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2022/08/17(水) 11:57:41.768ID:EaZpxRGL0この試合は、地元テレビ局で生中継されていたため、瞬く間に映像がインターネットで拡散した。「礼儀がなっていない」「ルールを知らない方が悪い」……。武相ナインの振る舞いに対する批判的な声もたくさん寄せられた。「当時はツイッターとかも、そこまで盛んに使われていたわけじゃなかったけど、なかなかに言われた記憶があります」。渡部さんは当時を振り返る。
「試合が終わった後、僕たちはほとんど取材を受けずに、練習グラウンドに引き返しました。記事が残っていないのはそれが原因だと思います」
ネットで特に炎上したエースは主将でもあった。責任感は人一倍強く、「自分のせいでこんなことになってしまった」とずっと申し訳なさそうにしていた。
あの夏から10年。武相ナインは今でもよく集まる。「コロナ禍で飲み会とはいきませんが仲間の結婚式では、必ず『サヨナラインフィールドフライ』が話題になりますね」
みんなが笑う「鉄板ネタ」の一つは、インフィールドフライの場面で、さりげなくこけていた三塁手のモノマネ。あのフライ、最終的には遊撃手がフライを捕ったのだが、ずいぶん風に流されたのか、最初はサードもふらふらとボールを追っていき、ボールを捕れずに一人で転んでいた。あの時、起きたこと、考えていたこと、今だから語れることもたくさんあると思う。「桑元監督の言ったとおり、本当に笑い話になりましたね」
甲子園では、「負ければ終わり」のトーナメントが今日も繰り広げられている。渡部さんも仕事の合間、試合を見てはかつて自分が目指した聖地でプレーする球児たちに声援を送る。
「エラーしても、三振してもいい。失敗を恐れずに、悔いが残らないプレーをしてほしい。ミスしたって大丈夫ですよ。だって、僕たちはあの夏、あれだけ『大炎上』しても、みんな前を向けてるんですから」
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa45295b1bfc6e36e772b59cbf220dae11340333?page=1