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(’-’*川ハツコイガホンモノナノガテンゴク👼ゼンセノトクッテダイジ✨ホンモノノホームトハ🐰ショウセツカイテミタオ🍹マタ♪
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0001jc!ダオ
垢版 |
2022/01/15(土) 22:22:19.346ID:J9nRwyHI0
それは一つの美しい悪夢でした。悪の力の澄まして漂う黒き闇の中の黒光りする確かな実在でした。まるで何か深いわけによって世の始めから神さまを恨みながら橋の下の薄汚い毛布に人知れず一人うずくまるように、まるで生暖かい毒気で人気のない地獄の城を築きねぐらにし、窮屈に潜んでそそくさなにか遠い夜明けまでやり過ごしているように、彼は口一杯の牙をぶっきらぼうに、恐ろしい大きな狂気の薄目を赤く、一体どういうつもりか一切音もたてずにおそらく穢れた墓場から蘇るのに必要だろうなんともいえない邪気の煙の悪臭の中に、一種の誘惑を放ちながら奇怪な醜い痙攣とともになにか永遠の放心状態のようにしてその夜、巨神兵はそこにいました。
結び目のような人工血管の肉腫のある汚れた異様な悪魔の胎膜を静かに彼はあまさずただ己のものだけにしてさめざめと恐ろしい孤独の中、くっきりと一人、確かな絶望の呼吸を繰り返していました。その顔、恐ろしさのあまり身震いするような、それはもちろん人間の顔ではありません。それが薄っすらと時折、笑うのです。なにか一人ずつ、人を炎と灰の真っ暗な闇へと誘うように。
だんだんと近づいていつの間にか後ずさりしているような、大きな肉胞の真っ黒な収縮のその赤い罪の血がまた一つ、あまりに穢れて醜い地獄のような回廊をめぐります。男は正面に立っていました。
「まったく、見れば見るほどかわいい化け物だぜおめえは…。貧乏軍人の俺ですら、久しくさび付いていた野心がうずいてくるわ」
まっすぐと、いまは閉じられた大きな目に吐き捨てました。実に楽しそうでした。なにか、いつの間にかたくさんの料理でも作ってさもうれしそうに煮込んでいるようでした。それが方々に、こんなにすさまじく散らばっているような。なんとも言い知れない、不気味な沈黙だけが返りました。しばらくして薄目が開きます。はたしてそれが、少し笑うのでした。
「ちぃっ…! 笑ってやがる。てめえなんざ、この世の終いまで地下で眠ってりゃよかったんだい!」
0002jc!ダオ
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2022/01/15(土) 22:22:56.675ID:J9nRwyHI0
そういうと一体どんな調子かしれませんが、間のいいことに、なにかハッとするような勢いで顔を真っ青にした兵が一人広間に駆け込んできます。
「参謀っ!」
「どうした?」
「殿下の編隊が、ペジテの残党に襲われ、コルベット一艦を残して全滅したようです」
信じられない一報でした。気のせいか、不意を打たれて一瞬のうちに広間が青ざめたようでした。
「…殿下はどうなされた?」
「艦は空中で、四散したそうです…」
そう聞くと、まるで恋のささやきでもされるような面食らい方をせざるを得ませんでした。男はうなだれるように息を吐きました。
「参謀…?!」
しばらく手間取りましたかやがて形勢を取り戻すようにしてクロトワはギラギラとした異様に光る目をして口を開きました。
「村の者には気付かれていないな?」
「…はい!」
「よし! すぐ行く! 他のものはこのまま作業を続けろ!」
「はっ!」
たちまち部屋の様子をうかがっていた穴を引き返すユパ。部屋にはそれぞれの軍靴の大きな響きと巨人の眠りの鼓動だけが残りました。クロトワは不敵な笑みをまるで顔に張り付けるようにして彼に振り向きます。ぴたりとその目が奇妙に合います。
「うだつの上がらねえ平民出にやっとめぐってきた幸運か、それとも破滅の罠か______」
背中を向けて去る男の険しい人影を、もくもくとまた幻影のような煙が包みあっという間に飲み込みました。

残念ながら今日はここまでです。
何らかんらで谷はそのあと何らかんら救われます。予言者のおばあさんもいす。脇を固める子供もいます。
「姫様、青い異国の服を着ているの」
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立たん。おお、言い伝えは本当であった…!」
青い服の少女は微笑みながらなおも金の光の上を歩きます。生まれたばかりの天使のように。

おわり
0003jc!ダオ
垢版 |
2022/01/15(土) 22:24:16.444ID:J9nRwyHI0
(’-’*川キョウモスコシオクレソウデス🐰ジカンガタリナイ🌋♪
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