JUDET(ジュディット:Japanimation Uneducated Defective Engrish Terms)は、直訳で『日本アニメの出来損ないで無教養な英語モドキ』を意味するインターネットスラングです。

出典は定かではありませんが、英語圏のアニメファンダムで「日本のアニメには発音の適切でない、場合によっては英文法にすらそぐわない稚拙で破綻した英語が頻出する」と指摘するトピックが立てられたことを切っ掛けに、2010年代後半から侮蔑的なニュアンスと共に急速に広まった言葉だと考えられています。

『機動戦士ガンダム』、『遊☆戯☆王』、『鋼の錬金術師』など、黎明期から現在に至るまで日本のアニメでジュディットに該当する表現は枚挙に暇がなく、もはやその歴史とジュディットを切り離すことは極めて困難であると言わざるを得ないでしょう。

サブカルチャー評論家のアンダーソン氏は以下のように指摘しています。
「日本人の多くは異文化への敬意を著しく欠いている傾向にあり、ジュディットは彼らのそのような自国中心主義的傲慢さの現れであると言うことが出来る。
彼らの自閉的な態度が日本社会のガラパゴス的風土をますます加速させ、ジャパニメーションにおけるジュディットの再生産を促す負の循環構造が現代の日本を支配している。
日本が鎖国体制にあるならばそれも良いだろうが──実際、日本人の精神的成熟は中世から今日に至るまで停滞しているのだが──すでに分不相応にも国際社会に足を踏み出してしまった以上、
他国への敬意を忘れ、唯我独尊に外国文化を食い荒らす日本のクリエイターの醜悪な姿勢を問い直さなければ、日本が亡国としての末路を辿ることになるのは火を見るより明らかだろう」