エルサレム、ロードス及びマルタにおける聖ヨハネ主権軍事病院騎士修道会
通称マルタ騎士団は、キリスト教カトリック教会の騎士修道会である。現在は領土を有さないが、かつて領土を有していた経緯から今日でも国際法上の「主権実体」として認められ、所在するイタリアの首都ローマのコンドッティ通り68では治外法権を1834年から認められており、112の国家と国交を結んでいる。そのため「領土なき国家」とも呼ばれる。

教皇フランシスコは土曜日、世界的なカトリック宗教団体であり人道団体であるマルタ騎士団の指導者を解散し、新しいグランドマスターの選挙に先立って暫定政府を設置した。

法王が布告で発行したこの変更は、主権を弱体化させることを懸念する新憲法をめぐって、教団内および旧近衛隊のトップメンバーとバチカンの間で 5 年間に及ぶしばしば激しい議論の末にもたらされた。