木村容疑者はなぜこうも簡単に岸田首相に近づくことができたのか。警察はその経緯を慎重に捜査しているが、警視庁でSP(警護官)経験のある現役警察官は、当日の警護体制についてこう指摘する。

「驚いたのは、岸田総理と聴衆との距離です。あの近さでは、何があっても防げないくらいの距離。今回は、爆発物の威力が弱かったのが不幸中の幸いです。仮に威力が強かったら、人的な被害が出ていた可能性が高いでしょう。本来であれば、もっと十分な距離をとるべきです。

また今回、護衛の警察官が爆発物を見つけたあと、とっさに聴衆のほうに向かって蹴ったことについて問題ではないかとの指摘がありましたが、要人警護ではいたしかたないと思います。まずは、要人を警護することが第一。SPは銃撃された時などは覆い被さるように訓練をされています。防弾ベストなどを着用していても、自分の命を盾にして要人を守る覚悟です。要人が暗殺されることは、国家としての一大事であるため、あのような対応にならざるを得ない。山上被告の時の対応が問題視されていただけに、動きはよかったと思う」

https://news.yahoo.co.jp/articles/a0ef43afb05344af4e300bcd3023315b971d1b0e
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