2月10日、兵庫県西宮市は新型コロナワクチン接種のコールセンター業務において、委託先のパソナから再委託されていた会社が契約していたオペレーター数に対して実際に稼働していた数を虚偽申告していたことが判明したと明らかにしました。

 西宮市によりますと、市は総合人材サービスのパソナにおととし3月からコールセンターの業務委託を始めたということですが、契約開始の当初から契約の席数が確保されていない状態で、コールセンターの運営が行われていたということです。最も少ない月で1日50席分オペレーターを配置すべきところを19席分ほどしか設置していなかったということです。さらに看護師資格を持つスタッフを一人は常時在席させる契約でしたがこれも守られていませんでした。

 委託を受けたパソナはテレマーケティング事業を行う「エテル」(本社:大阪市)に業務を再委託していたということですが、大阪府枚方市より稼働しているオペレーターの席数について疑義があるとの指摘を受け調査したところ、契約しているオペレーターの席数に対して実際に稼働をしている席数が不足していたことが判明、エテルが実際に稼働している席数を虚偽申告していたということです。

 西宮市の場合、実際に稼働をしていた数との差額費用は約4億5000万円に上るということで、市は委託先のパソナに返還を求めています。
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