(’-’*川シカンガエゴトシテタ🌋ジカンガナカッタ🌋デモワタシニハカギガアル🗝ショウセツカイテミタオ🐰マタ🍹♪
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0001jc!ダオ
垢版 |
2022/03/24(木) 21:24:55.055ID:UiisnKtu0
「もうすぐだ! あの山を越えればボクの仲間たちがいる!」
アスベルはやや興奮した声を上げました。どこからか見ればひどくめくれ上がった巨大な地殻がその育むべきすべての生命をいつの間にか誰かに取り上げられたようにしてその岩肌をむき出しに、並べられたその痛々しい罰せられたような禿げた稜線をどこまでもどこまでもその地平線上にさみしく陣取らせるのでした。それは少し幻想的で美しいまでの気の毒な自然の壁。そして視界に投げかけるその憔悴しきった悪夢ような姿は、なぜか息がつまるようでたまらなく冷たく強迫的でした。その麓にはどうすることもできない瘴気の濃い白い渦。
メーヴェはその地獄的な光景の上を静かになだめて二人をきちんと運び風をすべりました。山々はゆっくりとその翼を過ぎる時、心もちか悪戯に風の中にまた邪気を込めるよう。静まり返ったその物狂おしい、動くものとてなにもない地獄の底の巨大な口の中に横たわる人の霊魂を味わいつくす舌のような、その無限のような凹凸はさながら狂ったように丸く輝く太陽をガラス玉のような用心深い巨大な鬼の目に感じさせるのでした。
その風の見えざる悪戯な宴、それが過ぎると次には再び砂漠のような一面の砂。それが不気味に広がるとなかにところどころ巨大なクラゲのような、お椀を伏せてミミズでもつめこんだような、それが乾いた風のなかで固まった得体のしれない大きなひとつの亡霊のような、その妙に小高い歪な大きな突起物が不規則にそこかしこ立ってその目に飛び込んで来るのです。聞いた話では遥か以前、それは人が生み出した新しい恐怖の太陽が溶かして滅んだかつての大都市の痕跡だという。それは確かにあっちこっちに散らばり、ある時は足元にするような今はどこにもあるありふれた醜い光景でした。少女は心得ながらもなんとなく、なぜかその時それらの中に必然眠るだろう人々の魂をフと不審に思いました。それから、二人の目には再び無限のような真っ平な砂漠がすべてを洗い流すように横たわるのでした。
果てない砂漠は実にそれ自身が恐ろしい常に人の命をさらおうとゾッとする白目でひそかに青ざめた顔の横から睨むように人の心をのぞく不気味で真面目な死神です。ですがその日は不思議とまたあわただしく、見るとなにごとかなぜか再びの邪悪な風の舞い狂う宴のような砂嵐がまるで壁のようになってメーヴェの行き先に立ちふさがるのです。アスベルがその時、いやに不審げな声を上げました。
「ペジテのほうがおかしい、何だろうあの靄は…?! 」
興奮したアスベルはなぜか瘴気マスクを外して動揺を隠せぬように大きな息をしました。砂漠の波頭の上を素早く滑るメーヴェ。その翼の下に、途轍もないその黄金の嵐の波乱に紛れて隠れる恐ろしい破滅と死の兆候、その一端にさっそく触れ始めるのでした。
「ああっ…! アスベル、マスクをつけて!」
蟲でした。少女が言い終わるか終わらぬかの間、巨大なその真っ黒な熱に焦がされてとっくに魂を風に舞わせて悪魔にさらわれてしまったような膨大な数の巨大な死骸があっという間に、強烈な砂漠の太陽の下にその黄金の視界の端から端をすべてことごとく埋め尽くしてしまうのです。

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいます。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。おお、古き言い伝えはまことであった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。

おわり
0002以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/03/24(木) 21:29:23.320ID:FVnenfPI0
「も
まで読んだ
0004以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
垢版 |
2022/03/24(木) 21:32:36.845ID:c0a8TouiM
   こんばんは。あたしはカウガール
              __  
            ヽ|__|ノ
       マテー   (ワ‘ヽヽ
         _)_,―ノ_ >     ドドドドドドドドドッ
   モォォォォ /・ ヽ  <  ̄ヽ         (´´。゜
         ` ^ヽ ノ  ´_( ノヽ    (´⌒(´。゜。゜
         <<   ̄ ̄  ゙ヽ≡≡(´⌒;;;≡≡≡。゜
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