補助魔法使い「俺を追い出した勇者パーティが成り上がっていく」
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半年前 とあるダンジョンの奥深く
勇者「悪いがお前は今日かぎりをもってパーティを抜けてもらう」
補助魔法使い「え?な、なんで?」
勇者「決まってるだろ。足手まといだからだ」
補助魔法使い「そんな!雑用でもなんでもするから置いてくれよ。子供の頃からの付き合いだろ」
勇者「・・・それとこれとは話が別だ。とにかく、地上まで女僧侶に送ってもらうから。あとは僕達にかかわらないでくれ」 女魔法使い「結界を張るからそこどいてくれる?アンタを送る女僧侶が戻るまでここで野営よ・・・まったく」
補助魔法使い「あ、手伝う」
女魔法使い「!?じょ、冗談じゃないわよ!アンタの『手伝う』って単に呪文の詠唱してる私の横につっ立ってるだけじゃない!」
補助魔法使い「そ、そんな。今までちゃんと補佐してたろ?」
女魔法使い「補佐?こっちが集中してるときに意味不明なアドバイスしてただけじゃない!」
補助魔法使い「何を言ってるんだ?それは要所要所でお前の間違いを指摘してたんだぞ。それがなきゃお前は成長してなかったはず」
女魔法使い「間違いって!アンタ魔法一つも使えないでしょ!そもそもなんで補助魔法使い名乗ってるの?」
補助魔法使い「うっ・・・でも知識だけは・・・」
女魔法使い「はあ?大方専門書をさらっと読んだだけでしょ?しかも最初のほうだけ。とにかくどっか行ってよ!集中できない」 女僧侶「さあ、補助魔法使いさん。地上まで行きますよ」
補助魔法使い「これだけは言っておく。あとで俺の力が必要になっても、俺はこのパーティには戻らないからな!」
勇者「え?あ、うん」
女魔法使い「・・・」
勇者「とにかく選別だ。これ持ってけ」ポイ
カランカラン
勇者(キャッチしろよ)
女魔法使い「それ、魔封じの杖。知ってるよね?売れば1ヶ月くらいの生活費にはなると思うから。その間に次の仕事見つけるのね」
補助魔法使い「魔封じの杖?なんだそれ?」
勇者「・・・」
女魔法使い「あー!もういいわ!とにかく、地上戻ったらそれを魔道具屋に行ってそれを売っぱらいなさい。じゃあね」 地上までの道中
女僧侶「まったく・・・本来私は回復とサポート専門なのに」
グサッ グサッ
魔物「キイーーー」
補助魔法使い「ひいー!こっち来たぞ!女僧侶」
女僧侶「ちっ、シャイニングアロー!」
魔物「ぐあーーー」バタン
補助魔法使い「ぐあー!眩しい!」バタン
女僧侶「・・・」
補助魔法使い「その魔法は俺の前で使うなって言ったろ!俺は生れつき聖なる光に弱いんだよ!直撃じゃなくても光を浴びただけでアレルギー反応が起こるんだぞ!」
女僧侶「はいはい、すみませんねえ」
補助魔法師使い「な!?謝るならちゃんと謝れよ」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています