0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします🐙
2023/02/21(火) 01:09:07.237ID:y8Zaefd60――なぜ野党は政権交代できないのですか。
まず第一に思想的まとまりがない。第二次安倍政権が大成功したのは、民主党政権という「左翼の権力」に対抗するべく保守が一枚岩になるべきだという強い意志のもと、歴代自民党総裁で最も強烈な右翼思想を露骨にアピールしたことがすべてだった。実際には民主党は左翼政党ですらなく、党内には松原仁のようなタカ派も混在し、綱領すらない体たらくだったので自然と瓦解したのだが、右翼が権力を奪ったなら、立憲民主党は左に振り切れた政党になればよかった。だが、今の泉健太の主張には、左翼らしさはみじんもない。何をしたいのかがわからない。
――確かに、共産党にすり寄ったり、維新に媚を売ったり、節操がありません。
共産党は党名からして共産主義思想でまとまる政党で、あれで100年やっている。維新は歴史は浅いが、新自由主義という思想がある。田中角栄的な利権誘導の自民党型保守政治でもなければ、共産主義でもない構造改革という独自路線がある。政権をとるためにはある時は共産主義者になり、またあるときは資本主義を最も極めた新自由主義勢力になびくというのは手段の目的化にほかならない。政権奪取が目的化しているというのは独裁者的で危険な発想だ。そんな政党、有権者が支持するはずがない。
――ほかの理由があるのですか。
立憲民主党には地に足ついた組織がない。民主党も「浮動票頼み」のお祭り政党にすぎなかったが、それでも組合の関係で地盤があった。だが、ベテラン議員の落選を伴う政界引退や、希望の党騒動で党内が分断されたことで、地域集団が壊滅的になった。結果、その辺を「しんぶん赤旗」などでしっかりしている共産党と同調するようになったが、共産党員の高齢化による弱体化がここ数年で一気に進んでおり、共産党を裏切って維新にすり寄るすきになっている。地域に根を下ろす努力をせず、勢力維持と話題作りのためならカメレオンのように態度を変え続ける立憲民主党の姿勢は、保守であれ左翼であれその土地に生きる人のためにある政治家のあるべき誠実な姿とはかけ離れて見える。そして最後に大きな問題がある。
――もう1つの課題はなんですか。
立憲民主党は地方に弱い。かつては民主党王国は田舎に多かった。田舎ほど工場労働者が多く「総評」時代からの組合票もあった。だが第二次安倍政権で農協や全特（田舎の特定郵便局長の集まり）と言った旧民主党政権支持だった組織が自民党側につくようになり、細野豪志のように一部の議員は自民党入りをしてしまった。立憲民主党は、枝野幸男が一人で立ち上げ、東京都心で街頭演説パフォーマンスをして路上に駆け付けたファンがSEALDs的な盛り上がりの感覚でSNSで拡散するうちに第一野党に発展した政党であり、地盤は東京圏の左翼にしかない。杉並では石原伸晃元議員を完全落選させるなど強い選挙もあるが、田舎で立憲が自民を倒した事例はない。パリテのような言葉の意味も一般化していない意識高い系の看板政策が多い。海外のリベラルな政策をパクったとしても、都会ではキャッチーに見えても田舎の人にはまるで「スーツを着た白人女性がSDGsの伝道師をやっている」ような胡散臭い姿にしか見えず、実際にはその伝道師のふりを小沢一郎とかの古い顔ぶれが演じているのだから、なおのこと不気味に見えるのは当然だろう。
