昔見たサウンドノベルのタイトルがどうしても思い出せない
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;;;;;;_─_─ |-´二|-‐i´´_,-┴´.|_|__|__|__.|__|_ そんなわけで
; ; |∠二_ェi二二|二|コ_,-‐´´´_|,-‐┬´|__|__|_|__|__|_|__
; ; ; ; ; ;|_ィコ二コ二コ.|_,-!-‐i´´__,-┴´|_|__|__|__.|__|_ 帰り道にある
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; ; ; ; ; ;|┴|‐┬┴┬|i─i ̄コ___.| ● | .|_|__|__|__.|__|_ 公園のトイレに
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; ; ; ;|エ|二|二二|_|▲|__|___└─┘|_|__|__|__.|__|_ やって来たのだ
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; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ─-_ |__|__|_ アナザーマインドとか出てくるとはワロタ
ならばラジカルドリーマーズ 青年「妹ー、あの翻訳家さんの原稿届いたか?」
妹「んーまだ。てかもう別の人に依頼しない?訳が酷すぎ」
青年「うーん」
青年(たしかにあの人の出来なら俺が直接やったほうがマシな気もするなあ)
妹「今回は向こうの人気作家さんの翻訳なんだし・・・慎重にいかないとね」
青年「そうだな。デスクに相談してみる」
妹「頼んだわよ。上司」
青年「・・・」
青年(家族が同じ職場って考えるとやりづらいなあ) 青年「というわけでデスク。別の人に翻訳を依頼・・・」
デスク「あー、お前その件とりあえずいいわ。お前の妹に引き継いでくれ」
青年「は?」
デスク「急だがニューヨークに飛んでくれ」
青年「え?ニューヨーク?アメリカの?」
デスク「他にどこの国にニューヨークがあるんだよ?」
青年「はあ。とにかく突然なんでですか?」
デスク「それがな。アメリカの人気作家がお前個人に会いたいんだとさ」
青年「は、はあ?」 デスク「お前その作家に実名で熱烈なコメントしてたんな。跡が残ってた」
青年「ああ、フェイスブックで・・・もしかして問題ありました?」
デスク「いやそこは大丈夫なんだが。その件とは別にウチがその作家に取材依頼してたんだがな」
青年「は、はあ」
デスク「作家はウチ所属のお前の依頼なら受けるってよ」
青年「・・・なんだか狐につままれたような話ですね」
デスク「そうだな。ニューヨーク支社の奴らの顔つぶすことにもなるんだが。とにかくそのへんは上手くやっとくから行って来い」
青年「は、はい!」
デスク「旅費も宿泊費ももちろん会社持ちだ。旅行気分で行って来いよ」 妹「ニューヨーク?いいなあ。お兄ちゃん、私と変わってよ」
青年「向こうは俺指名なんだよ。俺のファンメールをいたく気にいったとかで」
妹「ふーん」
青年「とにかくしばらくウチ開けるから。戸締まりとかしっかりしろよ」
妹「わかってるって子供じゃないんだから」
モブ社員(・・・そういや青年くんと妹ちゃんてご両親事故で無くなってるんだっけ?妹ちゃんが心配なのか) 青年「空港来るの久しぶりだなあ」
妹「・・・」
青年「まったく、見送りいいって言ってるのに」
妹「とにかく、はいこれ」
青年「ああ」
青年(この骨董品のライターは親父の形見だ。俺たち兄妹は家を長く空けるときはこのライターをお守り代わりに持っていくことにしている)
青年(それにはいろいろわけがあるんだが・・・)
妹「気をつけてね」
青年「ああ」
青年(こうして俺は人気作家に会いにニューヨークに旅立った) >>20
あ、なんか近いかも?もっと長ったらしいタイトルだった気もするが。とにかく立ち絵の絵柄特徴あったから画像見たら思い出す ちなプレイ開始時に主人公を兄か妹かどちらか選べた
妹主人公ルートがどんなストーリーになるか知らない >>25
ストーリーはインパクトあったから大まかには覚えてるんだよ。でもどうしてもタイトルが思い出せない 青年「初めてのニューヨークか。いろいろ気をつけないととな」
案内「英語ペラペラ」
青年「英語ペラペラ」
ここから英語の会話も日本語表記
案内「とにかく、例の作家さんが住んでいるというビルまで案内しますよ」
青年「ありがとうございます」
案内「しかしうらやましいなあ。本当は僕が取材したかったのですが。青年くんに嫉妬しますよ」
ブロロロン
青年「あ、えっと・・・」
案内「はは、冗談ですよ」 ブロロン
青年(オープンカーで走るニューヨークの街の景色、なかなかだなー)
案内「とにかく、土産話たのしみにしてますよ」
青年「すべてが謎に包まれた作家ですものね」
案内「性別すら謎ですからねー」
青年「案内さんは、人気作家は男か女かどっちかと思ってました?」
案内「・・・それがですね。検討がつかないんですよ」(伏線)
青年「実は僕もです」
案内「普通小説って読んでるうちに作者が男か女か顔が見えてくるもんですけどね」
青年(同意)
ブロロン 案内「このビルです。では青年くん、お気をつけて」
青年「ありがとうございました」
案内「・・・そのライター、どうしました?さっきから手に持ってますけど」
青年「あ、すみません。なんとなく不安になったときにこれをポケットから出してしまうんです」(伏線)
案内「へえ、とにかく中でタバコを吸ったりしてはダメですよ。この国はいろいろタバコに厳しいので」
青年「も、もちろんです。そもそも僕はタバコ吸わないので」
案内「ならいいのですが。それでは私はこれで」
ブロロン
青年「日本も最近は厳しいけどね」 青年「さてと、アポとってと」
スマホポチポチ
青年「あの私、人気作家さんに取材の申込みをしていた○○社のものですが」
守衛(黒人)「話はうかがっています。お通りください」
青年(しかし・・・すごいビルだな。細長くてまるで塔だ)(伏線)
青年(ニューヨークのこんなところに部屋を借りられるなんて、やっぱり人気作家は儲かってるんだろうな)
テクテク
身なりの良い体の引き締まった紳士的な中年「青年さんですね。こちらにどうぞ」
青年「!?」
青年(う、うそだろ?この人・・・アメリカの有名な実業家?)
青年(有名人のこの人が人気作家なのか?) 青年(さて、ロビーに通されたわけだが)
青年(まさか有名な実業家の彼が紅茶やお菓子をすべて用意するとは。使用人とか部下はいないのか?)
実業家「不思議そうな顔をなされてますな」
青年「い、いえ」
実業家「青年さんも日本の大手の出版社に務めてなさるなら、私のことはご存知なとでは?」
青年「も、もちろんです。あなたは向こうでも有名人ですから」
実業家「はっは。私はただの成り上がりの中年ですよ。現に20年ほど前までは今のあなたと似たような仕事をしていてましてね」
カチャカチャ
青年(聞いたことがある。この実業家は不動産業を始める前はとある出版社に務めていて、世界中を取材してまわってたとか)
実業家「いやあ懐かしいなあ。私もあなたくらいの年にギリシャに行ったことがありましてね」(伏線)
青年「・・・」ゴク
実業家「そこで人気作家を拾ったのですよ」(伏線)
青年「え?」
青年(この実業家が人気作家本人じゃない?) >>27違うな
もっと長ったらしいタイトルだった気がする 青年「あの・・・人気作家はあなたではないのですか」
実業家「はは、申し訳ない。紛らわしかったですかな。私は人気作家のマネージャー的な存在です」
青年「マ、マネージャー?」
実業家「ええ、実は不動産のほうもね」
青年「ええ?」
実業家「・・・では、人気作家のたっての願いだ。あなたには彼女に直接会っていただきます」
青年「彼女?」
実業家「ええ、本当は私個人としては彼女には誰にもあわせたくないのですが」
青年「?」
青年(なんだ?一瞬険しい顔になったな)
実業家「では、エレベーターで最上階の部屋までお進みください。彼女が首を長くしてあなたを待っています」
青年「は、はい」
青年(もしかしてこのビル・・・この男と人気作家しか住んでないのか?そんな気がする)(伏線)
ウィーーーン 青年(けっこう長いな)
青年(しかし細長いビルだな。まさに塔)
チン!
青年(着いたここが最上階か)
テクテク
謎の声「青年さんですね。そのままお進みください」
青年「!?」
青年(な、なんだ?今の声は?)
青年(男のようで女のようで、老獪なようで若々しく・・・神のようで悪魔なような不思議な声)(伏線)
青年(人気作家・・・何者なんだ。少なくとも今の声は人間とは思えない)(伏線)
青年(いや、人間じゃない?何を混乱してるんだ僕は。そんなわけがないだろう) 妹がいるようなノベルやったことねえな、あったかなそんなの マジで誰か支援頼む
リアルタイムで書いてるから落ちちゃう落ちちゃう テクテク
青年「!?」
人気作家「ふふっ。驚きましたか?」
青年「お、檻?」
人気作家「ええ、見ての通り、私はここに監禁されてますわ」
青年「・・・」ゴクッ
青年(檻の向こうは豪華な部屋か。・・・そして・・・豪華なドレス)
青年(美しい白人の少女。姿が声と一致しない)
青年(それに人気作家は少なくとも10年は作家として活動している。こんな幼い年齢のはずはない)
青年(それでも・・・僕は彼女を人気作家本人と強く認識している)(伏線)
人気作家「私がここに監禁されていることは口外しないのをオススメします」
青年「・・・」
人気作家「では取材をお受けしますわ。質問をどうぞ」 青年(こうして僕の人気作家への取材が始まった。こんな少女が監禁されていると告げられたのに、僕は通報しようなどと微塵も考えなかった)
青年(むしろ、実業家がこの少女を監禁していることは正しい気がしていた)
青年(何もわからない。しかし、この少女を世に放ってはいけない。それだけは直感的にわかっていた) 青年「家族構成は?」
人気作家「家族はいませんは。あなたが会った実業家が今の私の保護者です」
青年「年齢は?」
人気作家「覚えてません」
青年「好きな食べ物は?」
人気作家「私、食事を必要としませんの」
青年「ご趣味は?」
人気作家「人間監察ですね。今はネットなんてものがあるので退屈しませんわ」
人気作家「昔は高い所にある部屋から目視で直接人々を監察していたものですが・・・」(伏線) 青年(荒唐無稽な返答ばかり)
青年(それでも・・・僕は彼女が嘘偽りを語ってないことがわかっている)
青年(なんなんだろう?この感覚は)
青年「・・・」
青年「実業家を成功させたのはあなたですか?」
青年(なぜ僕はこんな質問を?)
人気作家「そのとおりですわ」
人気作家「私にはそういう力があるようです。私を『囲った』権利者や有力者に繁栄をもたらす」
青年「・・・」
人気作家「質問は以上ですか?」
青年「いえ、あなたのこれまでの人生をお聞きしてよろしいでしょうか?」
人気作家「私の人生?」
青年「ええ」
人気作家「長くなりますよ。それにはとある少女の目線から語らなくてはならないので」
青年「とある少女?」
人気作家「ええ、今の私と容姿が同じ・・・悲しい死を遂げた少女」 青年(オカルトじみてきた)
青年(それでも僕は彼女の語る言葉をすべて信じている。その不思議な声から語られる言葉すべてを)
人気作家「実は私自身、自分が何者かよくわかっていないのですよ。でも私の記憶はこれから語る少女との出会いから始まる」
青年「・・・」
スチャ
人気作家「・・・そのライターどうしました?」
青年「あ、申し訳ない。恥ずかしながら不安になったりするとこれを手に持ってしまう癖がありまして」
人気作家「親御さんの形見ですか?」
青年「!?ええ、そのとおりです」
人気作家「ふふ、そのままでかまいませんよ。それではとある少女の視点から見た、私のこれまでの人生を語ります」
青年「・・・お願いします」 青年(こうして人気作家はとある少女の視点から過去を語り始めた) 少し休憩
まじ誰か支援頼む。10分後くらいに1レス入れてほしい 少女(私は喋ることが出来ない)
少女(生まれつき喉が潰れていた)
少女(だから喉が乾いていても、鳥の餌にも劣る食事しか与えられなくても文句一つ言えない)
少女(お腹が空いた)
少女(もうずっと働きづめでろくなものを食べていない。月のものもずっと来ていない)
少女(最初はあのときにあの中の誰かの子供が出来てしまったのかと思ったけど・・・栄養が足りてないだけみたい)(伏線)
少女(私はこのまま死んでしまうのかな)
少女の保護者「おい、これに着替えろ。お偉いさんがお前をお呼びだ」
少女「・・・?」コクン
少女の保護者「お前は厄介者だったが最後に役に立ってくれる事になった。お前はある貴族のお偉いさんに買われたんだ」
少女「・・・?」
少女(半年前の私ならともかく・・・喋ることができない、骸骨みたいにやせ細った私を買う貴族って、どんな物好きだろう?) 少女の保護者「あの迎えの馬車に乗れ」
少女「・・・」コクン
保護者「じゃあな。もう会うことはないだろうよ。せいぜい達者でな」
少女「・・・」ペコリ
使者A「この子が条件に合うのか?」
使者B「たしかに物が言えない様子で賢そうな顔付きをしているが・・・」
使者A「おい、お前。文字は読み書きでいるか?」
少女(文字?そんなの習ったことがあるわけがない)
首ブンブン
使者B「ん、本当に条件に合うようだな。乗れ」
少女「・・・」コクン ガタンゴトン ガタンゴトン
使者A「しかし痩せすぎだろ?あの娘。骨と皮じゃないか」
使者B「ああ、なんでもこの地方の有力者たちを怒らせたらしい。だから保護者がろくに飯も与えなくなってたんだろな」
使者A「有力者たちを怒られせた?」
使者B「ああ、半年前ほど前に有力者のドラ息子たちがあの娘をさらって乱暴したんだそうだ」
使者A「へえ。そのガキども、あの娘は喋られないから訴えられることはないとふんだかな?」
使者B「だろうな。でもあの娘は途中ですきを見て裸で逃げたらしくてな。喋られなくてもその有り様や見れば何があったか一目瞭然。ドラ息子たちは役人に捕まりそれなりの罰を受けた」
使者A「ああ。おおかたそれど有力たちは顔に泥を塗られた腹いせにあの子の保護者に嫌がらせでもしたか?」
使者B「そうらしい。それで飯もろくに与えられなくなってたと」
ガタンゴトン ガタンゴトン
少女(馬車の中まで聞こえてるんだけど) ガタンゴトン ガタンゴトン
ピタ
少女(着いた?これから私はどんな目に合うんだろう。・・・ろくな目には合わない気がする)
使者A「娘、降りろ」
少女「・・・」コクン
トタトタ
使者B「しかし汚いなあ」
少女「・・・」
少女(しかし大きな屋敷だなあ。もしかして私はここで働かせてもらえるのかな?もしかしたらお腹いっぱい食べさせてもらえるかな?)
少女(ってそんなわけがないか)
使者A「侍女、侍女はいるか?」
侍女「はい!ただいま」
使者B「この子をこんな汚い姿で王に謁見させるわけにはいかない。風呂に入れてやってくれ」
少女(・・・王?)
侍女「わかりました。あなた、こっちへおいで」
少女「・・・」コクン
少女(この人はいい人そうだ) 侍女「うーん。顔はそれなりに可愛いかったのかもしれないし。汚れも落としてまともな服も着たのに・・・」
少女「・・・」
侍女「まあいっか。とにかく王様に粗相のないようにね。下手すると斬首されちゃうわよ」
少女「・・・!?」
侍女「私ができるのはここまで、あと王様はとある貴族を装ってるけどお忍びでここに来てるの。絶対にこのことを口外しちゃだめよ」
少女「・・・」コクン
侍女「って、生まれつき喋ることができないんだっけ?ゴメンゴメン」
スタスタ
少女「・・・」ペコリ
少女(こういうとき何も質問できないのがもどかしい)
王の側近「お前が例の言葉を喋られない娘か。入れ」
少女「・・・」コクン 俺には当てられないがそんだけ保守するとは余程知りたいんだな とりあえず素直に自分のSSを読んで欲しいって認めれば保守に協力してやらんこともない 王「・・・表をあげよ」
少女「・・・」コクン
少女(この方がこの国の王様?容姿端麗だけど・・・なんだか冷たそう)
王「ずいぶんみすぼらしい娘だな。本当に働けるのか?」
側近「ダメなら他の者を探すまでございます」
王「ん、まあな」
少女(これ、多分何か至らぬ点があったら口封じされるやつだ。死ぬ気でやらないと)
王「お前、本当に物が言えぬのだな?」
少女「・・・」コクン
王「読み書きもできない」
少女「・・・」コクン
王「ではついてまいれ」 >>55
マジでこれ配布されてたやつ。でも協力してほしメンス
>>56
なる。俺的に 王「乗れ」
少女「・・・」コクン
少女(王様と2人で馬に?)
ササッ
側近「ではお気をつけて。・・・本来は私も同行したいのですが」
王「ならぬぞ。彼奴の声を聞けばいかに貴様でも狂いかねん」
側近「・・・はっ。娘、決して王に粗相のないようにな」
少女「・・・」コクン
王「では行くぞ。しっかり捕まっていろ」
パッカ パッカ 少女(・・・少し疲れた。もう半日くらい走ったかな)
王「・・・」
少女(王様、あれから一言も喋らない。そりゃそうか)
王「・・・」
パッカ パッカ
少女(しかしすれ違う人たちや馬車が多いな。もしかしてここは商人さんたちがよく使う道なのかな)
パッカ パッカ
王「着いたぞ」
少女(・・・遠くからも見えてたけど。塔?すごく高い)
王「ここが貴様がこの先一生をすごす場所だ」
少女「・・・!?」 王「降りろ」
少女「・・・」コクン
ササッ
王「ついてまいれ」
スタスタ スタスタ
少女(塔の入口に・・・厳重な扉?それに・・・なんだか気持ち悪い)
王「ほう、貴様もしかして視線を感じるのか?そうとも彼奴は今日も最上階から道行く者どもを覗き見している」
少女「・・・?」
王「わからずとも良い。今から扉を開ける」
少女(・・・なんとなくだけど、この扉を開ける権利を持つのは王様だけなんだろうなあ。そんな気がする)
ギー バタン(コナン風に) 少女「・・・」ゲホゲホ
少女(中は吹き抜け。それに壁に沿うような螺旋階段。それにしても・・・)
王「チッ。相変わらずホコリっぽい。娘、お前窓を全部開けてまいれ」
少女「・・・コクン」
スタスタ
少女(石造りの牢のような作りの塔・・・窓の一つ一つは小さくてとても人は通れそうにない・・・か)
王「娘、貴様の仕事はここの清掃だ。この先一生だ」
少女「・・・!?」
王「ついてまいれ。お前と一生同居する者を紹介してやる」
少女「・・・」コクン
少女(螺旋階段を登るのか。手すりもないし怖いな)
スタスタ 少女(けっこうグルグルと登った。外から見てだいたいわかってたけど本当に高い塔だ)
少女(王様の持つランタンの灯りがなければ足を踏み外して一階に真っ逆さま。気をつけないと)
王「止まれ」
スタスタ ピタ
王「ここがお前の同居人の部屋だ」
少女「・・・これは牢屋?中が真っ暗で何も見えない」
謎の声「王よ。そのお嬢さんが新しい使用人ですか?」
少女「・・・!?」
少女(何?この声?高いような低いような、若いような年老いたような)
少女(神様みたいな・・・悪魔みたいな不思議な声) 青年「・・・」
人気作家「一息入れますか?トイレはその突き当りにありますし、飲み物ならたいていのものが揃ってますよ」
青年「いえ、あなたが疲れていないならけっこうです」
人気作家「そうですか」
青年(それにしても・・・この話のシチュエーションはまるで・・・)
人気作家「では続きを」 謎の声「お嬢さん、もっと近くで顔が見たい。鉄格子に寄ってもらえますか?」
少女「・・・?」コクン
スタスタ
王「待て!」
少女「・・・!」ビクッ
少女(腕を・・・掴まれた。爪をたてられてる。何?この人)
ガクガク ブルブル
王「ちっ」
スチャ
少女「!?」
少女(け、剣!?な、何を)
ザシュッ
謎の声「ギャーーーー」
少女「!?」
少女(え!?牢屋のなかの人の手を・・・切り落とした?)
ボトン
謎の声「お、王。なんてことを」
王「ふん、道化め。痛がる真似などやめろ」
謎の声「おや、バレてましたか」
少女(え?え?王様が切り落とした手首が消えていく。霧みたいに・・・) 少女(牢屋のなかの人に引っかかれた所から血が出てる)
王「娘、貴様は先に下に降りろ。余はこの者と話がある」
謎の声「話?王、あなたからは話などないでしょう?あなたは私の話に魅入られるだけ」
王「黙れ。娘、行け。ちょうどそろそろ手配していた食材が届くころだ。余の分も作って待っておれ」
少女「・・・」コクン
スタスタ
スタスタ
少女(食材?) 少女(ふぅ、やっと一階についた)
行商人「もし!新しい使用人の方はおられるか!」
少女「!?」
少女(扉の向こうからだ)
スタスタ スタスタ
少女(小さな窓からしか顔を合わせられない)
行商人「あなたが新しい使用人さんですかな?」
少女「・・・」コクン
行商人「伝達通り、今回の方は物を言えぬようですな」
少女「・・・」コクン
行商人「それがいいのでしょうな。前回の方もその前の方も、外の者になかの様子を話して王の怒りをかった」
少女(・・・王様の怒り?)
行商人「とにかく、食材や物資を中に送るので受け取りを。そして明日からは中で出たゴミや汚物をこの窓からお出しくだされ」
少女「・・・」コクン 少女(この塔に来てから半年が過ぎた)
少女(王様はたまにここに来て最上階の牢屋のなかの人の話を聞いていく)
少女(私は外に出ることを禁止されているけど一向に構わない。ここでは毎日掃除をしているだけでお腹いっぱい食べられるから)
少女(そういえば、止まっていた月のものも来るようになった)
スタスタ
少女(王様が降りてきた)
王「少し疲れた。娘、茶を入れてくれ」
少女「・・・」コクン
少女(王様は少し変わってる。私なんかが入れたお茶や作った食事を気に入ってくれている)
王「・・・」ジーッ
王(はて、この娘・・・このような娘だったかの?ここに来たばかりと違って生気に溢れておるわ)
王(暇つぶしに遊ぶのもいいかもしれんな。何しろあの女の監視の目がないところなど、この塔の中だけなのだからな)
王「娘、近うよれ」
少女「・・・?」 謎の声「王が初めてあの娘に手を付けてから数ヶ月が経ちましたな」
王「黙れ。単なる遊びだ」
謎の声「怖い怖いあなた様の奥方様にバレては大変なことになるのでは?」
王「この塔の中のでの事は誰にも知られることはない。覗き魔のお前以外にはな。それにバレたところでなんなのだ?余はこの国の王だぞ」
謎の声「ふふ、あなた様の浮気に奥方様が怒り狂っても別に構わないと?」
王「ああ」
謎の声「しかしその場合、奥方様の怒りの矛先はどこに向くのやら」
王「・・・もうこの件はいいだろう。それよりもこの前の続きを話せ」
謎の声「ふふ。王があの娘ばかりに夢中なわけでもないのは、語り部として光栄ですな」 王「待て、その前に」
謎の声「は?」
王「あの娘なあ、その・・・初めてではなかったようなのだが。どういうことだと思う?」
謎の声「それは・・・あの娘がここに無理やり連れて来られるうえで、引き裂かれた恋人でもいたのでは」
王「・・・」
謎の声「遊びなのでしょう?それにあなたは王のなです。そんなことは気にしなくていいのでは」
王「いや、あの娘が本当に余のせいで恋人と引き離されて今があるのなら・・・余を恨んでいるかもな」
謎の声「そんなに気になるなら本人に直接聞いてみては?」
王「たちの悪い冗談だな」
カラン
王「ん?」
謎の声「ネズミが燭台の皿を落としたようですね。あの娘の掃除は行き届いておりますが、ネズミは根絶やしにはできませんからね」
王「お、おう」
少女「・・・」 >>74お前大丈夫か?今あらすじを書き込み中だろ
多分9時までには終わる 少女(盗み聞きしてしまった)
少女(王様は誤解している。私には恋人なんかいなかったのに・・・)
少女(この生活をくれた王様には本当に感謝しているのに)
少女(それに・・・)
少女(でも私にはこの気持ちを王様に伝える方法がない)
王「少し疲れた。食事を用意してくれ」
少女「・・・」コクン
ニパァ
少女(せめて笑顔でこの気持ちが伝われば・・・)
王「・・・」
王(もしかしたら、娘は余に逆らえないからこそのあの作り笑いの裏で・・・憎悪の思いが渦巻いておるのかもな)
王「そうだ。娘よ」
少女「・・・?」
王「最上階の掃除は手短にすましておけ。決してあの者の呼びかけに耳を貸すなよ」
少女「・・・」コクン
王「これまでの塔の使用人はみんなあの者の甘言に惑わされてその言葉を外の者に伝えたからな」
少女「・・・?」
王「そうなってはこの国の繁栄に歯止めがかかるかもしれん。いや、まあお前はあの者の言葉に耳を貸さなければそれでよい」
少女「・・・」コクン 少女(王様が帰られた。今日も最上階を念入りに掃除しないと)
少女(王様はああ仰ったけど、あそこは王様が一番長く居る場所だし、ほこりっぽいなんてもってのほか)
スタスタ スタスタスタスタ
パタパタ パタパタパタパタ
謎の声「もし、お嬢さん」
少女「・・・!?」プイッ
パタパタ パタパタ
謎の声「嫌われたものですな。初日のことは何度も謝ったでしょう?どうしてもあなたの血が一滴でいいから欲しかったのです」
少女「・・・」
パタパタ パタパタ
謎の声「それはそうとあなた。文字に興味はありませんか?」
少女「・・・」ピタッ
謎の声「例え喉が潰れて声が出せぬあなたでも・・・文字を覚えれば誰かに気持ちを伝えられます」
少女「・・・」
謎の声「僭越ながら、私が教えて差し上げてもよいのですが」
少女「・・・」 王「・・・」カチャカチャ
王(それにしても王宮での食事は息が詰まる。・・・あの娘が作った料理が食べたいなあ)
后「我が君」
カチャカチャ
王「ん?なんだ?」
后「最近ずいぶんと熱心に件の塔に通われておられるようですが」
王「そんなことか。そなたも知っていよう。この国の歴代の王があの塔の主と会話することは必要なことなのだ」
后「それはわかっていますが・・・そのついでにそこらの娘とお戯れなんてしてませんですよね?塔の中の出来事は誰にもわこりませぬゆえ」
王「・・・バカバカしい」
カチャ カチャ
后「私に世継ぎができないからと言ってそんなことは許されない・・・」
王「ええい黙れ!食事が不味くなる!」
后「・・・申し訳ありません」
王(万が一娘との情事がこの女にバレたら・・・あの娘は拷問の末に殺されるのであろな) 青年「・・・」
人気作家「どうしました?」
青年「え?」
人気作家「またお持ちのライターをジッと眺めていたので」
青年「ああ、僕や妹は考えごとをしているときにこのライターを眺めてしまう癖がありまして」
人気作家「妹?」
青年「いえ、こっちの話です。それよりも・・・もしかしてあなたの過去のこの話の舞台は、ギリシャなのですか?」
人気作家「ええ、そのとおりです」
青年(だとしたら王とは・・・それにこの先生まれるはずの赤ん坊がいるはず。后以外からの・・・)
人気作家「しかしあなたはやはり面白い」
青年「え?」
人気作家「この期に及んで、私の語るこの物語を過去の経験談と信じるのですね」
青年「・・・」
人気作家「では続きを」 王(あの女が疑いを持ちはじめてから3ヶ月が過ぎた。しかし何も起こらぬものだな)
王(この塔に入る鍵を管理しているのは余だけ。当然といえば当然か。いわばあの娘はこの塔に守られている)
謎の声「しかしあの娘、お腹が大きくなってきましたね」
王「ん?たしかに最近肥えてきたかもな」
謎の声「何をおっしゃいます。あの娘はあなた様の子を授かったのですよ」
王「な、なに?」
謎の声「今気づかれたのですか?」
王「しかしあの娘、そんなことは一言も・・・」
謎の声「たちの悪い冗談ですね」
王「・・・!」ガタッ
ドタバタ ドタバタ
王「娘!」
少女「・・・」クルッ
王「余の子を宿したのか?」
少女「・・・」コクン
ニパァ
王「そうか、よくやった。でかしたぞ。丈夫な子を生むのだぞ」
少女「・・・コクン」 これは
タイトル
昔見たサウンドノベルのタイトルがどうしても思い出せない
なんだよ
で、今が
第一章:あらすじ
なんだよw 王(あれから半年以上過ぎた)
王(余の子が・・・そろそろ生まれる)
謎の声「そろそろですね。産婆などはこの塔の中に招くので?さすがにあの娘一人では無理でしょうし」
王「バカを言え。子が生まれるとなれば話は別だ。あの娘を王宮に迎え入れる」
謎の声「奥方様が黙っていないのでは?」
王「ふん、どうとでもするわ。世継ぎを産んだならあの娘が正妻だ。誰にも文句は言わせん」
謎の声「これはこれは。でもそれほどの覚悟なら尚更あの娘の気持ちを確かたほうがいいのでは?」
王「な、なに?」
謎の声「お忘れですか?あの娘が恋人と引き裂かれたことであなた様を恨んでるかもしれない」
王「!?・・・」 后「そなた。それはまことか?」
行商人「ええ、あの塔のなかの娘さんは最近大きなお腹をしていますよ。それよりもお后様、この髪飾りなどいかがでしょう?」
后(あの塔の中に入れるのは・・・我が君のみ)
后(おのれ) 王(気になる)
パッカパッカ
王(あの娘が本当は余を恨んでいるのか・・・そんなはずはないと信じたい)
王(そうだ。今日は余が来たことを告げないでこっそり窓から中を覗いてみよう)
王(何かわかるかもしれない)
王(馬、お前はここでまて)
コソコソ コソコソ
王(ランタンの光?・・・あの娘、何をしているのだ?)
コソコソ コソコソ
王「・・・!?」
王(娘・・・羊皮紙に何かを一心不乱に書いている。あの娘は文字を知らぬはずなのに) ガチャガチャ
ドカッ
少女「・・・!」
ニパァ
王「娘、これはなんだ!!」
少女「・・・」モジモジ
ニパァ
王「見たこともない文字だ!何なのだこれは!!」
少女「・・・?」オロオロ
王「よこせ!」
グイッ
少女「・・・?」
ドカドカ ドカドカ
王「おい!起きてるな!」
謎の声「これはこれは王、ご機嫌麗しゅう」
王「お前、この羊皮紙に書いてある文字がわからぬか?」
謎の声「拝見します」
謎の声「・・・」
謎の声「これは・・・呪詛ですね。この国の民の一部に伝わる・・・」
スタスタ スタスタ
少女「・・・」ブンブン
ブンブン ブンブン
王「貴様・・・余を恨んでいたのか」
謎の声「・・・」 少女「・・・」ブンブン ポロポロ
王「ええいまとわりつくな!離れろ!」
ドカッ
少女「・・・!」
王「・・・帰る」
ドタバタ ドタバタ
少女「・・・!」キッ!
謎の声「おー、怖い怖い。お嬢さん、そんな目で睨まないでくださいな」 王「・・・」
カチャカチャ
王(やはり王宮での食事は息が詰まる)
カチャカチャ
王(しかし今となってはあの塔の中のほうが・・・)
后「我が君」
王「ん?」
后「私、一度でいいから件の塔に入ってみたいのですが・・・」
側近「なりませぬ。あそこに入ることを許されているのはこの国の現行の王のみ・・・」
后「そなたには聞いておらぬ」キッ
側近「これは失礼いたしました」
王「・・・」ポイ
カランカラン
后「我が君、これは?」
王「塔の鍵だ。好きにしろ」
側近「お、王!」
王「黙れ。興が醒めた。食欲もない。余は席を外す」ガタッ
スタスタ スタスタ
后「・・・」ニヤリ
后「近衛兵、馬車を用意せよ」
側近「・・・」
近衛兵「はっ」 王「・・・」
王(なぜ余はあの女に鍵を渡してしまったのだ)
王(しかし余はあの娘を許せない。満面の笑みの裏で余を呪い殺す呪詛を・・・)
クルクル
王「ふん、こんなもので余を殺せるものか」
行商人「王様。聞いておられるでしょうか?」
王「ん?ああ」
王(最近よく見かけるなコイツ。今回は西のほうからいろいろ仕入れてきた言ってたか。どうでもいいが)
王「后は外出中だ。余は何も買わぬぞ」
行商人「さ、さようでございますか。・・・おや、その羊皮紙」
王「ん?貴様これに興味があるのか?くだらぬものだぞ」
行商人「良ければ拝見させていただきたく」
王「・・・おい。渡せ」
側近「はっ」 行商人「・・・」マジマジ
王「貴様、それを読めるのか?」
行商人「ええ、西方の文字ですな。拙いですがしっかりと丁寧に書かれています」ニヤニヤ
王「ふん、どうせくだらぬ内容なのだろう?」
行商人「いやはやなんとも・・・くだらぬといえばくだらぬのでしょうか」ニヤニヤ
王「・・・?」
王「・・・!」
王「おい、貴様。それには何が書いてあるのだ?」
行商人「何をって、これは恋文ですな。あなた様への愛の言葉が書き連ねてあります」
王「・・・な、なんだと」
行商人「ふふ、西方の女性にご縁がおありですかな?・・・わっ」ドカッ
王「馬を!早く馬を用意しろ!」
側近「・・・? はっ!」 >>100
質問すれ
このサウンドノベル知らんか? そこまで掛けてキャラの名前とか固有名詞とか思い出せないのも謎だな パッカ パッカ
王「あれから2日・・・頼む、無事であってくれ」
パッカ パッカ
王(・・・『これは呪詛ですね』・・・)
王「お、おのれーーーー!!いや、今は一刻も早くあの娘を」
パッカ パッカ
側近(何があったかわからないが・・・あの后が2日間もあってあの娘に何もしていないわけが・・・) 少女(暗い・・・何も見えない)
少女(目をえぐり取られてからどのくらい経ったのだろう?)
后「カカッ見よ!そなたの産んだ子は妾の乳にしゃぶりついておるぞ。もうこの子は妾の子だ」
少女「・・・」
后「おっとそうだった。その目はものを語れぬそなたが我が君を惑わしたものとして没収したのであったな」
少女「・・・」
后「この子は連れて行く。そのまま近衛兵どもに犯され続けるがよい」
近衛兵「いえ、もうこれ以上は・・・」
后「ん?飽きたか?」
近衛兵「ええ。それにその娘、縛った手足が壊死してきましたし」
后「そうか。では捨て置け。撤収だ」
近衛兵「はっ」
ザッザッザッ
謎の声「・・・」
少女「・・・」
少女「・・・」ゴホッ 少女「・・・」
少女(もう痛みも感じない)
少女(・・・? 誰かに抱きかかえられている?)
側近「王、残念ですが・・・もう手のほどこしようが・・・」
王「すまぬ。すまぬ」ポロポロ
少女「・・・」
少女(・・・王様?)
ニパァ
ガクッ
王「うわああああ」 王「うおおおお!よくも!よくも騙したな!」
側近「・・・お前たち、やれ!」
側近の部下「はっ」
ガッ ガッ ゴォォォ
謎の声「火責めも水責めも私には効きませんよ。そんなことはあなた方が一番知っているでしょう?」
王「うおおお!」
謎の声「あなたができることは・・・私を囲い閉じ込めることだけ」
王「うおおお」ガン!ガン!
側近「くっ、お前たち。王を連れていけ。薬を飲ませて安静に・・・」
側近の部下「はっ!王、こちらへ」
王「離せ!離さんか!」
ドタバタ ドタバタ
側近「・・・なぜ王を騙すような真似を?」
謎の声「なぜ?決まっているでしょう?」 謎の声「あの娘は私だけに向けられていた王の寵愛をうばった」
側近「なっ!?」
謎の声「それに王はあの娘よりも私の言葉を信じた。あの娘は必死に誤解を解こうとしていたのに」
側近「・・・?」
謎の声「あなた。王に伝えていただけますか。良ければこれからは私があの娘の代わりに、と」
側近「・・・!?おい、ランタンで牢の中をよく照らせ!」
側近の部下「はっ!・・・なっ!」
側近「な、何なんだお前は?その姿は・・・
」
謎の声「あの娘には血をいただいていたのでね」
側近「ええい!やかましい。お前などここに永久に閉じ込めてやる。今後は誰も中にないれない!」
謎の声「な!? 待ちなさい!私をここから出しなさい!」
謎の声「・・・」 youtubeで動画にしたほうがいいかもな
単に過去スレを読み上げるだけのゆっくり動画の再生数が10万越えするし 青年「・・・」
人気作家「・・・」
青年「あなたのその姿は・・・その少女の姿を借りている。そういうことですか?」
人気作家「あなたは本当に面白い。この時代にその結論に本気で至れる人間はそうはいませんよ」
青年「・・・」
人気作家「そろそろ時間です。彼がそろそろあなたのここへの滞在を許せなく思うころでしょう」
青年「しかし、あなたの話にはまだ続きがあるはず。僕の予測では・・・その赤ん坊が成長してあなたに助けを求めたはず」
人気作家「ええ、夫を暗殺して暗躍した后を罰するためにね」
青年「続きを・・・」
人気作家「残念ですがタイムリミットです。ただし・・・2つの条件を飲んでいただければ続きをいずれ」 青年「2つの条件?」
人気作家「一つは、あなたの持っているそのお父さまの形見のライターをいただきたい」
青年「・・・?」
人気作家「それなら・・・運命を打破できるかも」
青年「・・・もう一つの条件は?」
人気作家「お別れのキスを。とびっきりディープな」 青年(そうしてあのとき、僕は言われるがままに彼女に形見のライターを渡した。そしてお別れのキスを)
青年(そのとき彼女はザラザラした舌で僕の頬の内側を軽く傷つけた。そう、まるであの話に出てきた存在が少女の腕に爪を立てたように)
青年(形見のライターを無くしたことに妹にさんざん叱られたが、僕は決して『あげた』とは言わなかった)
青年(そしてあの取材の数日後、世界的に有名な実業家の所有のビルからボヤが出たニュースは日本にも届いた)
そして今僕はギリシャの地に訪れている 謎の声「青年さん。待ちあわせをしたわけじゃないのに、私の居る場所がよくわかりましたね」
青年「・・・!?」
青年(あの声・・・振り返るのが少し怖い。でもその感情を好奇心が上回っている)
クルッ
人気作家「お久しぶりです」
青年「なっ!?・・・妹!?」
人気作家「ん?もしかしてこの姿、あなたの妹さんに似てます?あなたからもらった細胞を元に女性として再現したのですが」
青年「・・・いえ、よく見ると少し似てるだけですね。もしかしてあなたは奪い取った細胞の主の姿を完全には再現できない?」
人気作家「あはは。やっぱりあなたは本当に面白い。この状況でそんな言葉を出すのですね」
青年「・・・」
人気作家「とにかく、約束通りあの日の続きをお話ししましょう。世界中に放たれた追っ手も見当違いの人物を探しているでしょうし」
青年「・・・」
人気作家「落ちついて話をできます。かつて私が閉じ込められていたこの場所でね」 謎の声「あれから十年以上が過ぎた」
謎の声「道を行く人々の噂話から察するに、敬愛していた王は后に暗殺されたようだ」
謎の声「つまり、私はずっとこの先も閉じ込められたまま。この塔の扉を開ける者すらこの先は現れないでしょう」
謎の声「ん?おやおやそう思っていた矢先に・・・誰かがこの塔の扉の鍵を回している」
ガタッ ガタガタ
女の子「あーかない!そっちもっと押しなさいよ!」
男の子「やってるって!」
謎の声「あの二人の顔立ち。もしかしたら」
謎の声「ふふっ、ここまで登ってきたら・・・片方はこの少女の姿に驚くかな?」
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