2022年3月に発見された新彗星(すいせい)、ZTF彗星(注1)(C/2022 E3 (ZTF)、本記事では「ZTF彗星」と略)が2023年1月から2月にかけて地球に接近し、見ごろを迎えます。

ZTF彗星は2023年1月13日(日本時、世界時では1月12日)に近日点を通過(太陽に最も接近)し、その頃に彗星の活動自体はピークを迎えたと考えられます。その後は太陽から遠ざかるにつれて彗星活動は少しずつ弱まっていきますが、今度は地球へと近づくことで少々明るくなって見えることが期待されます。地球との最接近は2月2日未明(日本時、世界時では2月1日)で、この時に約4200万キロメートルまで近づき、約5等級の明るさとなりそうです。天の川が見えるような十分に暗い空であれば、肉眼でもぼんやりとした姿が見られるでしょう。市街地では、肉眼で観察することは難しそうですが、適切に設定したカメラで撮影すると、その姿を写すことができそうです。

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https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2023/01-topics07.html