小説書く
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
No.3にして怜人と一夜を過ごした女性・小鳥遊咲夜はこう言い残す。 さらに彼女の背後には巨大な組織の存在が影を落としている気配があった……!?
その日は雨だった。 いつも通り、朝練を終えた僕は自転車に乗り込んだところだ。 空を覆う灰色の雲が、僕の憂鬱さを表しているかのよう。 (……あれ?)
ペダルを漕ぎ出そうとしたところで違和感を覚える。 なんだろう? 妙な胸騒ぎと言うか、虫の知らせと言うか……とにかく何か引っかかった。 今年買ったものなのに……どうしてくれるんだ!!
『うぉおおお!!』
誰かの声と共に悲鳴や怒号も耳に入ってくる。 こんな災難に見舞われたらまずする事と言えば一つしかないってことを。 そしてそれが正解である事を願おうじゃないか!…………そうだ、とりあえず叫んでみる事にしよう!! ******
――ここは私立聖ノ坂学園。 成績は中の上くらいかな?勉強も嫌いではないし苦でもない。 ただ今は受験もある事だしそろそろ本腰を入れて取り組まないと行けないと思っているけど……。 俺が通っている体育科はそのまんま運動神経が良い奴が入れるクラスだな。 体育の授業なんかはみんなと同じレベルになるようにしているけどやっぱりそこは個人差というものが出てくるわけであって……。 ちなみにこの学校の生徒会長を務めている神無月玲奈とは去年から同じクラスだ。 あいつはかなりの秀才らしいんだけどそれを鼻にかけることもなく常に皆の事を考えていてくれて、本当に良いやつだと思うよ。 性格がいいだけじゃなくてあの顔つきとプロポーション。 もう文句なしだよな!そんな彼女が生徒会副会長を務めてるんだぜ!?羨ましいと思う奴は沢山いるんじゃないか!?え、俺か?……いやまあ、そりゃもちろん……。 さっき話した事はここ最近の出来事だからまた今度話すことにするよ。 「ちょっとそこのアンタ!待ちなさい!」
**
***
俺は駐輪場から校舎内へ続く扉の前にいた一人の女子に声をかけられた。 すらっとしてモデルのようにスタイルの抜群そうな身体にスカートから見える健康的な 身長はあまり高くはないのだが、顔が小さくスラッとした体形でその小ささが全く感じられない程スタイルの良さを強調していた。 ……あれで制服着崩してないなんてマジでありえないよな……。 彼女は一年生の紅花優希と言って二年連続でミス聖ノ坂に選ばれており校内で有名な美少女であった。 当然、告白される回数も多いと聞いたことがあるが……。 その彼女にいきなり声をかけられた俺は、少しびっくりしながら返事をする。 「……ど、どうかしました?」
そう言った途端、何故か睨まれた。 (はぁ〜。どうして私はこうもついていないのかしらね……。朝練の後に雨に降られるわ変なのに捕まるわ、おまけに転ぶところを目撃されてるって最悪すぎるでしょ……ホント。しかもそれがよりにもよってあんなヤツって……。)
彼女の表情からは心の声が聞こえてくるようだった。 あの顔をするのは照れ隠しをしている時だってことを……。 まぁそういう事にしておいてやるか!
「何か言いたいことでもあんのか?っていうかなんで無視するんですかねー……」
すると彼女さんは何事も無かったかのようにこちらに向かって歩き出したのだ。 そしてすれ違いざま俺だけに聞こえるようにボソッと一言告げてきた。 (私と友達になりたいならそれなりの行動を見せなさいよね……。)
ははは……。 ペニスを丸出しにした男が街灯の明かりの下で立っていた。 男は、全身の体毛が抜け落ちているうえ、肌には産毛すらない状態だった。 つるりとした裸体が、寒々しい夜の街灯の下に青白く浮かび上がっていた。 男の周りは水溜りになっていて、その中心には、全裸の女が横になっていた。 下半身からはまだ血が流れ出しており、地面の上へと流れていた。 しかし女はそれを気にすることなく仰向けになって寝転んでいた。 「……痛いですねぇ。まだ出血しているじゃないですか。早く手当をしましょうよ」男の股間にぶら下がっているモノを凝視していた女だったが、自分の傷口を見て呟くと起き上がった。 立ち上がろうとしたようだがその努力も空しく終わった。 どうやら腰を痛めてしまったらしい、しばらく動けそうもなかった。 そんな女の側に寄って来た全裸の男だったが、手を差し伸べることもせず黙って見守っているだけだった。 その様子は傍から見ていて、まるで二人の間に主従関係が存在しているような感じを受けた。 「こんな状況になってもあなたは余裕があるみたいですね。そんな風に振舞えるなんてすごいですよ」「そう?これぐらい平気なんですよ。それにしても今日はとても寒い日になりましたよ、おかげであなたのアッチの方はすっかり縮こまってしまっている。元気を出してくださいよ」と下品な言葉を投げかける。 「そうは言われても、この寒さの中でずっと放って置かれればこうなりますよ。だいたい、あなたの方こそそんな姿になっているじゃないですか?いったい今まで何をされていたのですか?」「別に何もしていませんけど、それが何か?それよりお腹空きませんか?近くに美味しい焼肉屋があるんですよ。そこにいきましょうよ」「もう食べる気力はありませんよ。そんなに食欲もないんです」「じゃあ私の奢りということにしましょうか。それでしたら問題ないでしょう?」
二人は立ち上がると仲良く肩を寄せ合うようにして暗闇の中に消えていった……
***
ここは某大学の学園祭最終日。 多くの大学関係者が出入りしており賑わいを見せていた。 彼女は受付を通り過ぎていくのだが、そこには『学生証を提示してください』と書かれた張り紙があり女性はそれを前に出してみた。 女性は満足そうな笑みを浮かべると、足早にその場を去ったのだった。 ***学園祭最終日を迎えたキャンパスの中には沢山の屋台が出店されており、食べ物を売っている店が幾つも存在した。 その中には当然の如く、精力剤を売ってる店もあり、その店の店主と思われる男二人が暇そうにしているのであった。 客が全く来ないのでやる気をなくしてしまってるのだろうか。 一人はかなり長身なうえに金髪の美形だったのだが、もう一人の男はそれに比べるとかなり貧相な感じだった。 だが彼は決して醜い容姿ではなく、むしろ好青年といった印象だった。 そして彼が手にしているものは……そうペニスだったのである。 そのペニスの形状はまさに芸術的なまでに美しいものであり、大きさといい太さといい長さといい申し分なかった。 それは紛れもなく本物であり生粋の男性器であることを示していた。 彼を見た女子生徒たちの間で噂が広まるのに時間は掛からず瞬く間に学校中に広まっていき、ついには全学年に知れ渡るまでとなった。 その噂の張本人はと言うと……もちろんのこと彼のことである。 しかし当人は全くそのことを気にしていなかった、というよりそもそも他人に関心を持っていなかったのかもしれない。 そんな彼は先程まではいつものように教室で授業を受けていたが、それが終わってしまったため現在は学園祭を一人で楽しもうとしているところだった。 上は白シャツ一枚しか着ておらず、ズボンを脱いでその下のパンツだけの姿となっている。 しかもその服装というのがいわゆる変態的衣装だったのだ。 上半身は裸で下半身は靴下を履いているだけの状態だ。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています