我々は小説というものを軽視している。
読まなくても良いものだと考えている。
しまいには国定教科書から小説が取り去られ、評論もエッセイも消え、報告書やレポートばかりになるのかもしれない。
小説は明晰な思考にとってどんなに有益であるか、考えてみよう。
まず、小説を読むことによって言語を司る前頭葉が活性化し、右脳が素晴らしく冴えるようになり、神と通信する松果体が大きくなる。
小説を読んでいる時の人の脳を観察した結果、少しだけ大きくなっていることがわかった
また、頭の回転の速さにも関係があるようで、小説を読む子供の特技は大抵百ます計算である。
さて、小説のどのような特性がそのような効能に繋がったのか。
まず、小説は数字とアルファベットと記号と漢字とカタカナと平仮名からなる。
この連続、この有機的な関係は何かににていないだろうか?
つまり私が言いたいのは、小説は宇宙人が残した暗号だということなのだ。
ユダヤ人の経典タルムードを観察してみよう。
そこには小説とそっくりな比率で画数の多い文字、すなわち漢字が使われていたのである。
我々は宇宙の神秘に立ち返らねばなるまい。
小説の描き出す不可思議な模様が、脳に電波をおくるのだ
さあ、みんなで小説を読もう。