「人は自身を評価するとき、大抵良い方に評価しようとする。そして自尊感が低い人ほど好評価を越え、自身を過大評価する傾向にある。

自尊感が低い人たちは、自身を過大評価し、素晴らしい人間だという幻想を持っている。この幻想と現実のギャップが大きいほど、悩みも大きくなる。

自分はこんなに立派なはずなのに、現実の自分は惨めで取り柄もなく、認められてもいない。こうして今の自分の姿に不満がつのり、次第に憎らしく、見るのも嫌になっていく。その究極が自ら命を絶つという悲劇につながる」