狙われた女児→強制わいせつ
巻き込まれた女児→強制性交


下校後に集合住宅で1人で留守番する女児を狙って性的暴行を繰り返したとして、大阪府警は、元病院職員の男を強制性交等致傷などの疑いで逮捕・送検したと19日に発表した。2022年までの6年間で被害に遭った計10人のほとんどが、ドアを開けた直後に押し入られていたという。防犯の専門家は、下校時や留守番中の注意点を家庭内で話し合うことなどを呼びかける。


 男は、大阪府吹田市の柳本智也容疑者(26)=強制性交等致傷や強制性交等罪などで起訴。府警によると、容疑を認め、女児を狙ったのは「成人女性だと抵抗され、通報されるかもしれないと考えたから」と供述しているという。

 捜査1課によると、柳本容疑者は21年3月、府内の集合住宅で、女児が玄関の鍵を開けた際に後ろから押し倒して侵入。女児の口を塞いでカッターナイフで脅し、目隠しして性的暴行を加えてけがを負わせ、その様子を撮影した疑いなどがある。女児の被害のほとんどは同様の手口で、半径500メートルの範囲内だった。

 同課によると、柳本容疑者の携帯電話には女児の行動パターンを記録したメモが残っていた。下校する女児の後をつけ、自分で玄関の鍵を開ける様子や、家族が不在とみられることを把握し、「狙える」といった感想もメモされていた。

 同課は、こうしたメモなどから、容疑者が長いときで約1年にわたり準備していたと確認。女児を待ち伏せし、玄関ドアを開けたところで室内に押し入るなどしていたことから、現場の防犯カメラの設置状況も下見し、周到に計画していたとみている。柳本容疑者は「大学生のころに読んだ成人向け漫画の内容をまねた」と供述しているという。

逮捕の決め手になったのは…
 昨年5月、集合住宅で女児が…

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https://www.asahi.com/sp/articles/ASR1M6V2CR1MPTIL00J.html