無名声優「えっ…エッチってどういう…?」

社長「ウチのところに今来てるのはアダルトゲーム、所謂エロゲだね。メインヒロインとサブキャラのオーディションがあるよ」

無名声優「エロゲですか…でも、そういうのはやりたくないって言うか…吹き替えとかモブキャラとかやって着実にキャリア積んでいきたいと言うか…」

社長「うーん選り好みは良くないよ。何でもやってみた方がいいんじゃない?これも経験だと思うけどなあ」

無名声優「しゃ、社長がそう言うなら受けてみます…」

無名声優「(経験…か。まあどういう雰囲気なのか知っておいても損は無いかな)」

〜オーディション当日〜

無名声優「よろしくお願いしま〜す」

無名声優「(オーディションのセリフは普通だな…もっと淫語とか言わされるのかと思ってたけど…)」

ディレクター「オッケーでーす。お疲れ様でした」

無名声優「ありがとうございました」

無名声優「(結局普通のオーディションだった。いい経験もできたし、明日からもアニメのオーディション受けまくるぞ)」

〜数週間後〜

社長「君、エロゲのヒロインに決まったよ」

無名声優「えっ」

社長「おめでとう。頑張ってきなさい」

無名声優「(こんな簡単にメインヒロイン…。アニメじゃモブすらできない私が…)」