0001以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします🐙
2023/02/18(土) 12:01:25.784ID:NQy1hXFP0日本人の多くは政治と接点がない。既成政党や所属議員は、政治とつながりのある特定の人たちだけを相手にしているので、「部外者」である多数国民が何を考え、何を求めているかを根本的に理解できない。
――海外は民意が政治に反映されるのですか
海外では、保守党なら保守、リベラル党ならリベラル思想に基づいた政策を掲げ、その時それぞれの思想立場に共鳴する国民が投票する。景気対策が必要なら経済に明るい保守党に投票し、福祉がおろそかにされればリベラル党が支持される。欧米先進国でもとなりの韓国・台湾でもそうやって政権交代が繰り返されている。しかし日本の既成政党にはそうした概念がない。
――自民党は保守、立憲はリベラルという違いがあると思うのですが
大きな勘違いだ。安倍晋三元首相がタカ派だったり、それに対抗した枝野幸男が左翼路線を打ち出したことからそう思ってしまいがちだが、自民党の中にはネトウヨの天敵のような政治家がいくらでもいる。逆に立憲民主党にも松原仁のような高市早苗レベルの最右翼もいる。もし党首選でその人が選ばれれば、党議拘束で全員が親玉に従って政党のイデオロギーが一気に変わる。昭和の時代は自民党政権しかなかったが派閥抗争で「疑似政権交代」が起きたことで、日本の政治は左にも右にも路線を変えていたのはそのためだ。
――では日本の政党は誰が支持して何のためにあるのですか
日本の政党政治は既得権益が第一になっている。多くの大物議員はいずれも世襲で、先祖をさかのぼれば戦前の権力者、さらに江戸時代の武士に行きつく。封建時代から権力を持っている人と、その取り巻きが支持している。政党のバックには業界団体や労組・農協といった組合などの職業組織や宗教団体が存在し、票や献金で選挙を支え、その見返りとして利益誘導がある。自民党王国も、かつて民主党王国と呼ばれた地域も田舎の選挙区であり、そこでは地方に特有の村社会の同調圧力で大物政治家に投票せざるを得ない空気感が支配しているが、当選すれば山奥にもハコモノや過剰な道路などが整備されるので、地元民もわざわざ逆らう意思はない。つまり政策実現のために選挙を支えたり、党員になるのではなく、特定の職業・信仰の持ち主や特定の田舎地域の住民が、自分たちだけの利益のために政党を支えている。その点では与党も野党もまるきし同類で、イデオロギー対立なんて飾りでしかない。国会論争なんてただのプロレスなのだ。
――多くの日本人は無宗教ですし、勤務先の会社が政治とつながりがあるとは思えません
つまり、政治と接続されるような利益集団に属していない。だから、政治は国民の多数意見を無視したことを勝手に決めて勝手に実行するようになってしまう。国民人口の3分の1が首都圏に住み、主要都市圏だけで半分以上が大都市に住んでいるのに、都会の渋滞だらけの狭い道路は拡張されず、ほっとけば滅ぶ過疎地でバイパスや高速道路が建設され続ける。日本の選挙がポスター張りと鶯嬢の名前連呼としかやらないのは、政策内容はどうでもよく既得権益を持つ側の有権者が「今回出馬している自分たちの利益代弁者は誰か」を確認するためだけだから。国会議員が寝てばかりいるのは、地元での利権団体回りや中央詣での「越後屋お主も悪よのう」が議員活動の本業で、党議拘束で結論ありきの国会なんて仮眠室にすぎないからだ。
