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2023/05/20(土) 09:35:36.170ID:QQ11e65Z0まず人口だ。東京都民は1406万人と突出しているが、都区部以外に限ればわずか431万人しかいない。参考までに千葉県は516万人、仮に県都の千葉市を抜いても418万人とほぼ同レベルなので実質的には千葉県と変わらないのだ。
さらに市の人口がわかりやすい。まず東京都にはいわゆる「政令指定都市」は1つも存在しない。都内の市としては最大の八王子でも60万都市で、千葉市はおろか船橋市より少ない。ついで町田が40万人都市、府中、調布が20万都市で、最近やっと「平成の大合併」で誕生した西東京市が20万都市に昇格したレベルだ。つまり人口20万以上のレベルの都市が東京都内にはたったの5つしかないのである。あの埼玉でさえ県内に9都市があることを考えれば驚きである。
東京都内は首都でありながら都心周辺から地続きに住宅街が広がる大都市環境の範囲が極端に小さい。都庁のある新宿から西に30kmで八王子市。ここまでがベッドタウンの限界と言う感じで、その先はローカル線沿いに田んぼ地帯の広がるあきる野市や里山のはざまの青梅市といった「地方都市」が40km先。50kmも先に行けば奥多摩や都内唯一の村・桧原村といった秘境地帯だ。千葉県であれば30km東にいけばまだ習志野市でかなり立て込んだ密集地帯。50km先でも千葉市内で土気の住宅街だ。ちなみに他県の場合は60km先も一貫して首都圏郊外ベッドタウンが栄えていて、神奈川県なら平塚市、さらには茨城県ならつくば市までその範囲は及んでいる。
その道のプロはこう話す。「いわゆる多摩地区と呼ばれる非23区の東京は、ハッキリ言えば相当下位のベッドタウンです。武蔵野線を除けば都心に至る横軸の1本の鉄道しかないので、地域内の「タテ移動」が困難。首都圏なのにマイカーがないと生活困難な不便さも敬遠され「都民ブランド」にこだわりをしめす東京コンプレックスをこじらせた新潟県あたりの出身者の田舎者だけが喜んで移住する残念な地域なのです。歴史的には埼玉の僻地の扱いで、明治の廃藩置県では神奈川県の端くれだったこともあります」(多摩観察家)
なぜこんなにも後進地域なのか。その背景には圏内の拠点軸の不在もある。千葉県の場合、政令指定都市の千葉市が単独でそれなりの経済力を持ち、神奈川県でいう横浜、埼玉ならさいたま市が求心力を持つ。これにより都心周辺だけに人口が偏重せず、県内主要都市へのアクセスでより広範囲に人口が分散集中するようになる。ところが多摩地区には政令市はなく、本来拠点にある八王子市は養蚕業の衰退などから都市空洞化が起き、中心街の大型店の撤退や大学キャンパスの都心回帰が起きている。八王子で育った若者は高校卒業とともに都心に出てそのまま帰ってこず、増えるのは高齢化率と空家だけ。新しい住民が外からやってこないというわけだ。