ADHDに対しては覚醒剤と同じ作用がある「リタリン」(成分はメチルフェニデート)が使用されていた。メチルフェニデートは依存性があることから、「麻薬及び向精神薬取締法」で指定されている。リタリンは不正処方と乱用・依存による死亡事件が問題になったため、2007年からADHDに対しては使用できなくなった。それと同時に登場したのが、リタリンと同じ成分のコンサータだ。

コンサータはリタリンと同じく、脳の神経伝達機能に作用し、集中力を高める効果がある。大量処方や乱用を防ぐため、製造販売者のヤンセンファーマは、第三者機関「コンサータ錠適正流通管理委員会(流通管理委員会)」を設置。販売できる医師と薬局が限定され、患者も登録制になっている。