〜前回のあらすじ〜
誤ってキグルミを陰干し中のるるさんの中身を見てしまったクルリは、闇の瘴気にあてられ、死の呪いにかかってしまった。
深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ。
るるさん「死の呪いにかかった者は24時間以内に確実な死が与えられる」
クルリ「そんなの嫌です!なんとかしてください!」
るるさん「助かる方法はふたつ」
クルリ「あ、なんだあるんじゃないですか。良かったです」
るるさん「るるさんと契約して魔法少女になるか、るるさんの眷属になるか」
クルリ「じゃあ魔法少女になります」
るるさん「クルリは魔法少女って見た目じゃないでしょ。また警察のお世話になりたいの」
クルリ「まさかただの悪ふざけで実刑まで食らうとは思いませんでした……。じゃあしょうがないですね。るるさんの眷属になっても良いですよ」
るるさん「やだよ。クルリ臭いから」
クルリ「いや臭いのはるるさんですよね。そもそも陰干し中に『異臭がする』って近隣からの通報があって、私が様子を見に来たからこんなことになったんじゃないですか」
るるさん「るるさんは臭くないけど」
クルリ「臭いですよ。家畜小屋みたいな臭いがします」
るるさん「……」
クルリ「何も泣かなくても……うっ!?苦しい……!」
話しているうちにリミットが来てしまったみたいです。呪いからは逃れられないんですね。
次回「お湯を注いで3分待てば生き返るから」に続く。また見に来てくださいね。