小説書いたわ
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2022/05/11(水) 06:23:43.746ID:Hrn1shma0
──こんな筈ではなかった……
僕は一人でいるのが好きだ。だからこそ、この高校に進学しても、中学生だった頃のように孤独な存在でありたかった。だというのに……

「ねぇ、聞いてる?君の名前を教えてよ〜!」

隣の席の女の子、物凄く五月蝿い。応答してないのに延々と話してくる。このまま無視しておいたら、彼女は飽きて静かになるのだろうか?いや、ここは文句の一つぐらい言っておくといよう。

「──静かにしてくれないか?」

「え?」

あ……今のは言葉のチョイスを間違えた。別に怖がらせたいわけではなかったから罪悪感が芽生えてしまう。流石に誤っておいた方が……

「やっと反応してくれた〜!聞こえてないのかと思ったよ?私、ずっと声を掛けてたのに無視するなんて酷いよ!?」

芽生えていた罪悪感やら謝意などが一気に吹き飛んだ。声を掛けるのは間違いだったようだ。彼女、更に凄い勢いで喋りだしたんだが……どうしたものか。

「──ということで、そろそろ名前を教えてよ!隣の席同士なんだから仲良くなりたいな!」

「隣だからって……反対側の人と仲良くすればいいんじゃ……」

ここで僕は自分の失言に気付いた。彼女の反対側の隣にあるのは……窓だ。しっかり掃除されていたことが分かる綺麗な窓だ。だから彼女は僕にずっと話しかけてきたのだろう。前後の席の人と話せばいいのに。

「いっそのこと、隣の窓にうっすらと映っている自分自身と話すのはどうだろうか?」

当然、話し相手になる筈もないが僕としては妙案だと思う。

「ええ!?それじゃあ、話し相手にならないよ!?」

予想通りのツッコミを受けた。さらには不評のご様子。それにしてもよく喋るものだ。もう名前を教えて静かになるのを待つしかないな。

「久遠夜空くおん よぞら。それが僕の名前だ。」

「やっと教えてくれた……!私は月詠結愛つくよみ ゆあ!よろしくね、久遠君!」

やれやれ、仕方がない。次の席替えまで騒がしいのは我慢するしかないようだ。

「じゃあ、自己紹介が終わったから私のプロフィールをいろいろ教えるね!まず最初に…………!」

我慢……できるだろうか?月詠に塩でもかけたら、溶けて静かにならないだろうか。そう思う僕であった。
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2022/05/11(水) 06:24:15.912ID:HZ0ptcGD0
直木賞取れる
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2022/05/11(水) 06:26:04.808ID:DZ4Q0VLw0
今はまだ未熟
だが光るものは有るな
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