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2023/04/21(金) 11:57:34.447ID:xI1dvffU0異性に対する関心を失った男性はその後の死亡リスクが上昇することが、日本人の中高年を対象とした研究（＊1）で分かりました。
■40歳以上の日本人2万人を追跡
性への関心は、パートナーとの性的な関係および性機能の維持に欠かせません。また、性への関心を維持しているかどうかが、健康状態や生活の質が良好かどうかの指標となることが明らかになっています。世界的に人口の高齢化が進む中で、高齢者のセクシュアリティーに関する研究は増加していますが、セクシュアリティーと寿命の関係については、ほとんど検討されていませんでした。
そこで山形大学の櫻田香氏らは、山形県在住の40歳以上の人々を対象とする前向き研究を行って、異性に対する関心を失うことがその後の死亡リスクに及ぼす影響を検討しました。
山形県で2009～2015年に、年1回の健康診断に参加した40歳以上の2万969人（男性が8558人、女性は1万2411人）を登録、情報がそろっていた1万9054人（男性7668人と女性1万1386人）を分析対象にしました。
登録時点で、病歴や、その時点で感じている症状、使用している処方薬、血圧、声を出して笑う頻度、異性への関心、喫煙習慣、飲酒習慣、運動習慣、配偶者の有無、学歴、自覚している心理的ストレス、社会活動への参加、などに関する情報を得ました。
異性への関心については、「異性に興味があるか」という質問に対して「はい」か「いいえ」を選ぶよう求めて、「いいえ」と回答した人は異性への関心を失っていると判断しました。したがって、同性愛者は、この調査では異性への関心がない人に分類されています。
登録時点で異性への関心がなかった人の割合は、男性が8.3％、女性は16.1％でした。異性への関心の欠如に関係していた要因は、男性では、より高齢、飲酒の中止、糖尿病、声を出して笑う頻度が低い、心理的ストレスが高い、学歴が低い、であり、女性では、より高齢、非飲酒者、声を出して笑う頻度が低い、心理的ストレスが高い、配偶者と離婚または死別、学歴が低い、となっていました。
