中国・韓国産アサリ7000トン超「熊本産」偽装 九州農政局、荒尾市の会社に是正指示  

九州農政局は13日、中国産や韓国産のアサリを「熊本産」と偽って卸売業者に販売したとして、熊本県荒尾市の水産物販売会社「熊水[くますい]」に、食品表示法に基づく表示の是正と再発防止を指示した。

同局によると、同社は少なくとも2020年4月16日から21年12月25日にかけて、中国産と韓国産の生鮮アサリ計7219トンを熊本産と表示し、中国地方と九州の水産物卸売業者3社に販売した。

農林水産消費安全技術センター(さいたま市)が、本州のスーパーで熊本産として売られていたアサリのDNAを分析し、外国産と判明した。流通経路をさかのぼって同社を突き止め、21年9月から22年11月にかけて立ち入り調査をして産地偽装を確認した。

同局の調査に対し経営者の男性は、仕入れたアサリは大半を直接卸売業者に販売し、一部を出荷調整の目的で短期間県内の漁場で蓄養していたと説明。「販売先の要望に応えるために表示を変えた。違法な行為をして反省している。今後、仕事を続ける場合は法令を順守する」と話しているという。

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