給食に漂白剤混入 元教諭に懲役2年 執行猶予4年 埼玉 富士見

埼玉県富士見市の小学校で、給食のカレーに漂白剤を入れたとして威力業務妨害の罪に問われた元教諭に対し、さいたま地方裁判所は懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。

富士見市の小学校の教諭だった半澤彩奈被告(25)は、去年9月、学校の配膳室に置かれていた6年生の給食のカレーに漂白剤を入れ、修学旅行を延期させたなどとして威力業務妨害の罪に問われました。

児童などは皿に盛る前に異臭に気付き、カレーは口にしませんでした。

これまでの裁判で被告は起訴された内容を認め、検察が懲役2年を求刑したのに対して、弁護士は執行猶予を求めていました。

27日の判決でさいたま地方裁判所の黒田真紀裁判官は「児童を指導・教育する立場でありながら、給食に漂白剤を入れ、修学旅行を延期させるなど学校の業務に与えた影響は大きい」と述べました。

そのうえで「6年生の担任になれなかったことに不満を抱き、6年生が体調を崩せば修学旅行を楽しめなくなるだろうと考えた動機にくむべき事情はなく、刑事責任は重い」とした一方、「犯行を認め反省を深めている」などとして、懲役2年、執行猶予4年を言い渡しました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230327/k10014020871000.html