東京都多摩地域の水道水に使われていた井戸水から発がん性が疑われる有機フッ素化合物(PFAS)が検出された問題で、大規模な血液検査を計画する市民団体「多摩地域のPFAS汚染を明らかにする会」は14日、検査を23日に始めると正式に発表した。

 PFASの漏出が疑われる米軍横田基地(福生市など)の周辺で複数箇所の井戸水で高濃度で検出されたことから、汚染源特定や汚染防止につなげたい考え。

 検査は23日に国分寺市の本町クリニックで開始。市内では12月3日にも、ひかり診療所で検査を予定していたが、2カ所とも13日の本紙報道後に問い合わせが相次ぎ検査の枠は埋まったという。今後、国立や立川、羽村、昭島、武蔵村山の各市などでも検査会場設置を計画している。

 会の事務局の根木山幸夫さん(75)は「広域で血中のPFAS濃度を調べることで、汚染の実態を明らかにしていきたい」と話す。

 会は多摩地域在住の18歳以上を対象に、検査の協力者を募っている。どの会場でも採血を受けられる。問い合わせは根木山さん=電042(593)2885=へ。(松島京太)