朝、目が覚めると、なぜか泣いている。

そういうことが、時々ある。

見ていたはずの夢は、いつも思い出せない。

ただ・・・
ただ・・・なにかが消えてしまったという感覚だけが、目覚めてからも長く残る。

ずっと何かを・・・誰かを・・・探している。

そういう気持ちに取り憑かれたのは、たぶんあの日から。

あの日・・・星が降った日。

それはまるで・・・

まるで、夢の景色のように、ただひたすらに

美しい眺めだった。