押井守が監督したウルトラマンにありがちなこと
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「そもそもウルトラマンこそが現実で我々人間の存在こそが虚構じゃないのか。この東京という街だってそうさ。戦後の焼け野原からわずか10年で復興を果たし、40年で経済大国として世界の頂点に君臨し、没落し、また立ち上がり満身創痍じゃあるが、かつて先達たちが夢見たメトロポリスを極東の地に作り上げた。だがその栄華の都は砂上の楼閣も同様。巨人たちの営みの前ではかくも儚く翻弄され瓦礫と化す。それはこの街の存在自体が虚構だからだ。この街は大空襲と二発の原子爆弾によって完膚なきまでに粉砕され、全てを失った先達たちが束の間の慰めと哀れな子供たちへの童歌のために作り上げた、壮大なミニチュアなんだ。そのなかでは怪獣とウルトラマンだけが現実。狼狽えて泣き喚くしかない俺たちは巨人たちにしてみれば同一線上に存在し得ない幻。やっぱりこの街と同じく虚構にしか過ぎないのさ。なぁ、そう思わないか」
とかいう一ミリも内容のない長台詞を喋り出す。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています