「サイバーパルチザン」を名乗るベラルーシのハクティビスト集団が2022年1月24日に、ベラルーシの国有鉄道「ベラルーシ鉄道」にサイバー攻撃をしかけたとの犯行声明を発表しました。
サイバーパルチザンは、ベラルーシ鉄道がロシア軍の展開に加担していると主張し、システム復旧の条件としてロシア軍の撤兵を要求しています。

ロシアは2022年1月中旬から、合同軍事演習の名目で隣国のベラルーシにロシア軍を移動させており、西側諸国はベラルーシと国境を接するウクライナ侵攻の準備ではないかとの懸念を強めています。

そんな中、ベラルーシ鉄道は1月24日に「技術的な理由により、ベラルーシ鉄道のオンライン発券サービスは一時的に利用できません。ご不便をおかけして申し訳ありません」と発表しました。
伝えられるところによると、ベラルーシ鉄道では一般客向けのサービスだけでなく貨物列車の運行にも影響が出ているとのことです。

ベラルーシ鉄道がシステムの不具合を発表したのと同日、ベラルーシのハッカー集団であるサイバーパルチザンは、
ロシアで開発されたメッセージアプリのTelegramに「ベラルーシ鉄道はテロリストのルカシェンコの指揮の下、占領軍が私たちの土地に足を踏み入れるのを許している。
そこで、我々は『Peklo(地獄)作戦』の一環として鉄道の運行を遅延および混乱させるため、
ベラルーシ鉄道のサーバー・データベース・ワークステーションの大部分を暗号化した。バックアップも破壊した」と投稿しました。

正義のハッカー集団が鉄道をハッキングしロシア軍撤兵を要求
https://gigazine.net/news/20220125-hactivists-cyberattack-railways-belarus-russia/