いくら考えども答えは出ない。自分の存在意義とはなんなのだろう。優れた才があるわけでもなく、家が太い訳でもない。むしろ細いほうだ。
なんのために生まれてきたのか。考えれば考えるほど虚無感に囚われる。自分という人間は、果たして必要とされているのだろうか。否。私などそこらの虫と同じなのだ。自分が消えてもいくらでも代わりはいるだろう。悲しむ人間などおそらくいやしない。いっそ消えてしまおうか。