勇者「ステータスってなんなんだろうな?」
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勇者「ステータスってなんなんだろうな?」
戦士「何って強さに決まってるだろ?」
勇者「それはそうなんだが...筋トレしたらもちろん筋肉がつくわけだが...筋肉モリモリの筋力5の男とヒョロガリだけどレベルが高くて筋力8の男が力比べしたらどっちが強いんだ?」 魔法使い「何言ってるんですか、もちろん......どうなのでしょうか?レベルを上げるとステータスが上がりますがレベルアップなしの力などはどうなんでしょうか?」 勇者「と言ってもな〜俺達はレベル67だろ?ここまでくるともはや本来の力はもう意味ないのかな?」 戦士「じゃあ俺とか腕相撲でもしてみるか?」
勇者「戦士は筋肉が明らかにすごいしステータスも戦士の方が筋力が高いし意味ないだろ」
勇者
HP1500
MP570
筋力580
防御力530
攻撃魔力420
回復魔力280
戦士
HP2300
MP130
筋力920
防御力820
攻撃魔力20
回復魔力10 勇者「魔法使いと僧侶って筋力いくらだっけ?」
魔法使い「僕ですか? 筋力は...70ですね」
僧侶「私は筋力85ですね」 勇者「じゃあ試しにやってみようか!」
魔法使い「女の子に負けるのはちょっと...」
僧侶「あんまり考えたことないけど...やってみましょうか!」 勇者「よーい...始め!!」
僧侶 魔法使い 「うおおおおおお!」
30秒後
僧侶「私の勝ちですね、やっぱりステータスで決まるじゃないですか」
魔法使い「ゼェゼェ...疲れた...」 魔法使い「やっぱりステータスが全てなんですよ...流石に常識ですよ?哲学に目覚めたんですか...?」 勇者「うーん...やっぱりな...」
戦士「何がやっぱりなんだ?」
勇者「筋力は誤差の場合はその時の体調にもよるんだが15も差が有ればもう少し早く決着がつくはずなんだ...もしかしたらステータスってのはただの強さじゃないと思うんだ...」
魔法使い「まあちょっと疲れたんで休憩しましょう...」 勇者「一回城に戻らないか?」
僧侶 戦士 魔法使い「え!?」
魔法使い「せっかく魔界まで来たのに戻るのかよ!」
戦士「なんだよ?怖気付いたのか?」
僧侶「民は困っているんです!早く魔王を倒しましょうよ!」 勇者「まあちょっと待て、俺の考えが正しければこのステータスっていうのは力の数字ではない、補正値だ」
戦士「補正値?」
勇者「城で訓練をする兵士ってのが城にはいるだろう?あれをすることは本来無意味なんだ、それをするならモンスターを倒してレベルアップした方がずっといいはずだ」
僧侶「確かにそうかも知れませんけど...いくらなんでもここで戻るっていうのは——」 勇者「もしこれが本当ならば世紀の大発見と言ってもいい、それに城に戻るのにも理由がある」
魔法使い「もしかして...兵士達のステータスと実際の力の強さを図るんですか?」
勇者「パチン(指鳴らし)そゆこと、そしてそのデータから補正値の倍率を確かめる、そうすれば魔王をステータスの弱さで油断させ倒すこともできるってわけだ、そして.....」
戦士「どうした?勇者」
勇者「気にするな、とりあえず戻るぞ、ルーラ!シュン」 兵士「陛下!勇者様一向が参られました!」
王「何!?もしや魔王を...?」
勇者「王よ!勇者一向、帰還してまいりました」 王「おお、勇者よ、もしや魔王を...?」
勇者「申し訳ございません、魔王はまだ倒しておりません...」
王「そうであったか...では、部屋を準備しよう」
戦士「王様!勇者がな——」
勇者は戦士の口を抑える
勇者「感謝します!」 部屋にて
戦士「勇者〜なぜ言わなかったんだ?もし教えてあげれば兵士の戦力を上げられるかも知れないぞ?」
勇者「それは....あれだ!確信がまだないからだ!」
戦士「ガセかどうかは後で検証してもいいと思うけどなぁ」
魔法使い「まあ久しぶりにふかふかのベットで寝れますし満足ですよ」
戦士「僧侶ちゃんは違う部屋だったっけ?」
僧侶「はい、そうですよ」
戦士「そっか〜残念だなぁ」 勇者「戦士、夜に襲うなよ...」
魔法使い「じゃあ見張りますか?ある意味モンスターがいますし」
僧侶「鍵をかけとくので大丈夫ですよ」
勇者「戦士の力で扉くらい壊せそうだけどな...」
戦士「おうよ!ムラムラしたら俺にお任せ!」
勇者「ビシッ(ビンタ)いい加減にしろ〜」 そして夜は更ける
勇者「魔法使いには話しとかないといけないことがある...」
魔法使い「なんですか...夜中ですよ...」
勇者「戦士はバカだから絶対に戦士には教えるなよ...あと僧侶にも...」 翌日...
戦士「ふぁあああ!よく寝たー」
勇者「よ!おはよう!」
魔法使い「おはようございま〜す」
勇者「じゃあ検証するか!」 大通り
勇者「ええ!皆さん!今から力自慢コンテストを開始します!!優勝賞金は10万ゴールドです!なお!準優勝には1万ゴールド!参加費無料で誰でも参加OKです!」
大衆「おおおおおおお!!」
モブ男「俺は参加しようかな?」
モブ男「俺準優勝まで行けたら結婚するんだ!」
モブ女「私も参加しようかな〜」 勇者「魔法使い、あれは持ってきたか?」
魔法使い「はい!ステータス鑑定の水晶ですよね?この通り!」
勇者「じゃあトーナメントを開始するか!」
勇者「それでは!トーナメント表を配布します!参加者はこちらへどうぞ!」 1戦目
ガタイのいいチンピラ 筋力12
ヒョロガリの男 筋力6
勝者
チンピラ
2戦目
背の小さい男 筋力21
平民の女性 筋力12
勝者
小さい男
3戦目
太った男 筋力8
細マッチョな男 筋力11
勝者
太った男
etc 勇者「さあ!最後に残ったのは!?」
勇者「ガタイのいいチンピラ!そして〜?背の小さい男!」
勇者「さあこの勝負!?どちらが勝つのか!?」
4分後
勇者「勝者!背の小さい男!!」
背の小さい男「やったあああ!」 勇者「優勝賞金の10万ゴールドです!」
背の小さい男「これで豪遊だあああ!」
戦士「それで?最後は結局ステータスが高い方が勝ったじゃねえか」
勇者「ああ、ステータスで分かったことだが...ステータス1つにつき約0.1倍ずつ上がっている、筋力2なら1.2倍、筋力3なら1.3倍ってな」
戦士「それじゃあ王様に報告しに行くか?」
勇者「まだやめておこう」
僧侶「まさか本当だったなんて!勇者様はすごいですね!」
勇者「あ...ああ」 書いたのをそのまま違うスレに移すことってできる?」 戦士「それでこれからどうするんだ?」
勇者「これで確定だ、筋力は上げれば上げるほど強くなるしステータスが高いほどその恩恵も大きくなるんだ」
魔法使い「まさか筋力にそんなメリットがあるなんて...」
勇者「もしかしたらこれは...筋力だけではなく魔力も上げる方法があるんじゃないか?」 魔法使い「その方法ってのは?」
勇者「それはわからないけど...魔法使いって確か一時期城の直属の魔法使い見習いだったよな?」
魔法使い「まあ...そうですけど...」 勇者「王立学校では何をしていた?」
魔法使い「4年前ですよね?えーっと...」
勇者「なんでもいい!超適当なことでいい!」 魔法使い「ご飯食べて、勉強して...寝て...えーっと...」
勇者「勉強ってのは具体的に何をしてた!?」
魔法使い「魔法の呪文と効果...あと...数学、物理学、生物学...魔精神統一...」
勇者「その魔精神統一ってのは?」 魔精神統一は古代文字の暗記ですね、現代で言う五十音に近いものです、文字が出されその文字を繰り返し言葉に出し暗記するものです」 勇者「その古代文字ってどこにある?」
魔法使い「確か王立図書館かと...」
勇者「今すぐ図書館に向かうぞ!戦士も来い!」
戦士「ええ!?俺も!?」 僧侶「私も行きます!」
図書館
勇者「古代文字の本ってのはどんな表紙だ?」
魔法使い「古典のところにあるはずです...確か古代文書っていうものです」
勇者「それを探すぞ!戦士も手伝え!」
戦士「えーめんどくさいなぁ」 魔法使い「う...ちょっと高いな....」
魔法使い「うわぁ!バサバサ(いくつかの本が落ちる音)」
僧侶「痛た...」
魔法使い「僧侶さん!?大丈夫ですか?」
僧侶「このくらい平気です、それより...大丈夫ですか?」 魔法使い「大丈夫です...早く拾わないと...」
僧侶「私も手伝いますよ」
魔法使い「なんかごめんね...!」
僧侶「いいんですよ、これくらい」 魔法使い「あれ?こんなに本の間に隙間あったっけ?」
僧侶「さっき抜けた時に隙間ができたんじゃないですか?」
魔法使い「そうかもね、ハハ」 勇者「おーい、あったか?」
魔法使い「すみません、見つかりませんでした...」
勇者「....そうか」
僧侶「そちらはどうですか?」
勇者「こっちもダメだ、どこだろうなぁ」 戦士「懐かしいなぁ」
勇者「おい!何読んでんだ!」
戦士「昔読んでた絵本が見つかってよ!」
勇者「星と願い?ああ、あれか、ずっと遠くでずっと昔に生まれた星に願いを届けるやつな」 筋肉モリモリが100でヒョロヒョロが5だぞ
グラが変わってないのはデータ的な問題で華奢な女の子のグラ使っても本当はモリモリだ 魔法使い「もしかして!」
戦士「ちょっ!何すんだよ」
魔法使い「この星に届ける文字...古代文字ですよ!」
戦士「なんだって!?」
魔法使い「絵に書いてあるこの文字はわかるのであとはこれを書き出すだけです!」
僧侶「なるほど!まさか絵本に答えがあるなんて...」 そうして文字を書き出し、魔精神統一を始めた
○☆↩︎◇?○△
☆△○@?◇
?☆△−!:
※実際はもうちょっとちゃんとした文字です
勇者「これをやってたのか?」
魔法使い「ええ!結構トレーニングになるんですよ!」
戦士「わけわかんええよ...」 数日後
魔法使い「メラミ!」
勇者「おお...大木が一瞬で灰に...」
戦士「これすごいなぁ」
僧侶「これであとは私ですかね?」
勇者「回復魔力か...祈りの強さなのかな?」 僧侶「そうですね....神書目録ですかね?」
勇者「神書目録?」
僧侶「かつて存在した神々や悪魔たちの生態や能力などがある本です、この本に存在する力の断片を信仰心で使えるのですが...」
勇者「もしかしてだが...祈り、そしてその神への供え物なんかはどうだ?」 勇者「かつての神々が好物としたもの、邪神なら生贄など、太古から祀られてきたのはそのためではないか?」
僧侶「だから教会が存在するのかも知れませんね」
魔法使い「よく勇者はそんなことを思いつくね」
戦士「俺、勇者に会わなかったらこんな難しいこと一生出会わなかったなぁ」
勇者「ここまでわかればあとは、一旦王城で修行を積もう、各自それぞれ力を高めるんだ」
魔法使い 戦士 僧侶 「おおおお!」 そしてお互いがお互い力を高め....
3ヶ月後
勇者「よ!久しぶりだな!とうとうこの時が来たぞ!」
戦士「俺も相当力がついた!今なら何にも負けない!」
魔法使い「いや〜とうとう旅に出るなんて...ちょっと寂しいですね〜」
僧侶「神へ祈り続け強くなった今!ここで逃げる選択肢などありません!」 そうして旅へと出た
勇者達は今まで通った道を正々堂々と進んだ
山を越え谷を越え、凍える雪原を進み燃える大地を進み、とうとう魔王城へと辿り着くのだった 勇者「みんな!準備はいいか!」
戦士「アタ坊よ!」
魔法使い「ええ!もちろんです!」
僧侶「魔王を倒し!平和を取り戻すのです!」 魔王城の扉を開くと走り出す
正面に来るモンスターを魔法使いが薙ぎ倒しトラップは戦士が正面から受け止め僧侶が傷を癒す
勇者は倒しきれなかった残党を倒しながら進み行った
魔王「とうとう現れたか、待ちくたびれておったぞ!勇者共!」
勇者「お前を倒すためレベルを上げた!そのレベルは今や70!ここでお前を打ち倒す!」
魔王「ほう、レベル70か、ステータスも人間としては並々ならぬ数値だ、しかし、私のレベルは150!人間がどれだけ力をつけようと変わらぬのだ!!」 勇者「はああ!はやぶさ斬り!!」
魔王「なんだ!?その速さは....ぐあああああ!」
戦士「俺が行くぜ!!うおおおおお!!諸刃斬り!!」
魔王「な!?ぐあああああ!!」
魔王「おかしい!おかしいぞ!いくらなんでも人間がこんな力を...しかもレベル70で....」 魔法使い「戦士!離れて!!」
魔王「防御結界!!」
魔法使い「メラゾーマ!!」
魔王「グッ!!重い!!」
防御結界「ピキッピキピキピキッ!」
魔王「ぐああああ!!防御結界が!?」 魔法使い「勇者!戦士!今だよ!!」
勇者 戦士「うおおおおおおお!!」
魔王「マダンテ!!」 魔法使い「勇者!戦士!」
勇者「俺は大丈夫だ!だが...戦士が!」
僧侶「任せて!!ベホイム!」
戦士「悪い!助かった!」
勇者「戦士!今度こそ行くぞ!!」
戦士「おうよ!!」 戦士 勇者「「行くぜ!!雷神無双!!」」
魔王「ぐあああああああ!!バタン(倒れる音)」
魔王「はぁはぁ...なぜだ...最後教えてくれないか...なぜ...人間で...そのレベルで...我に勝てたのだ....」
勇者「大層でもでもなければ....すごいものでもない...たった一つの...気付きだ....」
魔王「これだから人間は....何をするのか....わ...か...ら...ない....」 勇者「うおおおおお!!」
戦士「とうとう!魔王を倒したぞおおお!!」
魔法使い「うわああああん!ようやく...!ようやく...!」
僧侶「神よ...この道を外したものですが...どうか祝福を」
戦士「魔法使い!泣いてんじゃねえよ!笑えよ!」
魔法使い「だってぇだってぇー!」
勇者「ようやくこれで...世界は平和になるんだ!」 勇者「じゃあ!みんな!帰るか!!」
戦士 魔法使い 僧侶「「「おう!!」」」
勇者「せっかくだし...全員でいうか!」
一同「「「「ルーラ!!」」」」 勇者「王よ!!魔王を倒して参りました!!」
王「おお!!とうとう世界は魔王から...!宴の準備をしよう!!皆のもの!今日は祝杯だ!!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています