県によると、上田容疑者の生後5カ月だった長男は02年、ミルクの誤嚥(ごえん)のため死亡し、
その後同2カ月だった長女も乳幼児突然死症候群のため死亡した。こうした経緯から大和市は、雄大君の誕生後の12年5月、県の中央児相(現大和綾瀬地域児相)に通告。
児相は育児放棄として支援を開始し、同11月に一時保護と施設入所の措置を取った。
 上田容疑者との面接などの結果、児相は15年3月、安全が確保されると判断して在宅指導に切り替えた。
しかし、17年4月に三男が自宅で原因不明のまま死亡したため、再び一時保護した。雄大君は「お母さんに投げ飛ばされた」と話したという。
 児相は上田容疑者と同居していた男性を指導したが、同容疑者は施設入所に同意しなかった。
このため18年2月、横浜家裁に入所を申し立てたものの、同10月に「不適当」として却下され、翌月に一時保護を解除して在宅指導を続けていた。