オヤジがさっき夕飯中にふと思い出したという祖父が亡くなった時もう20年以上前の話です。
まだ肌寒い1998年の3月、葬儀屋さんを呼んで実家で大々的にやった祖父葬儀にはそれはもう沢山の人が訪れたそうですが、初日にいっちばん最初に来た人についての話です。
本当に忙しくて大変な思いをしていた当時の父ですが、祖父が亡くなったと聞いて1番最初に遠方から飛んでやって来た人が居ました。

子供の頃祖父の話で聞いただけで面識は全く無く顔も知らなかったそうですが、直立不動でその鋭い目付きを向けてきた彼が戦時中日本海軍で上官をしていた祖父の部下の一人だった吉沢(仮名)さんだと気付くのに時間は掛からなかったそうです。