「嘘の怪談話」
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ある男子大学生の話なんだが
男友達1人、女友達2人で夜怪談話をする事になった その男は怪談話には全く興味がなく、自分の怪談話は一個もなかった
なので、最初は聞く側に回っていた
後半にさしかかってきたときに友人が
「そろそろお前も話せよ」
と言ってきた その男は即興で嘘の怪談話を話し始めた
その内容というのが
「〇〇町の駅近くの公園でサラリーマンが焼身自殺をして、その黒焦げた幽霊がたまに出る」
というものであった それを聞いた友人らは
「その場所知ってるー」「〇〇マーケットの横の公園でしょ?」「こわー」
と怖がっており、結構盛り上がった 男は内心安心し、その怪談は夜中の12時ごろに終わった
家に帰宅しようと夜中一人で道をありていると向こうから男の人が歩いてくる 真冬なのに短パン、半袖でかなり不自然だった
ちょうど通り過ぎようとするタイミングで男が「〇〇の場所どこか知ってますか?」と聞いてきた 「もしご存知でしたら道案内していただけないでしょうか」
近くの場所だからまぁいいかと承諾し、その付近まで歩いた 歩いている途中、その場所というのが階段で話した公園の近くだと気づいた
まさか、と思ったのだが「まぁ偶々だろう」と自分を安心させていた そして、目的の場所についてさっき来た道を引き返そうとしたときに
さっきの男が「あの話って私のことですよね?」と言った
振り返るとその男は黒々と焦げた姿で睨んでいた ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています