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2022/12/11(日) 13:39:38.170ID:bSn08MrJ0ある中世異世界に、魔王と戦っている軍団の連隊長がいました。
そこに魔法の仕立て人と名乗る仕立て屋がやってきました。
「連隊長殿、私はドラゴンのブレスの利かない魔法の服を持っています。どうか使ってください。
この服は正義の心を持った人にしか見えない服です。
見えない人は悪魔です。」
そういいました。
連隊長は思いました。
（見えないな、まぁデマだろう。しかし俺は露出狂だし、前から裸になって戦ってみたかったからこの話に乗ってみるか。）
「よし、着るぞ。この服を着て出陣だ。」
仕立て屋は言いました。
「ではお着換えください。一着しかありませんので連隊長殿が着てください。」
部下たちの間では微妙な空気が流れました。
見えないなら悪魔と言われたので、誰も口にできません。
誰も見えないのですが、誰かが見えると言いました。
「すばらしい、服ですね。これならブレスもへっちゃらでしょう。」
ほかの人がなんとなく相槌を打ちました。見えないので適当です。
「ああ、そうですな。この神々しいオーラを感じたらどんなドラゴンも怖がります」
「さぁ出陣だ。行きましょう。」
連隊長は遊びのつもりでからかったのですが、後に引けなくなってしまい、出陣しました。
ドラゴンを見つけると、部下が言いました。
「さぁ連隊長殿、突撃してください。必ずやあなたなら打ち勝てましょう。」
連隊長は後には引けませんので突撃しました。
結果、パンツ一丁で突撃したので死にました。
帰ってきて部下たちは仕立て屋を探し出して処刑しました。
「ああ、こんなデマをまき散らさないように、部下の意見を言える組織に変えよう」
終わり
