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短編小説書いたから評価してくれ
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垢版 |
2022/04/27(水) 23:09:06.801ID:QnvbwM3ba
 人は、音楽を聴く時に、実際に音を聴いているわけではなく、その当時の景色、体験、記憶を思い出して、感動しているらしい。
彼女は、宇多田ヒカルを聴いて、泣いていた。平井堅を聴いて、泣いていた。
シティポップを聴いても、泣いていた。サイケも、ヒップホップも、ニューウェーブを聴いても、泣いていた。

そのうち、彼女は物音に泣き出した。
「怖いの」
鳥の声に泣いた。扉の閉まる音に泣いた。車のエンジン音に泣いた。隣人の咳払いに、泣いた。

「頭の中に監視カメラが仕込まれてる」

 そうなるともう、居場所は病院にしかなかった。
白い防音の壁、音のない世界。誰もいない、牢屋のような個室。一人になった彼女は、心臓の音に泣いた。
「動いている音が、怖いの」
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垢版 |
2022/04/27(水) 23:10:10.848ID:sIktAZF6r
すごく、面白い。
星新一なんて、目じゃないな。
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垢版 |
2022/04/27(水) 23:22:06.110ID:H46Vw6Av0
すごい!自分こういう短編小説好き
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