小説書いてるけど意外と「無駄なこと」って書く必要あるのかな
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本筋の必要なことだけ書いてたらなんか味気ない感じがする
自分の好きな小説を読み返してみると意外と本筋とは無関係なことが書いてある(本筋から派生して脇道にそれた話とか雑学みたいな)
作品の雰囲気作りとしてそういうのも必要なのかな 西尾維新なんて100pくらい読み飛ばしても大丈夫なレベル 無駄なことを全部省いたら「犯人はヤス」で終わっちゃうな 無駄であってもそれが面白ければ書いていいんだぞ
小説なんて面白くなかったら意味ねーんだから 目はなんとかのように澄んでいて鼻はなんとかのように高くみたいなウザ表現も入れろ 小説に無駄なものなど一つもない
全てを通して一つの作品だから 無駄なことだと思って書いてるとそれは無駄な文章になるぞ ◆小説
「後ろで大きな爆発音がした。俺は驚きながら振り返った。」
◆ケータイ小説
「ドカーン!びっくりして俺は振り返った。」
◆ラノベ
「背後から強烈な爆発音がしたので、俺はまためんどうなことになったなぁ、とか
そういや昼飯も食っていないなぁとか色々な思いを巡らせつつも振り返ることにしたのである」
◆山田悠介
「後ろで大きな爆発音の音がした。俺はびっくりして驚いた。振り返った。」
◆司馬遼太郎
「(爆発--)であった。余談だが、日本に初めて兵器としての火薬がもたらされたのは元寇の頃である…」
◆荒木飛呂彦
「背後から『爆発』だアァァァッ!これを待っていたっ!振り返ると同時にッ!すかさず叩きこむ!」
◆村上龍
「後ろで爆発音がした、汚い猫が逃げる、乞食の老婆が嘔吐して吐瀉物が足にかかる、
俺はその中のトマトを思い切り踏み潰し、振り返った。」
◆奈須きのこ
「爆発があったのは昨日のことだっただろうか。
――突如、背後から爆発音が鳴り響いた。その刹那、俺はダレよりも疾く振り返る―――ッ!」
◆京極夏彦
「凄まじい音とともに地面が揺れる。――爆発、ですか?私が問うと、
彼は白湯とさして変わらぬ出涸らしをすすり、
――だから何だと言うのか。と答えた。りん、と、何処かで風鈴の音がした。」 傑作と言われるものは大抵無駄がないよね
関係なさそうに見える要素もよく読めば必要な説明だったりする それを書いているせいで本筋が進みませんブレブレですってなるならそこで初めて脇道が無駄になるんよ
書く事自体はむしろ推進されるべき ハリウッドの物語理論だと
物語を前に進めるかキャラを紹介するか何かしらすべての場面に機能がある
好きな小説ってどの作品か知らんが無駄と思えても実は必要なんじゃないの 情景描写がクドいのはイヤ
心理描写がクドいのは好き 冗長的なのは良くない
本筋の話だけが必要なわけじゃない
全部繋げてくのさ
それが勝手に読者に伏線とか言って読んで貰える
そういうもんだろ? Aは野洲駅で新快速に乗り換えた。
Aは野洲駅に辿り着いた。次の新快速に乗り換えるのには15分程度あるのでベンチに座って待っていた。
Aは野洲駅に辿り着いた。次の新快速姫路行に乗り換えるのには15分程度ある。線路と平行の向きになっているベンチに座って待っていた。
どこからが「無駄か」やな 小説の主な内容なんてあらすじみたいに数百文字にまとめられる
無駄を入れるんじゃなくて作品を膨らませるんだよ >>16
それはシナリオの話だな
文体なんて要らない前提 例えば貴志祐介の黒い家なんだけど
序盤で保険会社の業務の説明や死因の統計が紹介されたりする
1番多いのは癌で、意外と自殺も多くて殺人は年に1件しかこの支社にはこないとか
本筋には関係ない描写だけどそれを描くことで読者に保険会社が舞台になっていることを強く意識させて作品の雰囲気を作っているのかなと思う >>21
そうでもないぞ
完成した映画ががハリウッドの場合無駄なシーンが
一つもなく計算しつくされた作品になるんだから
三幕構成は小説に応用する人も多い >>22
そうだよ
小説は全体で何を表すかってところがある マジで関係なかったらもはやその小説中断して別の小説読ませてるようなもんだよね >>22
作者の仕事だった保険会社に関する怖い体験を描いたって言われてる作品だな
スティーブンキングもキャラの職業に関して詳しく書いたりするが
キャラの紹介として機能してるだろ
普通の業務も描かないと保険会社の恐ろしい面が生きてこないし
読んでないけどそれたぶん機能がある >>24
それは小説において無駄なことを書くどうかとは関係が無い 必要ある
極論桃拾ったら中から赤ちゃん出てきたので育てて悪い鬼を退治にいかせましたで話なんか終わらせられるから
無駄かどうかの線引きが難しいよ >>29
小説にも応用されるよ
チェホフの銃っていういましめがあって
小説家のチェホフが「銃が出てきたらのちに撃つシーンがなければならない」と言った
そうでなきゃなんで銃が出てきたんだと無駄な違和感を読者に与える 書き手によるんじゃね?
下手な人は今から冒険行きます!なのにそこから余計な情報が延々と続いていつ冒険に行くんだよ!ってとか
その情報を差し込む位置が違うだけで読む気が失せてしまう 無駄を削りに削ったのが星新一
余談の方が面白いのが司馬遼太郎
9割無駄だと思わせといて全部回収するのが京極夏彦 ちなみに画太郎は話が脇にそれてえんえんそれが続いて
それが面白いという変則的な物語構想だが画太郎が天才だから
面白くなるだけで下手に真似しちゃあかんのじゃないの >>33
それを「山で草を刈るのが年寄りの一般的な仕事」という世界観の描写と受け取るか無駄ととるか
価値観の違いがある以上
お前にとって無駄なものが著者や別の人には必要なものであるということだろ あってもいいけどストーリー進行のリズム感が損なわれたらちょっと読むのキツくなる
そういう小説けっこうある エレベーターの下りだけで5ページとか
村上春樹ああいうの省いたら数ページにしかならんのじゃないのかと >>30
それは説明書みたいに説明するんじゃつまらんから描写するという違う問題 分けて同じとこレスすんなよ
頭ん中でまとめてからレスしろ小説家ワナビ だれか言ってたけど絶対にやっちゃいけないことなんかないよ
何をどのように書いても面白ければいいってのは真理 ばーっと書くだけ書いてみて、1日置いてから読み返し、
「あ、これ必要ないな」って思ったらそれが無駄なこと
つまり無駄なことを書く必要はあるが、小説の作品としては不要
こういうもんじゃない? >>41
世界観をイメージさせるために必要だが
なろうじゃめんどくさがって読んでもらえない
だからドラクエの世界観を流用して背景描写をすっ飛ばし
面白がられやすいキャラの活躍だけを描くという離れ業
キンキンも既存の小説作法に照らすと馬鹿にされるけど読みやすい スティーブンキングは描いてから何割か削るそうだ
つまんない部分をそぎ落とす >>44
著者としてはそれで正解だよ
だけどそれをして残った部分を読んだ奴が「この描写無駄じゃない?」って思うこともあるわけだから
無駄かどうか判断するのは難しいよ 俺も最近小説書き始めたけど本当に難しい、頭の中で考えてる事が上手く表現出来ず進まない。その余分な物をどう扱うか?どれだけの情報をどこに入れるか?読者に楽しく読んでもらうには?それだけで書いて修正すると言うループにハマってる まあ基本は無駄は削ったら
おそらく黒い家は1が機能してないと思うようで機能してる
無駄な場面があってもよほど面白きゃいいよ >>50
一部のプロもやってることだけど
書き上げてから直す人は多いよ
そうでなきゃ完成しない
ゲーム制作もプロトをまず作ってたたき台にすることがある ハリウッドリライティングバイブルからの引用だが
場面に複数の機能を持たせることが多い
・ストーリーを進める
・キャラクター性を明らかにする
・テーマを語る
・イメージを描く
これらの中から複数の機能を場面に持たせれば無駄にならない 夢枕獏なんか読者へのサービスのエロシーンを楽しめない読者のために
必ずエロと別の面白さを組み込んでる気がする
具体例を書くと長くなるからやめておくが >>55
おかげであんまりエロくない
若いころは菊池秀行とジャンルや作風がかぶっていて
良く比べられてたけどエロシーンは菊池秀行の方が上手かった
後に菊池秀行が印税で立てた豪邸を夢枕獏は淫獣御殿と呼んでいた >>56
たとえば俺はエロ漫画の下手糞なストーリー部分読みたくないんだが
エロくない要素を足すとエロだけに特化するよりはエロくなくなるわな >>53
いい映画の導入は本当にそれを感じるな
舞台設定とか登場人物の素性とか関係性とか
これから出来事が起こっていくことのお膳立てとかを
自然に過不足なくやってくれる
それでいて映像としても見て楽しめるようにちゃんと作り込まれてる ひと通り書き出して
冗長で物語のリズムを崩してるような削る無意識も使って書く人は理論的に仕上げないことも重要
従来小説な紙数単位
興行映画は時間単位
制約があるから彫琢していく
ふつうの作家は磨き上げた方がいい >>58
2時間弱で終わってしまうハリウッド映画はそういう理論で作られてるからな
無駄がなく場面にたいてい複数の機能がある まず上手い人の文章って文章そのものが巧みだったり表現が美しかったりするからな
同じ出来事を書いてもどれだけより面白く読ませるかがプロの力量だと思うよね
ただ出来事とか知識を読者に伝わるように書くだけなら別に俺でもできる 俺は小説は書かないけど
取扱説明書読んでも楽しくないだろ
だから小説では感情を込めた描写をするらしいぞ 無駄なことで楽しむのが小説だ
無駄がなかったら論文になってしまう >>63
そもそもの目的が小説と論文では違う
面白がらせるのが目的の小説ではつまんない部分、物語上機能してない部分が無駄
論文だと面白いだけで何も論じてない文章が無駄 小説というか娯楽自体が無駄なことだからな
楽しければ本人にとっては無駄じゃなくなるってだけの話
理想を言えばすべての文章に意味がある状態が最高なんだろうが
そこまで理屈っぽく考えると発想の邪魔になって書き進めるのが難しくなりそう
実際そこまでやってる作品なんて見かけないしあっても面白いとは限らない
結局どんだけ作者が工夫を凝らしてもどんだけ雑に描いても自分に合うか合わないかが一番重要だからな
それを証明してるのがなろう小説の人気だよ >>65
ダイハードでも見ればいいよ
もしくは星新一
一切無駄がないから 理詰めの作家はいるしそういう人も発想が豊かだったりするんだよ
筒井康隆はここで余計な要素を入れると事前に考えて決めておく
逆にスティーブンキングは何も考えず書き進めると自然と物語が出来上がる >>66
どっちもそこまで面白いと思わなかった
まず題材が俺の興味じゃない >>68
題材に興味持てないのはお前個人の問題で
一般的にもそうだと言えないだろ
ここでは一般論を語ってるんだよ しかも無駄がない作品として例を挙げたのに何で
題材に個人的に興味を持てない話になるんだよ >>64
あーね?おれを否定しなくても主張出来ることを無駄の意味を変えてまでかぶせなくてもよかろう >>73
雑なことを言うなよ
小説における無駄と論文における無駄は違うし
面白がらせることがなぜ無駄を楽しませるって比喩になるのかわからない
しかも情報小説と言って有益な情報を盛り組む小説ジャンルもあるし >>74
なんか大変なんだな
無駄に見えることにも発見はあるよ >>76
なら無駄を楽しませるのが小説って主張が成立しないな >>77
そもそもが無駄な存在なエンタメってジャンルの話を考えると
無駄ってなんだろうなってなるわけだ >>79
サバイバルがすべてだったら娯楽は無駄だな
人はパンのみにて生きるにあらずっていうけど
文化あっての現代人の生涯だろ >>64の主張を間違いだとも思わないんだ
だけどそれでいいかともならなかったから一旦考えてみたくてな >>83
実際はサバイバルがすべてじゃないし
楽しく生きるという機能がある娯楽は無駄じゃない
食って性交して寝るだけが人生じゃないんだよ じゃあ無駄ってなんだろうか
むだ
【無駄・徒】
《名・ダナ》
役に立たない(余計な)こと。効果・効用がないこと。
「出費の―を省く」 >>85
なんでって衣食住が得たいという欲求がある上で他にも
なるべく楽しく生きようって欲求が出てくるじゃん
社会的に尊敬される、他人に愛される、健康になる、
いろんな面が人生にはある
動物じゃないんだから人間の生涯は実際に食って排泄するだけのものじゃないんだよ >>86
楽しく時間を過ごすという効果、効用があり役に立つ つまり生きるためには無駄なことが楽しいので無駄なことは必要なのでは…? サバイバルがすべてって前提がないと娯楽は無駄とは言えないよ
実際はサバイバルがすべてじゃないし
サバイバルがすべてなら5ちゃんも必要ないな 一見必要のなさそうなことで本当に必要ないものでも楽しいことはあるんだよな 気の持ちようで気付いたり気付かなかったり気付いても逆に腹が立ったりもする
無駄なことってなんだべな 結局は無駄を楽しむかどうかの作者好みが読者に合うかどうかでどう書こうが自由だし、どんな好みでも合う読者はいる >>100
人間は死ぬし金も名誉もおそらくあの世に持っていけない
一生かけて仕事しても死んだら無駄になる
ならば人生をなるべく楽しんで死んでいくだけのこと >>101
そうだよ
絶対にやっちゃいけないことはない
一見無駄でも面白かったり人気が出たりしたらあり >>104
コスパも考えるけど楽しむだけが人生だと思ってるよ >>106
うんそういう生き方は悪くない
そうじゃない人もいるだろうというだけさ ここだと非モテコンプレックスから生物学的に
子を残せないと無駄という人がいるけど
子を残しても自分が死んだらそこから先は関係ないじゃん
そもそも生物がなぜ子孫を残そうとするのかも判明してない
俺の価値観ではセックスも子育ても人生を楽しむ手段の一つに過ぎない 人類はいつか必ず滅ぶ
太陽も地球も無限に生きるわけじゃない
そしたら人間の文化も無駄になる すべて無に還り無駄になるなら
なるべく人生を楽しむくらいのことしかできないじゃん >>109
連載漫画と映画ではロジックが違って
週刊連載漫画は一週一週が面白くないと読まれなくなり打ち切られるから
全体を見たら無駄でも刹那の面白さが優先される傾向がある
キン肉マンなんか支離滅裂で全体として見ての整合性ゼロだがとにかく見せ場が続く 多少の無駄はあってもいいけど
面白くないと駄目だろ、ためになるとか、キャラ作りに繋がるとか 2時間弱映画館で楽しませる映画は常識人を主人公に据えることが多い
変な奴だと観客が短時間で自分のことのように感情移入しにくいからだ
ラピュタのパズーもタイタニックの女主人公もそんなに変な奴じゃない
漫画は自分のことのように感情移入しても一週ごとに途切れる
だから「変な奴だけど見ていたい、応援したい」と思うような他者としての変人が
主人公になりやすい
桜木花道も孫悟空もルフィーも変人 なろうなら連載漫画のように一話一話の面白さ重視になる
小説を一冊読んでもらいたいなら映画に近くなる面がある 人がまた会いたいと思うのは他人
なろうなら連載漫画のように主人公は他人としての変人にしたほうがいいかも 必要だからってあれもこれも書いてると読者が持て余して作品全体が無駄に感じられてくる 必要なのに描いてくれないと二次創作は捗るな
絶対このシーンはちゅーしたって!!みたいな 俺今漫画描いてるから描いたら買ってくれよお前ら
まあここで晒しはしないが 俺小説好きだし心理描写や思考を直接書けるなど小説の強みはあると思うが
出版不況で売れにくくて大変だな 人生とは無駄を楽しむものだ
無駄が不要ならロボットの如く黙々と働け >>127
働いても死後に金や名誉は持っていけないじゃん
働いてもいずれ無駄になる このスレ面白いな
趣味で小説書いてるけどなかなか参考になったよお前らありがとう >>130
俺の場合は情報提供が惜しいと感じるタイプじゃないから
わからないことがあったら俺が知ってたら教えるよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています