9月議会で認定された愛知県東浦町の2021年度決算をめぐり、町側の説明資料に数値の誤りが見つかった。誤った数値にもとづき町議会で発言をした町議2人が、12月議会で発言の修正を迫られる事態に。ほかにも文書の誤記が相次ぎ、一部の町議が神谷明彦町長に職員の意識改善を申し入れた。

 町財政課によると、誤りがあったのは、新型コロナの影響で収入や支出がマイナスになった事業の一覧表。地方自治法に基づいて作った冊子「主要施策の成果に関する説明書及び基金の運用の状況」に載った。収入の補正額の合計が、正しくは「△5388万5700円」だが、「△3701万5700円」と誤った。

 原因は、児童課と商工振興課が、一覧表の元となるエクセル表に「-(マイナス)」ではなく、「△(さんかく)」と入力したこと。両課の計7事業の数値が合計にカウントされなかった。マイナス額は1687万円も少なかったが、財政課はエクセル任せで、十分な点検をしなかった。