イソスタグラム…)
ぼっち(すごい楽しそう…私と違って毎日が光り輝いてて、青春を満喫してて…)
ぼっち(私も障害がなければ、こんな人生を送れたのかな)
ぼっち(でも現実は障害者)
ぼっち(どれだけ望んでも、こんな生活は手に入らない)
ぼっち(90%の人が手に入れているものを…)
ぼっち「」グスン 先日の件があってから私は結束バンドの練習に顔を出していない。もちろん学校にも行っていない。
家族のみんなが心配してくれているけど、今は何も考えたくなかった。
ロインを見るとメンバーからメッセージがいくつか届いている。しかし申し訳ないがしばらく未読無視させていただいている。心配してくれているのかな、なんて考えてしまうこともあるがきっとみんな私のことが嫌いだろう、そうに違いない。 ぼっち(外の世界は怖い)
ぼっち(人間と触れ合うなんて出来ない)
ぼっち(誰も信じられない)
ぼっち(みんな私を笑ってる)
ぼっち(世間が世界が自分を拒絶し嘲笑ってる)
ぼっち(私の人生はなんて惨めなんだろう) ピンポーン
ぼっち「………」
ガラッ
喜多ちゃん「ひとりちゃん!」
虹夏「ぼっちちゃん…!」
リョウ「ぼっち…」
ぼっち「………」 ぼっち「…なんですか?障害者の私に」
虹夏「…あのね、ぼっちちゃんはぼっちちゃんでしょ?」
喜多ちゃん「そうそう、発達障害だとか言って自分の価値を決めつけるようなことは…」
リョウ「人にはそれぞれ違いが…」
ぼっち「幼稚園から高校に至るまで友達がいなくて」
ぼっち「同年代との会話も一切なかった」
ぼっち「こんな私のどこに価値があるんですか?」
ぼっち「私は、何も出来ないんですよ、生まれたときからあらゆる可能性を排除されて、ただくるしむだけの人生なんです」 虹夏「そんな事ない!だって~~~」ゴチャゴチャ
喜多ちゃん「~~~~」ベラベラ
リョウ「~~~」ガチャガチャ
ぼっち(あーーーーもううるさい…)
ぼっち(うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい)
ぼっち「」スック
虹夏「ぼっちちゃん?何ギター持って…」
ドカッ!バキッ!グシャアア!
虹夏「がはっ…」
喜多ちゃん「ひとりちゃん!?やめて!!」ガバッ
リョウ「ぼっち!!」 >>25
なんなら山田もこんなんだっけ?って思った ドザッ
喜多ちゃん「ううっ…」
ぼっち(もう全てどうでもいい)
ぼっち(綺麗事ばかり言うこの人達が憎い)
ぼっち(私をこんなに産まれさせた世界が憎い)
ぼっち(全部破壊したい…)
ガチャリ
リョウ「ぼっち!待って!!」 キャシャーン
ぼっち(ガソリン3L…これで…)
トボトボ
ぼっち(どこに放火しようかな……)
ぼっち(……保育園、あそこにしよう)
ぼっち(沢山の子供達の未来を奪ったら愉しいだろうなあ)
ぼっち(ふひひっ!)
ぼっち「あはっ!」
―――
ぼっち「」ジョロロロロ
ぼっち(これで火をつけて…) 園児達「お遊戯会の練習をします。みんなで『大きなかぶ』を歌いましょう」
先生「はい! ではまず私が歌いますね」
先生「~♪」
先生「次はみんなの番ですよー?」
園児達「…………」シーン
ぼっち「あははははは……」
先生「!?」ビクッ
ぼっち「」ニヤァ
ぼっち(全部燃えろ)
ぼっち(うへへ……) ぼっち(ライターライター!)カチッシュボッ!
その後、撒いたガソリンに引火し、保育園が大炎上した。
ぼっち「ふへへへへ……楽しいなぁ……」
園児「せんせぇえええ!!」
職員「あああああっ!! なんてことをしてくれたんだお前ェエエッ!!!」
職員「消火器を持ってこい! はやくしろォオオッ!!」
ぼっち(ふひひ、苦しめ苦しめ!私をゴミのように扱ってきた罰だ!ざまあみやがれ!) 数分後
消防士1「ダメです! もう間に合いません!」
消防士2「諦めるんじゃない! まだ子供がいるかもしれないんだぞ!」
消防士3「でもどうやって助ければ……」
ぼっち「あのぉ? すいませ~ん」
消防士1・2・3「「「なんだ君は!?」」」
ぼっち「実は私、ここに放火した張本人なんで~す!」エヘヘ
消防士1・2・3「「!?」」
ぼっち「なので皆さんも死んでくださ~い♪」ニコッ
消防士1・2・3「「この野郎オオオオオッ!!!」」ブンッ!
ぼっち「きゃあああああ!!!」バキィイイッ!
ぼっち「ぐべほっ!?」
消防士1・2・3「「死ねぇええ!!」」ドゴォオオオンッ!!!
ぼっち「ぎゃばぶっ!?」グシャアッ!!
ぼっち(ああ…これでやっと死ねるんだ)
ぼっち(最後に一花咲かせられてよかったな)
ぼっち(さよなら世界……)ガクリ
こうして、私は死んだ。享年15歳である。
―――
数日後
キャスター「昨夜、○○市××町の保育園にて大規模な火災がありました。出火原因は△△市の女子高校生(15)による放火と見られております。容疑者の少女は病院に搬送されましたが死亡が確認されています。また少女の供述によると、少女は日常的にいじめを受けており、そのストレスから犯行に及んだと自供しており―――」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています