貨幣処理機大手のグローリー(兵庫県姫路市)は14日、コインロッカー販売保守の子会社「グローリーサービス」(大阪市)の社員が2009年から今年2月までの約13年間、計21億5544万円を横領していたことが分かった、と発表した。
同社は、この元社員を11日付で懲戒解雇。グローリーはこの元社員による不正を把握し、2月に社内調査委員会を設置。同日、調査報告書を公表した。

【写真】地域活性化の元カリスマ仕掛け人が補助金不正受給、拘置所で語った夢とは

同社が公表した報告書によると、元社員は子会社の売上金などを同社の金庫や銀行口座に入金しなかったり、抜き取ったりしたほか、同社の銀行口座からネットバンキングを使って個人口座に振り込むなどする手口で、着服を繰り返していたという。

元社員は、同社口座の残高証明書や帳簿の残高を改ざんした上で、職場の上司に報告し、不正を隠ぺいしていたという。

グローリーの社内調査委員会は、元社員からの聞き取りなどから、不正で得た金銭は、競馬の馬券購入に約17億6400万円、日常的な飲食代や遊興費に約3億9200万円を使ったとみられると結論づけた。

グローリーでは、グローリーサービスからの送金が遅れたことを不審に思った経理担当者が調べたことで不正を把握し、今年2月に発表。社内委員会を設けて調査を進めていた。https://news.yahoo.co.jp/articles/aa1fd940cf6cd73cb57ae34f5c2a7610e4019b0c