海軍報道班員「昔ね、毎日の記者やってたんですよ」海軍少佐「…」
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報道班員「『竹槍では間に合わん』と書いたら東條に睨まれちゃいましてね」
少佐「へえそれは大変でしたね」
報道班員「いやしかし海軍に拾われて命拾いしましたよ」
搭乗員「おい新聞記者!お前ら開戦の時に何を言ってた!」
少佐「いきなりなんだお前!失礼じゃないか!」
搭乗員「最後だから言わせてもらう!無敵皇軍だの聖戦だの!流石東條だの!お前も言ってたんだろう!」
搭乗員「この戦争の推進力になったのはお前らだぞ!」 搭乗員「『負け戦になったからやめたほうがいい』たったそれだけのことを書いて何が立派なことか!」
搭乗員「なら…勝つ戦争ならやってもいいのか…?!」
搭乗員「貴様らは勝ってるときは東條東條とべた褒めしやがって!負けてくるとぜんぶ東條のせいにしやがる!」
搭乗員「お前らに責任はないのか!」
搭乗員「『勝ちさえすればいい』その考えが、俺たちの人生、俺たちの日本を滅茶苦茶にしたんだ!」
報道班員「…」 翌日、夜明け前
航空参謀「発動準備!0500発動!これが比島方面最期の航空作戦である!航空隊は比島方面に来襲する敵艦群を体当たりでもって殲滅!皇国を盤石の安きに置く…!」
隊長「時計の整合を行う……3、2、1、打てー!0430!頑張るぞ!」
報道班員「…」
搭乗員「アレ、また文屋だ、来てたんですか」
報道班員「そりゃ…まあ…」
搭乗員「じゃあ行ってきます」
搭乗員「俺たちが死んだこと必ず記事にしろよな!後の日本を頼んだぞ!」
報道班員「……はい!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています