小説家目指しとる者だが、小説を書いてみたんだが軽く読んでくれんか?
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幼い頃から、彼は天翔る龍に憧れていた,
その雄々しくも自由な翼は、幾度、遠目に眺めても飽きることなどなかった。
彼らが舞う空の世界は、どんな痛みも悲しみもない場所に違いないと、そう羨望して夢を馳せた。
少年期の喜びといえば、ただひたすら模型の龍や飛行機と、あとは飛行士の伝記に胸ときめかせていた記憶しかない。
もしも人生に意味や価値があるのなら、憧憬を、ただ憧憬のままに終わらせていい道理がない。
だから自分は当然の如く、いつかあの空に辿り着くのだと――そう少年は信じて疑わなかった。
やがて成長し、世間の道理をある程度弁えるようになってからも、葛藤などは微塵もなかった。
平民が飛行機の操縦を習得したいと思うなら、道は空軍への入隊しかない。
進路を巡る両親の意見などいっさい斟酌することなく、彼は兵科を進んだ。
ごく個人的な主観で語るなら、至極安易な日々だった。
それがいつか大空に至る道なのだと弁えている限り、どんなに厳しい修身も、彼は辛苦と感じなかった。
珍しそうに周囲を見回しながら歩いていれば、それはもう配属初日の新兵が迷子になっていますとプラカードを掲げているも同然だ。
おそらくは宿舎を探しているのだろうが、それがなんで格納庫に迷い込んでくるのかと呆れつつ、一人の航空士官が自機の整備点検の手を休め、声をかけた。
「よう新入り。今日からウチの隊に配属されるってのはお前だな?」
声をかけられた新兵は緊張も露わに背筋を伸ばし、溌剌と敬礼する。
「は、はい! 本日付けで着任しました、カール・シュニッツ伍長であります。よろしくお願いします!」
つい先日までの自分を合わせ鏡で見るようだと苦笑しつつ、声をかけた士官も、こちらは少しだけ手慣れた敬礼を返す。
「ゲプハルト・ミュラー。少尉だが、俺も先月来たばかりの新入りだ。……お前さん、訓練校から直に配属だって?」
「はい、そうですが……」 なんら含みがあるようには見えないカールの返事に、ゲプハルトはますます胡乱そうに眉根を寄せる。
「あと二年寄り道して士官学校に行っとけば将校コースだろうが。何考えてんだお前?」
戦時下でもあるまいに、歴としたエリートコースである飛空士養成学校を出ておきながら、そのまま士官候補生への道を辿らずいきなり着任するというのは、まず普通に考えて有り得ない。
後々の待遇を考えれば、たとえ借金をこしらえてでも学費を工面して士官学校へ進むのが当然である。
だがカールは、おそらく行く先々で同じ質問を浴びせられてきたのだろう。
もう説明にも慣れたとばかりに苦笑して、ただ一言だけで回答した。
「自分は、飛行機に乗れさえすればいいんです」
「ふむ……」
これはまた、とんだ変人が来たものだ――ゲプハルトは歎息した。
そう思って見れば見るほどに、いかにも和やかで人の良さそうな笑顔といい、まるで兵士らしからぬ居住まいの男である。
果たして軍隊という組織の中でうまくやっていけるのかどうか、先行きを不安にさせる雰囲気がある。
こいつは何かにつけて、面倒を見てやらねばならんのだろうな、と、そう覚悟を決めたゲプハルトは、ひとまず手元の作業を切り上げることにした。
「来いよ、どうせ宿舎がどこだか分からなくて迷ってたんだろ?」
「はい……あの、どうして解ったのでありますか?」 「お前の顔にそう書いてある。こっちだ。隊の仲間にも紹介してやる」 カール・シュニッツと一緒に飛ぶ空には、いつも不思議な感慨が伴った。
ゲプハルトが空軍を志したのは、それが己の適性を鑑みた上で昇進に最も有利なルートだったからでしかない。
戦闘機の操縦も、順当なエリートコースを実感する満足感こそあれ、それ以上の喜びなど感じるいわれはない。 なのにカールを僚機として伴う任務では、なぜか、言い様のない高揚感が心の隅に燻るのだ。
カールの機体は翼の挙動を見ているだけでも、空を飛ぶことの開放感と全能感を満喫しているのがひしひしと感じられる。
無意味に大袈裟な機動をするせいで、しばしば編隊が乱され、時には飛行計画のルートを逸脱することすらあるのだが、なぜか目くじらを立てて怒る気になれない。
今日の哨戒任務も、配備されたばかりの新型機Ha112による初飛行という、それなりに緊張を伴うものだった。
どんな挙動をするやも知れぬ未知の機体を託されるなど、ゲプハルトには貧乏籤としか思えない。
なのにカールが意気揚々と志願したせいで、結局は彼を放っておけず、こうして付き合う羽目になったのだ。
結果的に、新型機は操作感の良好な名機だったので幸いだったが、カールは端から杞憂など皆無であったかのように、嬉々としてスロットルの手応えを堪能している。 『凄いエンジンですよ! こんな高度でもぜんぜん咳き込んだりしない!』
「そうだな。さすがハフナー製は違う……あそこの技術主任は本物の天才だって話だからな」
高度三六〇〇〇フィートという高々度を巡航しつつも、ゲプハルトの斜め後方に着くカール機は、隙を見て横滑りやバレルロールを繰り返し、まるで落ち着きというものがない。
普段なら少しは諫めるところだが、今日は新型機の操作性について報告する任もあるため、一応のところアクロバットの名目も立つには立つ。
――それにしても初めて乗る機体でよくもあそこまで無茶ができるものだ。
その無謀さにゲプハルトは呆れることしきりである。 読んだけど余計なものつけすぎだと思う
難しく書けばいいってもんじゃない 凝った言い回しが良い小説になるわけじゃない
ちょっと自分の小説に酔いながら描きすぎてて独りよがりになってる 同一語尾は読んでいて読者置いてけぼりになりやすい
短文が多いのでまとめると読みやすい
情景を思い浮かべるのが苦痛な文章 1行目で龍が架空の存在ではなく、存在する世界観のお話だと認識させて欲しい。今のままだと混乱する 三人称視点なんだろうけどちょいちょい一人称視点っぽい描写が入るのが小骨のように引っかかる 分かった
何が良くないのかというと読み下してそのまま頭の中でイメージに変換できないからだわ
俺は本とか読んで映画みたいに映像として変換してゆく派だけど
この文章はそれができないんだわ
うん 龍の話ししてるから東洋の話かと思って読んでたら西洋人の名前が急に出てきてあれ?ってなった 好みによるけど最初に設定や世界観を一気に説明するより会話や世界観を織り混ぜながら書いてほしいわ 『ねぇ少尉、こいつで霞龍と競争したらどっちが勝つと思います?』
「龍と競争? なんでまた?」
『はぁ、いや……ただ思いついただけですが』
「まったく……つくづく変な奴だな、お前」
言葉とは裏腹に、ゲプハルトは苦笑を禁じ得なかった。
確かに時折、飛行空域に入り込んでくる小型の龍は鬱陶しいものだが、べつに実害があるわけでもないし、仮に本気で張り合おうとしても、現行の戦闘機には龍に追いつけるほどの機動性はない。
とはいえ、この新型エンジンの力強さがあれば、あるいは霞龍ぐらいならいい勝負になるかもしれないが……ついカールに釣られて益体のない想像を膨らませてしまった自分を、ゲプハルトはかぶりを振って戒める。
基地への定時報告も、ついさっき済ませたばかりだ。
手持ち無沙汰に無線の周波数を短波に切り替え、どんなラジオ放送が拾えるか探ってみる。
もちろん服務規程違反だが、遊び半分のカールが一緒のときに生真面目を通すのも馬鹿らしく、この程度のことはしてみたくもなる。
うねる空電音の中から、ふと立ち現れた力強い口調の演説が、ゲプハルトの注意を惹いた。
『……忘れてはならない! 栄光ある公国の歴史の影に、つねにあった悲運と屈辱の数々を! 我ら民族の統一は、建国の祖リフテン公より受け継いだ悲願であり、二〇〇年に渡り無惨に分断されてきた我らが領土は、神に愛されしヴィルドバッハの民にとって最大の屈辱である! よって……』
いったん交信周波数に戻して、カール機にも呼びかける。
「カール、6285khzの電波を拾ってみろ。面白いものが聞けるぞ」 『は?』
指示された短波のチャンネルで、カールもしばしの間、さっきの演説の続きに耳を傾けていたのだろう。
ややあってから再びゲプハルトに届いた通信は、困惑しきった声だった。
『少尉……何なんですか? あれ』
「ヴィルドバッハの国営放送だ。あそこ、このあいだの選挙でタカ派の党首が政権とっただろ。お前、新聞も読まんのか?」
『はぁ……』
困ったものだと呆れつつ、いかにもカールらしいと納得もする。
「しかしなぁ……就任演説でいきなりコレか。あいつら本気でシルヴァーナに喧嘩売ってくる気かな」
『そうなったら……戦争ですか』
「ああ。勘弁してほしいね。そればっかりは」
いざ事が起これば、誰よりも迷惑を被るのは前線に立たされる兵士たちだ。勿論、それを栄誉として受け取る手合いもまた少なくないことはゲプハルトも知っているが…… 結局のところ、一介のパイロットに出来ることなど何もない。政治屋たちの外交努力に期待しつつ、ただ流れに身を任せるしかないのだ。 彼が龍に憧れていることを説明するために龍に過剰な装飾を付け過ぎだと思った
“彼は天翔る龍に憧れていた”は天翔けるが要らない気がするし
“その雄々しくも自由な翼”は雄々しくもが要らない気がするがわからん
おれが三人称の地の文は淡々としたのが好みなだけでこれが良いって人もいるかもしれない
最初の龍のくだりから先は特に変に思わなかった
がんばれ その夜のカールは胸騒ぎに苛まれ、なかなか寝付けなかった。
待機任務中ならまだしも、非番の夜に眠気をもよおさないというのは、あまり歓迎できることではない。
寝られるときにぐっすり眠るからこそ、有事には休むことなく集中力を維持できる。
必要とあらば床に寝袋を敷いただけでも熟睡できる神経の太さが、パイロットには要求されるのだ。
実際、普段のカールはそうだった。
目が冴えて眠れないなどという経験は、基地の独身寮に入って以来、実に初めての経験ではないか。
或いは既に、天性の勘とでも言うべきものが、やがて訪れる嵐の到来を予見していたのかもしれない。
「おいッ、起きろカール! 一大事だ!」
ほとんど扉を蹴破らんばかりの勢いでノックし呼びかけるゲプハルトの声を聴いたときも、カールが懐いたのは、驚きよりむしろ悪寒じみた不安感だった。
毛布を蹴り除け、下着一着のままドアを開けると、既に飛行服を身につけたゲプハルトは顔面蒼白であった。
「……何事ですか? 少尉」
「総員召集だ。とうとう始まりやがった……さっさと着替えろ!」
「始まったって、何が……」
「戦争だよ!」
――事の重大さを理解するより、ゲプハルト少尉が普段の冷静沈着さをかなぐり捨て、慌てふためいていることの違和感の方が、まずカールを途方に暮れさせた。 何というか単調なんだよ
プロローグでカールが龍に憧れるきっかけエピソードを世界観紹介兼ねて詳しく
↓
第一章で「よう新入り。今日から~」のスタート
みたいにリズミカルに行こうよ 北朝鮮の核ミサイルで一瞬にして焦土化し北朝鮮国営テレビで勝利宣言されたのであった
完 試しに書いてみたみたいなノリのスレタイなのに3章まで書いてるとか重たいな 試し書きとかじゃなくてガッツリ書いたやつなのかよ
5chに載せてたとかバレると内容が良くても外されるぞバカ >>1
憧憬を…の所わざわざ二回言うのが読んでる側からすると、イラッとする。 >>4
なんでいきなり、空を飛んでいるちゃんとそこまでの流れを説明しないと現実性がなくて作品に入れない。 説明が無さすぎる、伏線を張るにしても情報が無さすぎ、作者の頭のなかだけ盛り上がってる感じ。 悪い意味で古典文学みてぇだな
これを読みたいって読者は少ないと思うよ この龍、字からしてチャイニーズドラゴンなんだろうけど随分とファンタジーな存在なんだな
こんなものが空を飛んでいたら普通の人間にとって怖すぎるから人間の生活圏からあらゆる手段を使って排除されると思うよ
読み取り違いでなければ近現代以降の軍がある世界では乱獲されると思う ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています