ある日
橋の上に住む妖怪が寂しさから
かわいい女子高生の姿に化けて、
毎日橋を通る高校生の男の子に話しかける。


うぶな男の子はすぐにその彼女に恋心を抱くようになり、毎日橋の上で暗くなるまで話をするようになる。

力の弱い妖怪の彼女は、人に姿を見せられる時間が段々と減っていき
体調を理由にして帰るようになった。

ある日、男の子は彼女に愛の告白をする。
とても嬉しく思った彼女だったが、相手を騙しているという罪悪感と、もう化ける力が殆ど残っていない事からはぐらかし、
体調を理由に帰ろうとする

そんな彼女に男の子は嘘をつかれていると感じ、激怒する

一生懸命否定しようとする彼女だったが、もう人に化ける力が無くなってしまい
男の子に彼女の姿は見えなくなってしまう。
暗い中、必死に彼女を探す男の子だったが、もう彼女の姿を見ることは出来なくなってしまった。

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時は流れ

大人になり、スーツを着た男の子が
昔のように橋の上で夕日を見ながら横にいる彼女に語りかける。
その横には当時と変わらぬ姿の彼女が、
幸せそうに寄り添っているのだった。


終わり。