たった一つの選択ミスで6億失った
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まさかたった一つの選択肢が、大金持ちルート、無職ルートに訣れてるとは思わなんだ。
未だに後悔している。
天国と地獄。 >>2
あれは2016年の春のことだった
皆より3年遅れて大学生になった、青い季節の話だ
俺は親父から1000万預かり自分の好きなように使えと言われた
その代わり学費も生活費も一切出さないのが条件だった。今思うと、お金の管理を全部自分でやらせることで金銭感覚を身に付けさせたかったのだと思う >>3
ああ。俺の話と理屈は同じだろうな
だが俺の場合は、本当にボタンひとつ押すか押さないかの差だったんだ
お前の話と違って、ほんのあと少し手を伸ばせば、救いの神に触れることができていたんだ >>4の続きだ
晴れて華の大学生活が始まったものの、俺はどこか居心地の悪さを感じていた
田舎の底辺高校で燻っていた若者が都内の一流大学に入るために費やす3年間は、思った以上に人生観を変えるパワーを持っていたようだ
つまり端的にいうと、大学生活をとても陳腐に感じていた
身にならない講義、温室育ちの同級生たち、肉欲主導の青春ごっこ、どれもすぐ俺に合わないと気づいた
まだ新入生たちが落ち着かない5月の時点で、俺はもう大学を辞めようとしていた >>6の続き
だが次の予定もなく辞めるほど軽率ではない
この先の道筋がなにか必要だ
俺は情報収集に乗り出した
調べていく中で、どうやら金持ちになるには起業か投資しかないとわかった
起業はなにか難しそうだったし、手元に1000万円があったので俺は投資をしようと考えた
いい投資先を調べに調べた
そこで行き着いたのがビットコインだった >>10の続き
2016年春の時点でビットコイン価格は約10万円
当時の評判としては、多少ニュースになっていたものの、それでも実態のないものに10万円は高い、ここが天井、今はバブルに過ぎない、という意見が優勢だった
数千円のときに買った人が億万長者になったという話も聞いたが、やはり不安というものは人にとって大きな存在らしい
皆が尻込みする中、俺はビットコインに投資することに決めた >>11の続き
なぜビットコインに投資しようと思ったのか?
実は私の通った早慶大学には2016年の時点でブロックチェーンに関する授業が行われていた
そこでは元銀行員やマイナー、現役のブロックチェーンエンジニア達が登壇し、ブロックチェーンひいてはビットコインに対する生々しい話が聞けた
一部の教授たちも興奮気味に関与していた
どうも旧世代では銀行が経済社会を支配しかなり横暴な振る舞いをしていたようで、ビットコインはその支配から人々を解放するヒーローとして期待されていたらしい
その一連の話を聞き、自分なりに調べた結果、これはいけると思っていたのだ
教授や関係者たちの予想は近い将来1ビットコイン1000万だったので、俺は保険として500〜600万を目標に投資することにした >>13の続き
ビットコインに投資するため、すぐさま自分のウォレットを開設した
今でもメモ帳にはひらがなの単語をいくつか書いた秘密の暗号が残されている
これで投資の準備は済んだ
あとは親父から渡された資金をウォレットに入れるだけだった
大学は辞めるつもりだったので、1000万全てをビットコインに賭ける
スマートフォンの画面に1を打ち込み、0を7つ打ち込んだ
あとは入金のボタンを一つ押すだけ。
指先が震える
今となってはビットコイン@10万円は破格の値段だが、当時の時点では前例すらなかったのだから
入金を、押す、押そう、
そう思った直後、
一応親父に電話しておこうと考えた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています