岸田文雄首相は26日、広島県呉市の海上保安大学校の卒業・修了式に出席し祝辞を述べた。中国海警船による沖縄県・尖閣諸島の領海侵入や、
日本海の大和(やまと)堆(たい)周辺での北朝鮮公船の出現に触れ、「今、国際社会は海を巡ってさまざまな課題に直面している。
力ではなく法やルールによって解決されなければならない」と強調。「主権を守り抜く。これに最前線で取り組んでいるのは海上保安官だ」と卒業生らを激励した。
海上保安庁の幹部職員を養成する同校の式典に現職首相が出席するのは、2018年の晋三首相(当時)以来。岸田首相は祝辞でロシアのウクライナ侵攻にも言及し、
「国際秩序、世界平和が脅かされる事態となっている。平和を次の世代につないでいくことが、私たちに課せられた責務だ」などと語った。
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