ニュージーランドで17日、鳥のビューティーコンテスト「バード・オブ・ザ・イヤー(Bird of the Year)」の投票が始まった。ただ、過去2度優勝したカカポ(フクロウオウム)が候補から外されたため、ファンからは怒りの声も上がっている。

 カカポはニュージーランドの固有種。現在確認されている生息数はわずか252羽で、絶滅が危惧されている。夜行性で、重さは最大4キロまで成長する。

カカポは2008年と20年のコンテストで優勝。21年は2位につけ、今年も優勝候補と目されていた。

 主催者はしかし、人気が劣る鳥にもチャンスを与えたいとして、今年の候補からカカポを外した。

 環境団体「フォレスト・アンド・バード(Forest and Bird)」の広報担当者は、「カカポを外すという決定は簡単ではなかった」とAFPに話した。「カカポが熱烈に愛されているのは分かっている。しかし『バード・オブ・ザ・イヤー』の趣旨は、深刻な危機に直面する種も多い在来種全体への関心を高めることにある」と説明した。

 その上で、カカポが出場しないことにより、他の鳥が「スポットライトを分かち合う」ことを期待すると語った。

https://news.livedoor.com/article/detail/23062067/