ロシアによるウクライナ侵攻で、ウクライナ政府は「ロシア軍が白リン弾を使用した」と主張しています。しかしこれは誤報です。いや、ウクライナの宣伝戦と言うべきでしょう。つまり嘘です。
実は2014年のロシア軍による東部ウクライナ侵攻時にも全く同じ騒動があったのですが、正体は白リン弾ではなくテルミット焼夷弾でした。122mm多連装ロケット「グラード」のクラスターテルミット焼夷ロケット弾「9M22S」の焼夷子弾「9N510」が使用されたのです。
なお、特定通常兵器使用禁止制限条約で白リン弾はM825A1の場合は発煙弾に分類されるので使用は制限されていませんが、9M22Sのようなクラスターテルミット焼夷弾は攻撃用の焼夷弾に分類されるので使用は明確に制限されています。9M22Sは市街地で使用した場合は条約違反になります。
https://news.yahoo.co.jp/byline/obiekt/20220325-00288216