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2023/05/21(日) 00:48:09.781ID:O7vqO4Eh0かつて堕天して地の底に落とされた邪悪な神、終焉の者。
終焉の者は魔を束ねて魔王となり、女神相手に戦争を挑むも敗れて封印される。
その後復活を遂げるも、女神の転生体であるゼルダと、女神の剣を持つリンクに敗れて命を落とす。
死に際に「我が呪縛により戦いは永遠に終わらない」と言い残す。
この呪言が己の首を絞めることになる。
『時のオカリナ』
永い時間の中で、神の加護を受ける地ハイラル王国が生まれ、王国は広い地を統一していく。
痩せた砂漠の地に住まうゲルド族は、奪うことでしか生きられないため、せめてもの贖罪に義賊として生きていた。
時代の流れでゲルド族がハイラルに取り込まれて略奪ができなくなれば、ゲルド族は過酷な地で満足な生活は送れない。
ゲルド族の首領ガノンドロフは肥えた裕福な地に住まい、一方的な言い分をぶつけてくるハイラル王に強い怒りを覚える。
仕える振りをしながらも、トライフォースの伝説を知る。
時の神殿を解放して聖地の力を得れば自身がハイラルの王となれる。
力のトライフォースを手にするも、世界はガノンドロフの邪悪な欲を反映したかのように、闇の世界へと覆われていく。
(ただスカイウォードを踏まえると、そもそも世界が闇に支配されたのは、ガノンドロフが自身の魂に終焉の者として生き続ける呪縛を掛けたのが元凶)
そして時の勇者リンクを打倒したガノンはハイラルを完全に支配する。
『風のタクト』
前作『時のオカリナ』で時の勇者を打倒しついにハイラルを完全支配したガノンドロフ。
しかしあろうことか神々は「あんなのに支配されるならハイラルいらなくね?」と考え、あろうことかハイラルを洪水で沈めて封印し、世界全土が水面に沈んでしまう。
封印から脱したガノンドロフは再び自身に宿らなかった二つのトライフォースを求めて、ゼルダ姫の転生体が持つ知恵のトライフォースと、海に散った勇気のトライフォースを捜す。
ただ、今作のガノンドロフは一度世界を支配して満足した晩年に神々にちゃぶ台返しを受けたせいか、疲れ果てていてどこか達観したというか、死に場所を求めているように見えると考察されることが多い。
この際、村の風習で伝説の時の勇者のコスプレをしていたリンクがそのまま旅に出ることになり、ガノンと並行して勇気のトライフォースを集め、自身のその力を宿す。
ガノンドロフさん、姿を変えて生きながらえていたハイラルの王に対峙。
今なおガノンドロフに対峙するハイラル王に対して「なんか俺の事恨んでるけど、お前も神々に見捨てられたんだぞ」とド正論を飛ばしてしまう。
老練して達観したところを持つガノンドロフの見せる唯一感情的になるシーン。
「砂漠の地は灼熱と風と、凍える風の吹き荒れる渇いた地」
「ハイラルに吹くこの風が欲しかった」
リンクに対して振り返るように語るガノンドロフ。哀愁を感じる。
まるで老人の同窓会のようにリンクに語り掛けるガノンドロフ。
ガノンドロフ、リンクとゼルダのトライフォースを用いて完全なトライフォースを発現させる。
再びハイラルを支配する願いを叶えようとするが、機を覗っていたハイラル王に割り込まれて「ハイラルは完全に忘れるから次世代に希望をくれ」とキャンセルを受ける。
ここまで来てドラゴンボール戦法で悲願を潰された上に、自分と同じ立場だと思っていたハイラル王がハイラルを捨てた敗北感で、ガノンドロフは渇いた笑い声を上げる。
怒りのままにリンクへと挑むが、ゼルダの放った光の矢をリンクが盾で反射したのを避けきれず動きを封じられ、その隙にマスターソードの直撃を受けて今度こそ命を落とす。
「フフ……風が吹いて……おる……」
自分の命が潰えて新しい時代が始まることを知ったガノンドロフの最期の言葉。