誰でも面白い小説を書く方法を編み出したんだがどうよ?
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人間の感情を大きく動かせるシーンはさほど多くない
感動か絶望か
振れ幅の大きいシーンを用意した後は、その前振りを積み上げるようにプロットを組む
そして感動と絶望は大枠では二つしか存在しない
「物語が感情移入するように仕掛けた人物が報われるか、蔑ろにされるか」
「或いは彼の想いや信念、尊厳が肯定されるか、否定にされるか」
正確ではないが「物語が感情移入するように仕掛けた人物」を便宜上、主人公として呼ぶ
・主人公が家族愛や友情、恋人の情の深さに気付く、再認識する
・家族や友、恋人を取り返しのつかない形で害される
・家族や友、恋人に裏切られる
・主人公が行動によって愛情の深さや想いの強さを示す
・主人公が彼が重きを置いている集団から尊重されるか、否定されるか
・主人公が信念を全うできるか、できないか
・主人公が社会的な成功を収めるか、抑えないか
・主人公が自身の喪失を埋め合わせることができるか、できないか
感動的なシーンとはこの八つだ
手を変え品を変えてこの八つのシーンを効果的に、かつ一つでも多く短いスパンで配置する
それが面白い小説を書くための方法 その手の本で既に語られてる事ではある
安直にやるとメロドラマ調になるリスクがあるとも言われる 小説書けないやつは集中力や自己陶酔パワーが弱いから数行でやめちゃうらしいよ >>2
意識するだけでしていない作品とは天と地の差になるはずだ
同じ題材同じプロットだとしても作中にドラマの数が多い作品は、人の心を揺さぶり、退屈させないものになるだろう
その結果ベタで無難なものになったとしても、手癖で書かれたそれより遥かにいい VIPPERらしくつい否定的に書いてしまったけど正しいし有用だと思うすんません >>3
結局のところメロドラマ的というのは「前振りが弱い、話に溶け切っていない、ストーリー的な役割が十全に機能されていない」から、コテコテの手垢がついたものに見えるのだと俺は考える
認識しているパターンにしてももっと外面的に捉えているのが問題だと考える
要するに「こうした状況に置かれたとき人は苦難する」という手札が形式的過ぎる
人の根本的な心理や社会情勢から考えるのではなく、「他の物語でやってるから」といった理由で選択する
それがメロドラマの安っぽさの根源だと >>6
世で売れている小説に本当に文章力はあるだろうか?
ハリッポッターにそこまで詩的な売り上げを左右した一行はあっただろうか?
俺はそんなことはないと思う
文章表現は100の感動を160にしてくれることはあるだろうが、それ以上の役割にはならないのではないかと
シチュエーションや構造、必要な前振りがなされていれば、スカスカの文章でもそれなりにはぐっとくるのではなかろうか いわゆる演出でそこは必要な要素の1/3くらいだと思う
それに加えて誰も見た事ないキャラやらシチュエーション、世界観、職種や立場
こっちの方が必要になってくる
なので題材となりそうな物も山のように書き起こしてそこを色々組み合わせたりするのも必要
つまりこれって全部羅列して全てを研究しろと言う全てに当てはまる手法 >>11
ハリーポッターとかその辺の児童書レベルにかける人は誰でもじゃないよ >>12
俺は見たことないキャラやシチュエーションというのはエッセンスの話でしかないと思う
奇抜なキャラやシチュエーションならいいのか?っていうとそんなことはない
平々凡々なキャラクターでも読者を感動や絶望させられるなら、そいつは平々凡々という印象で終わるはずがないからだ
キャラクター人気にも本質的に大事なことは感動と絶望だと俺は考える
>>13
誰にでも書けるという話じゃない
大事なのは文章力の前に内容やストーリー性だという話で、それは>>1の話になるということだ >>14
エッセンスの方も半分かそれ以上重要
演出の方が重要と考えても良いが結局両方とも同じくらい必要だからどちらが優先とか言う話じゃない >>15
まあその比率は人によって変わってくるところだろう
ただ俺はハッタリの利く舞台や設定出しで読者の関心を引くのも勿論大事だしやらない理由はないが、なくても物語としてのドラマが多ければ充分評価されえるものだと思う
それは「面白い小説を書く」ことではなく「効率的に読者を集める」「途中で離脱者を下げない」ためのマーケティング的な手法であって、コンテンツ自体の面白さへの寄与は>>1の方が大事だと考えているからだ
極端な話市場リサーチして売れ筋で書けばいいよねという話は、面白い小説を書く手法とは完全な乖離とは言わないまでも、少しズレてくると考えている
勿論作中でハッタリの利くキャッチーな設定やシーンを出し続けることも読者の手を止めないテクニックだとは思うが まぁここからがスタートだと思うよ
漫画なんかは逆でまず興味を引く設定やキャラ作ってから
話は連載中に他の漫画参考にテコ入れしたりとかそんな程度だったりする >>17
昔はそうだったけど今はそうは思わないね
少なくともジャンプはここ十五年でノウハウを蓄積して、まあいわゆるメロドラマ的なテンプレートを用意していると俺は思っているよ
昔はアンケートで読者に今後のジャンルや展開の相談してたくらいだったけど、今はまずそんなことがないからね
キャラの見せ方や構成も、別作者とは思えないくらい似通ってきている
バトル漫画でいえば、題材が作品のテイストやカラーを決定することはあっても、物語の面白さや成否を分けたことはないんじゃないかな
最近出てきた売れてる漫画も、題材がそこまで斬新でキャッチーかというとそんなことはないと思う
せいぜいが差別化できてる
他のところは正直ストーリーメイキング的な面ではあんまりアテになんないんじゃないかな
漫画演出のノウハウは確かに見えるけど、対して構成やドラマのノウハウがあまりに拙いと俺は思う
キャラクターの魅力については、結局そのキャラが読者を感動させられるかどうかが大部分
ガワの要素で差別化できればそこまで大きな影響はないというか、冷静に見ればそんなに創作性や独創性に溢れたものではないと思うよ
「変わった個性」なんじゃなくて、「主人公が愛せるからその変わった個性が愛せる」が先 テンプレ的な展開が多いから手法だ!ってのはなんかちょっと違う気がする
むしろ逆で設定やキャラだけじゃパンチがないから展開もパクって短編のクオリティをさっさと上げてしまおうみたいな
漫画の短編化が進んでるだけに見える ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています