患者の98%は男性間性交渉者(MSM)、人種は75%が白人、HIV感染者は41%、年齢は中央値で38歳だった。感染ルートは95%性行為による感染と考えられている。患者の95%に典型的な症状である発疹が現れ、73%が性器病変、41%が粘膜病変を有していた。発疹に先行する全身症状として、発熱(62%)、嗜眠(41%)、筋肉痛(31%)、頭痛(27%)などがあり、リンパ節腫脹もよく見られた(56%)。検査を受けた377人中109人(29%)に他の性感染症の合併が見つかった。精液を検査した32人中29人からサル痘ウイルスDNAが検出された。曝露歴が明らかな23人について潜伏期間を調べると中央値は7日(範囲は3〜20日)だった。

入院の理由は、疼痛管理(主に肛門の激痛)(21人)、軟部組織感染(18人)、経口摂取を制限する咽頭炎(5人)、眼病変(2人)、急性腎障害(2人)、心筋炎(2人)、感染制御目的(13人)であった。死亡例は報告されていない。著者らは、さらなる流行の拡散を抑えるために、迅速な症例の特定と診断が必要だと強調している。

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