syamuさんのss書いたから、vipper見てくれ
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老けたな自分、鏡に映る白髪混じりで干し葡萄の様なしわだらけの顔を見て思う。今の自分はとてもじゃないがカツカレーだの味噌キムチチャーハンだのをくえないだろう。それもそのはず、自分は85歳なのだから。 syamu「それじゃあ、私の一日はじまるぞ、それでは病院へ行ってみよう!ウォウフォーウフォウフォウフォウフォウフォウフォウフォーウ、ウォウ!」 彼は無駄に健康で病院に行く必要は無いのだが、そこには暇を持て余した年寄り仲間がいるので、彼らの為に良く遊びに行っているのだ。 syamu「ウィイイイイイッス!
どうも〜syamuで〜す
あっ、今日は、お楽しみ会当日ですけども、参加者は、長谷川君と田所さんしか来ませんでした…残念ながら…はい」 長谷川「おっ、俺はざっ、残念な奴じゃ、ない」長谷川は去年から病院に入院した。前立腺がんの治療の為である。 田所「この部屋の患者は俺と長谷川しかいないってはっきりワカンだね」田所は90代の年長者だ。もう歳の為に入退院を繰り返している。 今回の入院も老人ホームで発作を起こし、一時は昏睡状態に陥ったのだ。恐らく次の発作が起きれば命はないだろう。 syamu「二人とも暇そうやし本を持ってきたで」syamuは水泳選手の雑誌とAV大全集を彼らに手渡した。 長谷川「あっ、ありがとう、こっこれで色々捗るよ」
田所「イキスギィ、やっぱり海パン履いてる男の子は可愛いってはっきりわかんだね。」 syamu「二人とも、とりあえず落ち着け。まあいいんだけどさ、いいんだけど病院やし人様に迷惑かけちゃダメやろ。あっ、おほ〜」 二人を諌めながらsyamu本人も偶然見かけたナースさんに勃起していた。
その後syamuは二人と他愛もない話を済ませて病院を出て行った。 syamu「んーしょ、っとー♪あどっこらしょっとあよっこらしょういち!」
園内では子供が遊具やボールで遊んでいた。
中には動画撮影をしている若者もいる。 自分も若い頃はこういう所で色々な遊びをしていたな。あの頃は自分は大物になれると信じていた。だか、その結果全てを失った。 家族も住所もプライバシーも居場所も。それから逃げ出し一人暮らしを始めたのだ。社会福祉を受け。日雇いを続けながら今日まで生き延びてきたのである。と下らなく過去を回想していると足元にボールが転がってきた。 子供「あっ、すいません」
syamu「inじゃねーの」
syamuは子供にボールを手渡した。多分今の子供に自分がネットで有名人だったと言っても信じてもらえないだろう。 疲れが取れた彼は再び墓参りに向かう。
syamu「お久しぶりで〜す、syamuで〜す」
齋藤光と書かれた墓石に手を振る。
二人は年を取ってから再び愛し合う様になったのだ。 しかし甘い日々は長くは続かなかった。シバターは最近この世を去ってしまったのだ。
ようやく分かり合えるようになって離れ離れになるとは、syamuは苦い思いをした。
syamu「シバターさんのためにココアヨーグルト作ってきました」 墓にココアヨーグルトを置く。そういや自分が作ったオリジナルメニューを何やかんや言いながらも食べてくれたのはあの人ぐらいだったな。 syamuの頭の中のシバターは笑ったり、怒ったり、落ち込んだり、歌ったり、踊ったり。色々とアドバイスも貰ったっけ。
皺だらけの手に涙がポタポタ落ちる。もう彼はどうしようとも戻ってこないのだ。 そんな時背後からあの懐かしい声が聞こえた
「順平暗いんだよ!!」
思わず後ろを振り返るが誰もいない。 貝塚土竜はココアヨーグルトを片付けると家に帰った。
もう自分にはユーチューバーとしての活動は無理なのだろう 体力だとか歳の問題がある訳ではない、気力がないのである。
そんな自分が動画を作っても面白味などないだろう。 パソコンをつけ最近の動画投稿者を見る。誰もがやる気に満ち溢れ、思い思いに生き生きと行動していた。
願わくば彼らが自分の様にならないように。
おしまい シバター 「順平...暗いんだよ...」
syamu妹は神奈川と向かった。兄が愛した人の実家へと。
syamu妹「お久しぶりですねシバターさん。お元気ですか?」
シバター 「あっ妹さんか、元気だよ。」
一年ぶりに見るシバターさんの顔は幾分元気が衰えている様だ。前はあんなに恰幅が良かっだのに、今の彼はかなり痩せていて干物みたいだ。 表情を崩さないシバターさん。でも、私は会話をやめなかった。
syamu妹「シバターさん。私ずっとお兄ちゃんの事が好きだったの、小さな頃の夢はお兄ちゃんと結婚する事だったんだ。ちょっとお馬鹿だけど私にとっては頼りになる人だったから」
シバター 「...そうか」 syamu妹「だからシバターさん、貴方にずっと嫉妬していたんだ、お兄ちゃんは私といるよりも長い時間を貴方と過ごしてた、そして楽しんでいた。」
長いこと掃除をしていないのだろう、埃まみれの床を払いながらシバターさんは答えた。 シバター 「馬鹿な事言わないでくれ。嫉妬していたのは君だけじゃないんだよ」
syamu妹「えっ?」
これは意外だった。お兄ちゃんはずっとシバターさんだけのものだと思っていたのに。 シバター 「君は女の子だからsyamuと一緒に仲良し兄妹として手を繋げただろう、それに幼少期からずっと暮らしているから思い出は君の方が多いよ。それに...」
法に触れるが、ガキだって作れたんだ。
syamu妹「やっぱり子供欲しかったんですか」 シバター「俺はガキは嫌いだ、うるさいしものを散らかす...けど俺がどう頑張ってもsyamuにやれないものがガキだった」
シバター 「でも...やっぱり欲しかったな...子供: 」 ちょっと昔のことを思い出した。
syamu妹「おい!引きこもり」syamu「ん、ん、ん、何?」
syamu妹「お兄ちゃんってさシバターさんのどんな所に惹かれたの?」 私は手をお兄ちゃんの首にかける。
syamu「お前はもぉ〜変なこと聞くぅ」
顔を赤らめるお兄ちゃん。でもどこか嬉しそうだ。
syamu「まあ、なんやその...」
「シバターは頭も良いし力もある、金儲けの才能もあるしちょっとやそっとの事じゃ傷つかなそうやけど...偽悪的でいつも損してしまうんや。人を傷つけたり炎上しているアイツを人は嫌っとるけど...シバターは心の中では泣いてるんや...そんなあいつに惹かれたんや」 素直なお兄ちゃんの気持ちと太陽の様に眩しい笑顔、そのまま受け入れられはしなかったけど、私に勝ち目はなかった。
シバターさんの寂しさや悲しさがこの場にいると伝わった。傲岸不遜でお金に汚いシバターさん、何でも手にしたように見えるけど、側にお兄ちゃんがいなきゃひとりぼっちなんだ。 私はシバターさんの手を握った。
シバター 「!?」
syamu妹「シバターさん、お兄ちゃんがいなくっても私がいるよ。まあ本当なら私がお兄ちゃんの手を握ってたけどね...」
シバター 「いや、それは違うだろ。syamuは俺のものだし」 そんなことは昔から知ってる。まあ、癪だから一生言ってあげないけどね。
syamu妹「まあ、お兄ちゃんの為みたいなもんだし。それにシバターさん、私の事を自分の娘だと思ってくれていいよ」
シバター 「はぁ!?何がどうなってそんなふざけた事言うんだ」 syamu妹「さっき言ったじゃないですか、お兄ちゃんとの子供が欲しいって。私だったら血も繋がってるし丁度いいと思うけど」
シバター 「ふふっ...何だそりゃ」
シバターさんはちょっと笑った。昔と比べると力はないけど、たしかにニッコリと。 syamu妹「でもね、私が本当になりたいのはお兄ちゃんのお嫁さんだからね。シバターさんには簡単には譲らないよ!」
シバター 「俺だって同じさ」 シバターさんがひとりぼっちにならない様に一緒にいてあげることは出来る。シバターさんの中での一位になれなくたっていい、お兄ちゃんの代わりに彼を守ることが出来れば。
おしまい へずまりゅう「ゆたぽん、遊びに行こうぜ」
ゆたぽん「ほんとかよへずま!!」
へずまとゆたぽんは、沖縄にある美ら海水族館に遊びに行った
ゆたぽん「うわー、でっかいサメだな」
へずま「ジンベエザメだってよ。すげえよなあこんなのが海の中にいるなんて」 二人は大きな水槽の前で、たくさんの魚を眺めていた。
ジンベエザメが目立つ水槽だが、あちこちにいる小さな魚も彼ら二人を歓迎してくれる。
ゆたぽん「あれなんだよ〜へずま〜」
へずまりゅう「あれはナポレオンフィッシュって言うんだよ。シバターさんに似てるなあ」 シバター「誰がコブダイだこの野郎!!」
ゆたぽん「あっ、シバターさんじゃないですか」
シバター「ったく...syamuとの旅行先でなんてお前らと会わなきゃ行けねえんだよ」
syamu「まあまあ、ええやないかしばたさん。ゆたぽん君、へずまさんおはようございますやで」 へずま「おはようございます。お二人さん」
それから彼らはサンゴ礁コーナーに行き、魚たちと触れ合った。
イルカショーも見に行った。
ゆたぽんははしゃぎ、syamuも色とりどりの魚に目を奪われていた。 へずまは写真を撮り、しバターはそんな彼らに呆れながらも誰よりもイルカショーで歓声を上げていた。
ゆたぽん「いや、良かったっすねえ水族館」
シバター「お前ら二人といると疲れるんだよなあ...」
syamu「ええやないかしばたさん」 へずま「それじゃあ今度は戦争慰霊碑行きますか」
沖縄平和公園の平和の礎に彼らは行った
syamu「ここに俺たちのご先祖の名前あるんやろうか...」 ゆたぽん「想像つきませんよね...何十年も前に戦争があったなんて...」
シバター「今は平和なんだろうなあ...ここにこうしていられるだけで...」
彼らは慰霊碑の前で手を合わせた。 彼らは海で泳いだり、森や林で遊んだりした。
大自然の中で彼らは自然と一体になっていたのだ。
4人は民宿に泊まることになった。
シバター「へずまと入浴なんて死んでも嫌だぜ」 syamuが健康ってのが不自然だなクォレハ…
あいつは虚弱体質で障害の塊なのに へずま「へえ、ならそのまま沖縄プロレスリングに入ったらどうすか?まあすぐやられるけどね」
シバター「あんだとこのやろう!!」
ゆたぽん「へずまストップストップ!!」
syamu「しばたさん、急に怒ったら血圧に悪いで」
一悶着ありながらも温泉に浸かり1日の疲れを癒した。 syamu「この刺身、美味しいけど美味しいわ」
ゆたぽん「そうでしょ!!うまいでしょ!!」
シバター「このガキ、知ったような口を叩きやがってよお〜」
しバターは憎まれ口を叩きながらもゆたぽんの頭を優しく撫でた へずま「サーターアンダギー買ってきたんですけど、syamuどうすか?あっクソ雑魚レスラーさんにもひとつ」
シバター「てめえなあ」
その夜はちょっとした激しい枕投げになったが、そのことについては割愛しよう そしてその夜、へずまは眠れずに民宿の近くにある海辺で黄昏ていた。
syamu「へずまさん眠れないんか?」
へずま「あっ、syamuさん....」
へずまの横にsyamuが座る へずま「いや、何ね。ゆたぽんのことを考えると眠れなくなってね...」
syamu「ゆたぽん君が何かあったんか?」
へずま「いや、何ね...ゆたぽんだっていつまでもガキじゃない...俺のことを必要となくなるときがいつか...」 syamu「心配せんでもええやろ...」
へずま「えっ!?...」
syamu「ゆたぽん君にとって必要なのはへずまさんなんやからさ。やからそんなに卑屈にならんでもええやろ」 へずま「あっ...そうっすよね...そうですよね...ゆたぽんがここにいる、それだけでいいんですよね...」
彼らは、ただ、そこで大きな月を眺めていた。
美しい月光を シバター「ガマって行ってみたけど寒いじゃねえか!!」
ゆたぽん「幽霊が出るらしいですよ」
へずま「シバターさんをたたりにきた霊もいるかもしれませんね」 シバター「ざけんじゃねえよおい!!」
へずま「あっ、でかい声出すと余計に寄ってきますよ」
syamu「寒くないか?いや、寒いんか...どっちなんやろ syamu「この海ぶどうとゴーヤチャンプル美味しすぎるわ...うん美味しい」
ゆたぽん「ゴーヤ苦手なんだよなあ....」
へずま「嫌いならいいぜ、チビのままでいいならな」 ゆたぽん「いいわけないだろ!!全部食ってやる」
シバター「今度からはゴーヤ獅子唐作るかなあ」
最後に彼らは公園で遊んだ。
syamuはアスレチックに登り、シバターは鉄棒に捕まり、へずまとゆたぽんは滑り台で遊んだ。
へずまが重すぎるあまり滑り台は壊れてしまったが。
syamuはそんな彼らを見ながらニコニコ笑っていた
おしまい syamuはシバターと共に、江田島の捨てられ船を探索していた。
syamu「ここってなんやろうか。何もなさそうに見えるけどなあ...」
シバター「何が出てこようが関係ないぜ。俺が一発でぶっ倒してやる」
syamuとシバターはおそらく誰もいない船の中で様々な部屋を覗いていた。 syamu「しばたさん、これ見てくれや。なめ猫の写真が置いてあるで」
シバター「ここなんて昔の野球雑誌が散らかっているじゃねえか」
かつての船員か乗客が置いていったであろう私物を眺めるうちにsyamuは複雑な気持ちになっていった。
syamu「ここにいた人たちの思い出がこの船には詰まっているのやろうか....」
シバター「.....syamuさん....」 syamu「おれはな時々思うんや。船っていう中にも沢山の人の想いや夢が詰め込んでいるんやないかと思ってな...」
その瞬間、別の部屋からやたら大きい音が聞こえてくる。
シバター「何だよこの音は....幽霊でもいやがるのか?」
syamu「鳥でもいるんかな?いやわからんわ....」
syamuとシバターは恐る恐るその部屋を開けてみる。
へずま「ほらゆたぼん、もっと叩いて叩いて!!」 ゆたぼん「おらおらおら!!」
なんとそこには全身に油を塗りたくりまくってトルコ相撲をするゆたぼんとへずまがいた。
syamu「へずまさんにゆたぽん君やないですかあ」
シバター「てめえら俺たちを勘違いさせやがって!!」
へずま「まあまあ、シバターさん」
へずまは激昂するシバターを宥めようとする。 その間にsyamuとゆたぼんは井戸端会議をしていた。
syamu「ゆたぽん君はこんなところに何しに来てたんや?」
ゆたぽん「俺たちは船の中にあるお宝を探そうとしていたんですよ」 syamu「お宝?そんなものあったかいな?」
へずま「唐澤さんが教えてくれましね。どうやらそれは光ものらしくて」
シバター「光もんだあ?んなもんあるのかね」
4人はさらに船の奥へと進んでいく。
へずま「あっ、シバターさん!!あっちの船室の中に蔵厨さんがいましたよ」 シバター「ふざけんじゃねえよ!!この野郎!!」
ゆたぼん「あっ、syamuさん、シバターさん。ミントガム持ってきたんで噛みませんか?」
syamu「ええな、頂いとくわ」
4人はガムをくちゃくちゃと噛みながら進んでいく。 へずま「船長室みたいな部屋がありますね」
廊下の奥に金色のノブが付いているドアがあった。
シバター「ここに唐澤のいうお宝があるんだろうか」 syamu「開けてみようやしばたさん」
しバターはノブに手をかけてドアを開けた....すると
唐澤「俺だよ唐澤貴洋だよ」
何とそこにはシバターの義兄、弁護士唐澤貴洋弁護士が褌一丁で佇んでいた。
シバター「唐澤てめえ何のつもりだ」
シバターは唐澤に掴みかかるが、唐澤はどこかニヤリと笑っていた。 唐澤「いや、何ね。こういう冒険もたまにはありかと思っていたのさ。お宝はなかったかもしれないけど、そのお詫びに今からご飯でも食べに行こうよ。僕も奢るからさ」
syamu「ありがとうごさいますやでほんまに」
5人は笑い合いながらそのまま船を出た。
そして、5人は岩間家でご飯を食べることにした。 岩間「 助けてー!集団ストーカーに襲われてまーす!」
岩間は唐澤が買ってきたビールを飲み、たこわさびをつまみながら絶叫していた。
へずま「岩間さん、シバターさんの顔が気持ち悪すぎて気分悪くしたんじゃないすか?」
シバター「なんだとこの大分の恥さらしが!!」 シバターはへずまに掴みかかるが逆に彼に首を絞められてしまう。
ゆたぼん「ギャハハ」
ゆたぼんはソーダの飲みながらその光景を楽しそうに見ていた。
syamuはそんなみんなを眺めながら、いつまでもこの時間が続けばいいなと思った
おしまい。 ゆたぽん「syamuさんとシバターさんって付き合ってるんすか?」
シバター「ブウウウ!!ゲホッゴホッ!!突然何を言いやがるんだこの不登校やろう!?」
syamu「恥ずかしいわ。ゆたぽんくん」
ドルジ「ゆたぽん空気読めよなあ〜」
彼らは岩間亭でしゃぎあっていた。
岩間「うるせえぞ!!このきちげえどもが!!」
酒に酔った岩間は彼らに怒鳴り散らした。
ゆたぽん「岩間のおっさん怒ってるぜカルトドルジ」
ドルジ「てめえこそうるせえぞこの糖質中年親父が!!酒だのつまみだの買ってきてやったんだからありがたく思いやがれ!!」 岩間「バーロー!!毒入りの飯とか酒ばっかり買ってきやがって!!」
ドルジ「馬鹿っていう方が馬鹿なんだよバカー!!」
岩間「ローレライ!!」
激昂する岩間とドルジは親子のようだった。 syamu「岩間さんとドルジ君...なんかいい感じやないですかあ〜」
シバター「俺には喧嘩してるようにしか見えねえけどな」
ゆたぽん「羨ましいっすね〜。俺も最近出来た彼女に何度も電話かけられんすよ〜光さんもそうでしょう」 シバター「うるせえなあ...クソ餓鬼がよお...大人の...syamuとの恋路にてめえが口突っ込むなよなあ...」
シバターは憎まれ口を叩きながらも、ゆたぽんの頭を撫でた。
syamu「あっ、お菓子が無くなってきたわ。コンビニに行って買ってくるわ!! ドルジ「ああ、じゃあクリームソーダ買ってきてください!!」
岩間「俺はいちごショート!!」
シバター「冷凍キムチチャーハン頼むぜ!!」
ゆたぽん「僕はエロ本とポケモン攻略本を」 syamuはコンビニに行き、何点か食べ物を買ってから帰ろうとした時だった。
ヒカル「syamuはんやないですか!!ワイですヒカルですわ」
syamu「ヒカルさんやないですかあ〜お久しぶりでやんす」
syamuは詐欺師系YouTuberヒカルと出会ったのだ。 ヒカル「ここら辺に観光に来てたんですわ。syamuはんはなにかやっとるのですか?ここで」
syamu「岩間さんのお家で酒盛りやってるんですわ。ヒカルさんもどうですか?行きませんか?」
ヒカル「ありがとうございますわ。ほな」 シバター「何だよ!!ヒカルじゃねえか!!」
ヒカル「シバターか!!やすはんの葬式以来やなあ〜」
ゆたぽん「ヒカルさん!!また面白い場所に連れてってくださいよ〜」
岩間「またキチゲエがきましたわ!!どっかに隠れていたみたいに!!」
ヒカルは人気者だ。だから人々がどんどん集まるのだ。 そのうちに酒盛りもヒートアップしていき、ドルジと岩間は酒に酔い潰れて倒れてしまった。
そんな時にピンポンと玄関チャイムが鳴った。
へずまりゅう「失礼します。へずまって言います」 syamu「へずまさんやないですかあ。こんばんはやで!!」
シバター「てめえはへずまりゅう!!」
腕をまくってへずまに掴みかかろうとするシバター。そんな彼をへずまはニヤリと笑った。 へずまりゅう「今日は迷惑かけにきたわけじゃないですよ。ちょっとお土産をね」
へずまりゅうは大分の名産物、日田の梨ジャムをたくさん持ってきたのだ。 へずま「syamuさんだけにジャムってね。ああ、ゆたぽんじゃないか。今からナイトツアーにでも行かないか?」
ゆたぽん「あっ、へずまじゃないか!!すいませんsyamuさん、シバターさん、俺たち遊びに行くんで。ごちそうさまでした!!」 それから、起きているのがヒカルとsyamuとシバターだけになったあと、ヒカルのポケットからブザーが鳴ったのだ。
ヒカル「なんやなんや!!ああ月永はんやないか!!なに!?長谷川さんが見つかったかもしれんやと!!わかったすぐ行くで!!」
ヒカルは凄まじい速さで岩間の家から出ていった。 シバター「行っちまった...ったく台風みたいな野郎だ」
syamu「まあ忙しんやろうなあ。ヒカルさんも」
それからシバターとsyamu二人っきりになった。
ノエルと岩間が寝ていることもあり、二階のベランダから酒を飲むことになった。
シバターは芋酒を、syamuはファンタオレンジ味を飲んでいた。 シバター「ったくよ〜最近麻原のやろうがうるせえんだよなあ...跡を継げだの。唐澤のやつもゲーム実況手伝えとかさあ」
syamu「あはは、元気な家族やなあ...」 二人して大きく照らされた月を眺めながら、普段の日常を話すのだった。
syamu「猫夜叉ちゃんに息子さんが出来たそうや。14歳で産んだんやってさあ」
シバター「んなことがあったのかあ〜」 シバター「獅子唐の茄子炒めを研究してるんだよ」
syamu「俺も今度オリジナルメニューを作ってくるわ」
syamu「でなあ...この前川の下にある空手道場に行ったんや」
シバター「何だそりゃ!!汚そうな場所だなあ 二人して話していると、眠気がシバターを襲ってきた。
うつらうつらとするシバターに毛布をかけるsyamu。
シバター「ああ...syamu...すまねえなあ...」
syamu「いいんや、しばたさん」
シバターの微睡む顔を見守るsyamu。
この瞬間がいつまで続くかわからない。
けれどもこの時を大切にしていきたいとsyamuは感じた。 syamu「なんやねんこの雨」
シバター「順平、寒いんだよ!!」
syamu「毛布かけた方が良いわな。これや」
syamuとシバターは岩間家の2階で月を眺めていた。しんしんと降る雨を見ながら。
シバター「岩間たちはもう寝ちまったのかな」 syamu「そうみたいやな。みんなお酒よく飲んでたからなあ」
彼ら2人は布団に包まれて、ポカポカと温まっていた。
syamu「みんな寝てしまったからなあ...」
syamuは寒々とした空を眺めながら、自分の隣にいるシバターの顎を撫でた
シバター「何するんだよ。恥ずかしいじゃねえか」 悪態をつきながらも、シバターは微笑みをたやさなかった。
雨の音はどんどん強くなり、水飛沫がガラスをひたすら叩いていた。
syamu「雨止まんかな、しばたさん...」
シバター「そうだよな。さっさとやんでほしいぜ」 syamuとシバターはただ、流れる雨を眺めていた。
その渦を見つめていると、2人はどこまでも暗い、暗い場所に吸い込まれそうになった。
syamu「怖いな、しばたさん...」
シバター「なんだよsyamu」
syamu「俺は怖いんや。全てが終わってしまうのが...しばたさんと離れ離れになるのが」
シバター「んなことねえよ。」
シバターはsyamuを抱きしめる。 シバター「おれはいつだってお前のそばにいる。おれが死んだとしても、仮に死んだとしても、暗い顔してるお前のそばでいつもこう言ってるよ。順平暗いんだよって」
syamu「しばたさん...」
2人は抱きしめあった。
そしてラジオをつけた。
「現在、ラーメン屋の屋台が...ました...」
syamu「物騒な事件やな。」
シバター「…んなこといいだろ。別によ」
2人は熱く抱きしめあった。
おしまい syamu「嘘やろ....信用できへんのよ!!」
ヒカル「いや、syamuはん、これは事実なんやで....」
詐欺師系YouTuberことヒカルは肩を落としそうつぶやく。
オメガのシバターはアルファであり、幸福の科学の首領である大川隆法の息子、大川宏洋のつがいになり、結婚することになっていたのだ。
syamu「そっ....そんなの嘘や!!まやかしや!!こんな馬鹿げたことあってたまるか!!」
ヒカル「....syamuはん....」
syamuは何度も拳を地面に叩きつけた。そして大量の血が出て、皮膚が破れているのにも関わらず何度も何度も.... 55
岩間「おい、何だお前ら?」
カルトドルジ「いいだろ岩間!!syamuさんは今苦しんでいるんだよ!!」
岩間「ローレライ!!」
ところでこの集会は岩間家で行われている。そのため岩間は激昂してカルトドルジを殴りつけていた。
カーリー「おっ、syamu君。ここにいたんか?」
ヒカル「貴方は....カーリーさん!?」
カーリーはsyamuの母、カスゴリの妹の子供で、彼の従兄である。今日は愛知でのホモビ撮影の帰りに岩間家に立ち寄ったのである。
岩間「助けてー!集団ストーカーに襲われてまーす!」 突然の来訪者に悲鳴をあげる岩間。カーリーはそんな彼を無視しながら、冷蔵庫を開けてビールとチーズを取り出しながら従弟のsyamuに語りかける。
カーリー「聞いたでsyamu君....光さんが大川さんとこのボンと結婚するんやってな」
syamu「....仕方がないんや....おれは所詮ベータやから....しばたさんとは...」
それまでチーズを頬張りながら、ビールを飲んでいたカーリーの顔色が変わる。
カーリー「そんなんじゃ愛の女神様は死ぬねん!!」ベシッ!!
syamu「しゃむむむむむううううう!!」
岩間「やめてくれぇ?」 カーリーのビンタにsyamuは吹っ飛ばされて、岩間家の本棚に激突、木材でできたそれと収納していた本はあっけなく壊れた。
カーリー「ええか順平!!お前の光さんに対す愛情はその程度のもんなのか!!ベータだのアルファだのつがいだの宗教家だの!!その程度のことで諦めてしまうほどのもんなんか!!」
syamu「!?」
カーリー「ええ加減にせえよ!!光さんはな....本当はお前のことを想っているんやで!!」
syamu「....そうか....そうなんやな....しばたさんのためを想うなら...おれは...」
岩間「かーさーん!警察呼んでー! 110番してー!」
カルトドルジ「後でんなもん買ってやるよ」
岩間は木っ端微塵になった本棚と本をかき集めながら、今は亡き母を求めて涙を流していた。 syamu「おれ...今からしばたさんと宏洋さんの結婚式にぶち壊しに行くわ....」
ヒカル「.....マジすか....」
syamu「本気や...おれは....おれは...」
カーリー「それじゃあ俺は明日からホモビの撮影があるから帰るわ。あっ、そうや、ワイの遠い親戚を貸すから戦力にしてくれや」
カーリーはそう言うと岩間家を去った
固い決意を胸に秘めたsyamu。そんな彼を見てヒカルはため息をつきながら彼の肩に手を貸す。
ヒカル「しょうがないわ。ワイもsyamuはんとは腐れ縁やしな....協力したるわ」
カルトドルジ「俺もやりますよ!!破壊工作なら得意中の得意なんです!!」
岩間「助けてー!集団ストーカーに襲われてまーす!」 syamu「ヒカルさん....ドルジさん....岩間さん...」
友との絆に涙を流すsyamu。気運は一気に高まった。そしてシバター本人もこの結婚に疑問を抱いていた。
シバターは夜の月を眺めながら、syamuとの思い出を振り返っていた。
最初bフうちはほんの�齠xか二度の付bォ合いになるかbニ思っていた。
自分はオメガでsyamuはベータ。何の意味もない付き合いになる...そう思っていた。それでも自分はどんどん彼に惹かれていった....
踊るsyamu、料理をするsyamu、笑うsyamu、泣くsyamu、全てがシバターを虜にした。
冒険も数え切れないほどした。自分が川上量生やださいたま、へずまに拉致された時は彼が助けてくれた。岩間家で2人して月を眺めたこともあれば、麻原の部下として北朝鮮で活動していた時も連れ戻してくれた。sya
muが亡くなった時は、彼の妹であるさなえと話をしたこともあった。そう言えばヒカキンやsyamuに拉致されたこともあったっけ....癌にかかった時は、思わず彼を突き放したこともあった。 シバター「順平....俺....暗いんだよ....」
思わず涙を流してしまうシバター。忘れようにもsyamuとの思い出は消えなかった。
へずま「あっ...こんなとこにいたんですか!!クソ雑魚レスラー女騎士さん」
シバター「てめえはへずま!!」
シバターはへずまの胸ぐらを掴む。不倶戴天の敵とはやはりここまできても分かり合えない...
へずま「でもね、俺の知っているクソ雑魚レスラーさんは試合に負けることはあっても自分の気持ちに嘘つくこと...なかったっすよ....」
シバター「んなこたあ....んなことたあねえよ...」
シバターは思わずへずまから手を離してしまう....
へずま「あんたはね...syamuさんを愛していたはずでしょ。誰よりも....大川がアルファだか何だか知らないけどアンタあの人ほんもは好きじゃないでしょ!!」 シバター「......」
へずま「まあ、最後に考えを決めるのは俺じゃなくてアンタなんすけどね...それじゃあ」
へずまはそう言い捨てると部屋から去っていった。
シバター「....順平....俺はどうすりゃ...」
そして結婚式当日、晴天の中で行われた式にはたくさんの参加者が集まった。
野獣「この辺にぃ、旨いラーメン屋の屋台来てるらしいっすよ。」
あいぽん「ぽんぽんぽんぽんありがぽん!!結婚式のオードブルありがぽん」
ひろゆき「こういう式でも嘘を嘘と見抜けない人物は出席しない方がいい」
シバター「syamuさん...順平...」
大川息子「どうしたんだい?光さん」
シバター「いや、なんでもねえよ...」
大川は悪人ではない。むしろ自分の体調を気遣い、心配してくれる男だ。自分にはもったいない人だと思う。....だからこそ... 大川「こうなったらダライラマを憑依させてヒーリングしましょうか?顔色悪いですよ」
シバター「いや、いいんだ....」
そうだ...どうせsyamuは来るはずがない。来るはずがないんだ...どうせきっと...
???「メガマンダは初手竜舞や!!いけ!!捨身タックル!!」
その時、突然青いドラゴンが式場に捨て身の体当たりをかまし、あたり一帯をぶち壊す。
遠野「不味いですよ!!」
上祐「馬鹿馬鹿しいですよ!!こんなの!!」
焼肉「何やこれ一体....」
カスゴリ「みんな〜クレープいらんのかあ〜」
客たちは風圧で吹き飛ばされる。 大川「なんなんですか!!貴方たちは!!」
もこう「ワイは大物ポケモン配信者のもこうや!!カーリーさんに頼まれてアンタらをしばきに来たんや!!」
syamu「大物YouTuberのsyamu_gameです!!しばたさん取り戻しに来ました!!」
シバター「syamuさん....順平!!...この馬鹿野郎が...」
まいこ「おい引きこもり!!結婚式めちゃくちゃにして聞いてんのか!!」
相変わらずはちゃめちゃなsyamuに呆れながらも、嬉し涙を流すシバター。
式場をめちゃくちゃにされてしまい激怒するウエディングプランナーでsyamuの妹のまいこがそこにはいた。
syamu「妹見とるか〜式場ぶっ壊してごめんなさいね〜ごめんなさい〜」
ヒカル「おら!!カルトドルジ!!式場の警備員倒しに行くで!!」 カルトドルジ「言われるまでもねえ!!」
岩間「酒があるじゃねえか!!」
落ちている酒瓶を手に取りご満悦の岩間。警備員に殴りかかるヒカルとドルジ。
大川「こうなれば、力道山の魂を口寄せするしかない...オラァ!!」
その瞬間、大川の体は膨れ上がり、筋肉ムキムキのマッチョマンになる。
もこう「マンダの流星群は強い!!」
もこうも負けじと技を出し、大川に立ち向かっていく。
syamu「しばたさん!!行こうや!!和歌山へ!!」
シバター「....ああ、わかったぜ順平!!一緒にみかんでも食べに行こう」
syamuはシバターの手を取り外へと駆け出す。その瞬間、目の前にシバターの義兄、唐澤貴洋が立ち塞がる。
唐澤「順平君....君のおかげで麻原を倒せたことは礼を言う...だけど光の幸せを邪魔させるわけにはいかない...」 syamu「....唐澤さん....」
シバター「クソッタレ!!こんなところで」
危機一髪かと思った矢先に、ある男が唐澤にタックルを喰らわせた。
へずま「オラァァ!!くたばりやがれ!!炎上弁護士」
syamu「へずまさんやないですかあ!!」
シバター「へずま....てめえ...」
ゆたぽん「俺もいるっすよ!!」
ゆたぼんも唐澤弁護士に沖縄式の空手術を叩き込む。
へずま「syamuさん!!クソ雑魚レスラー...いえシバターさん!!さっさと外に出てくださいよ!!そうじゃなきゃこの式に乱入した意味がなくなっちまう!!」 syamu「ありがとうございますやでへずまさん!!ゆたぼんくん!!」
syamuはシバターの手を引っ張りながら、会場を後にした。
唐澤「.....君たちはわかっているのかい?この僕を敵に回したってことを....俺は君たちの20年後を見ている」
血反吐をぺっと口から出しながらも、唐澤は全身に炎のオーラを纏う。
ゆたぼん「しっかしへずまも飛んだお人好しだよな〜式に乗り込むなんてさ」
へずま「うっせえ....敵は唐澤さんだ。下手すりゃあ俺たちの命がないぞ」
ゆたぼん「わかってるって」
2人は不敵に笑った。
syamu「しばたさん!!あの駅に乗るんや!!」
シバター「おう、わかったぜsyamu!!」
2人は笑いながら走っていた。いつもの2人の様に。
syamu「オイィィィィィイイイイイイイ↑ッス!! どうもォ〜シャムでぇ〜すオフ旅行会参加者2人!!」
2人の冒険は終わっていない。いや、むしろ始まったばかりだ
おしまい syamu「高木に恋しちゃったんだよね...」
あず希「えっ...は...そうなんですか...」
syamuさんは客の少ない喫茶店のカウンターで、私にそう話した。
syamu「ほんでさ...あず希ちゃんは贈られて嬉しいプレゼントとか知っとるかな?高木に何か渡したいんやけど」
あず希「ええとそうですね....ドラえもんグッズとかどうですか?高木君好きらしいから...」 syamu「そうか!!ならのびバザグッズを作ってあげるだで。ありがとごさいますやであず希ちゃん」
そう言うなり彼は急ぎ足で自宅に帰っていった。
あず希「ははは...いえ...」
カスゴリ「いいかげんにすろって...あんたぁ〜わーけの分からんことばっかりしてさぁ…ほんとにアンタ目ぇ覚ませ(す)って」
バーのママであるカスゴリさんは、酔い潰れながらもまだ酒を飲もうとする私を嗜めてくれる。
あず希「なんてyo!なんで私を選んでくれなかったんだyo!コンチキショー!」
私は年下の男子にsyamuの心を奪われた
ショックから、酒に溺れていた。そうすれば自分を慰められると思ったからだ。
なんとか自分を納得させようとした。だが頭で理解しようにも心が受け入れようとはしなかった。どうしようもない怒りが収まらず、酒を飲みまくって死のうとした時.... シバター「どうも!!シバタァーでえーす!!」
後ろから大きな声が聞こえて振り向く。
大柄な髭面の男が立っていた。
シバター「暗いんだよあず希さんは暗すぎる!!」
あず希「シバターさん!!」
あず希はシバターに抱きついた。
シバターはsyamuの事を知り尽くしている男だ。きっと自分の彼への愚痴も聞いてくれるだろう。
あず希「シバターさぁん...syamuはん酷いんですぉ。私の気持ちなんて全然気づかないでぇ〜」
シバター「まあまあ」
シバターは私の肩を優しく叩く。
とりあえず私たちはカスゴリさんの作ったパッチワークカクテルを飲む。(生クリームとバナナ入りの酒の事)
あず希「やっぱり私が非処女だから...AV女優だからなのかな...」
あず希は口にクリームを付けながら、卑屈そうに語る。
シバター「それは違うよ!!あず希さん」
シバターさんは大声を上げて否定する。
シバター「syamuの奴はそんな小さな事で人を嫌うような奴じゃないよ。syamuはあず希さんの事を大切に思っているさ」
あず希「そうでしょうか...」 シバター「syamuの奴さ。あず希さんが自殺しそうになってた時凄く心配してたんだよ。「俺が動画を投稿してあず希ちゃんを元気づけるんや」ってね。ナーバスな時期にいるあず希さんに直接会うと刺激しちゃうのを避けたかったけど、あいつは君を救いたかったんだよ
そんな事は今まで知らなかった。あの大量に投稿された動画にそんな秘密が隠されていたなんて。
ただあの動画に...syamuさんには救われた。
彼はおかしな踊りを披露したり、常人にはとても思い付かない様なオリジナルメニューを作っていた。
トンカツマックーブーブーを美味しそうに頬張るsyamuさん。和歌山旅行で子供みたいにはしゃぐsyamuさん。シバターさんと楽しそうに踊り歌うsyamuさん。みんな私の好きなsyamuさんだ。 シバター「syamuはさ、良い意味でも悪い意味でも馬鹿正直な奴なんだよ。そんなあいつが選んだ道なんだからさ、俺たちも応援してやろうじゃないか」
俺たち...?
シバターさん。貴方もひょっとしてまさか?
シバター「それじゃあそろそろお暇するわ。カスゴリさん金払っとくぜ」
カスゴリ「ありがとのう」
シバターさんは私の分もお代を払ってくれた。
私自身シバターさんから言われた事をずっと考え続けた。
自分がsyamuさんにできる事を。 それから暫くして、syamuさんと高木君は結婚する事になった。
あず希「高木君ウェディングドレス似合ってるね。」
高木「いや...そんなこと」
高木君は照れ臭そうに笑う。
syamuさんが聖奈さんのぬいぐるみを高木君に手渡した時はとても心配したが、彼はそれを快く受け取ってくれたので安心した。
この子ならsyamuさんを安心して任せられるだろう。
syamu「このスーツやっぱり着心地辛いわ」
タキシードに身を包んだsyamuさんが呟いた。着慣れない事と、結婚式という舞台に緊張しているのか体はガチガチ震えている。
さなえ「おい!!引きこもり!!ちゃんとしろよ!!」
まいこ「高木さん。お兄ちゃんをよろしく頼みます」
妹さん達はだらしないsyamuさんのフォローをしていた。 岩間「結婚するのか!!このキチゲェどもが!!」
岩間さんは悪態をつきながらも、結婚式の様子を自前のカメラで撮影していた。
バッチリ先生「はい!バッチリ!」
丸山穂高「syamuさん、お久しぶりですね。それにしても貴方に先を越されるなんてね」
syamu「あっ穂高さんやないですか。結婚式にわざわざ来てくれてありがとうごさいますやで」
二人とも多忙のために、会う機会がなかなか無かった様だ。そのせいか、二人ともとても嬉しそうだ。
田所「二人が無事に結婚式まで漕ぎ着けられて。波がで、出ますよ」
田所さんは二人が同性婚に成功して、喜んでいる様だ。手に遠野さんの遺影を持ち、しくしく泣いている。 syamu「おっ、あず希ちゃんも来ていたんか。最近顔を見せないから心配してたんよ」
あず希「ちょっと風邪をひいてましてね...syamuさんに感染させないようにしてたんですよ」
私は嘘をついた。
syamu「大丈夫なんか?風邪引いとるなら無理せんでもええのに。ぶり返さんように気をつけてや」
syamuさんは私に気遣いの言葉を残して、高木の元に駆け寄っていった。
カスゴリ「みんなケーキいらんか?」
カスゴリさんが自作のケーキを来賓客に切り分けている。
焼肉「ウチの業人の為にわざわざすまんなあ」
焼肉さんがあちこちで頭を下げている。 結婚式は着々と進んでいき、牧師さんによる誓いの言葉が始まる。
唐澤牧師「君は親を殺すことができるのか
人は人を傷付けて幸せになれるのか
いま君は何を見ているのか
空は何色か
人は人を愛さなければない
君は親の愛に気が付かなくてはならない
いまが君の人生の始まりだ。君はこれからどのような大人になるのか
俺は君に人を傷付けるのではなく人を助ける人間になってほしい
俺は君の20年後を見ている」
その言葉が終わると共に、syamuさんと高木君はキスをした。
ヒカキン「それじゃあブーケトスをしますよ!!」
花束が空高く投げられる。
私はそれをどうする事もなくながめていた。
おしまい /. ノ、i.|i 、、 ヽ
i | ミ.\ヾヽ、___ヾヽヾ |
| i 、ヽ_ヽ、_i , / `__,;―'彡-i |
i ,'i/ `,ニ=ミ`-、ヾ三''―-―' / .|
iイ | |' ;'(( ,;/ '~ ゛  ̄`;)" c ミ i.
.i i.| ' ,|| i| ._ _-i ||:i | r-、 ヽ、 / / / | _|_ ― // ̄7l l _|_
丿 `| (( _゛_i__`' (( ; ノ// i |ヽi. _/| _/| / | | ― / \/ | ―――
/ i || i` - -、` i ノノ 'i /ヽ | ヽ | | / | 丿 _/ / 丿
'ノ .. i )) '--、_`7 (( , 'i ノノ ヽ
ノ Y `-- " )) ノ ""i ヽ
ノヽ、 ノノ _/ i \
/ヽ ヽヽ、___,;//--'";;" ,/ヽ、 ヾヽ syamuさんの祖母スーファミさんが亡くなったのは彼が高校生の時だ。
元気なおばあちゃんだったが、道で足を転ばして骨を折ってしまった。そのせいで足腰が弱り動けなくなってしまった。スーファミさんは病院に入院することになった。
「お兄ちゃん!」
「えっ...何...何?」
「婆ちゃん、どうやらお前の事を死んだお兄ちゃんと思っとるようじゃな」
スーファミさんはボケてしまい、syamuさんの事を第二次世界大戦で戦死した歳の離れた兄だと思っていたようだ。
「婆ちゃん!パルムとドンキーコング買ってきただで!」
「ゴホッ!ゴボッ!...ゲホ!ゲホ!」
いつもの様にお土産を持ってきたsyamuさんだが、スーファミさんの様子がおかしそうだった。声をかけても返事をせず、苦しそうに咳き込んでいた。 「婆ちゃん待っとれよ。お医者さん呼んでくるけん」
病室を出て医者を探すが誰もいない。その内に彼は見慣れない廊下を走っていた。
「おかしいだで...こんな病棟あったっけ」
窓からは太陽が生き物の様に大きく動いていた。
「兄ちゃん...」
廊下の隅から5歳くらいの女の子が話しかけてきた。
少女は今では見慣れない継ぎ接ぎだらけの着物を着ていた。
顔を上げると廊下のあちこちに真っ黒い影が浮かんでいた。
「うちもう行かなきゃあかんのよ。長い芝居が終わったからのう」
「(長い芝居って...この子そんなに生きとらんやろ。)その芝居ってどんなんやん」
「面白かったり、辛かったり、嬉しい事悲しい事があったり、いろいろな事があったんよ」 「そうなんや。ほんで君はどこに帰るん?」
「わかんないけど...決まった場所よ」
周囲が茜色に輝いている。
「おとさんとおかさんはどこいったんや?」
「皆んな向こう側でうちを待っとるよ」
とりあえずsyamuさんは少女の手を握り別棟に向かった。
「もうここまででええわ」
別棟の際で少女はsyamuさんの手を離した。
「また迷子になっちゃうだで」
「大丈夫。待っていただけやし」
それと。少女はsyamuさんにこう告げた。
「動画投稿者になっちゃあかんよ」
「どうしてや?」 「ひどい目に遭うからや。死ぬ様な目には合わんけど、死ぬよりもっと悲惨な生き方をすることになるわ」
少女はsyamuさんを睨みつけながら言った。
「okわかったぜ」
「帰りに気をつけて行けや。ホイジャまたのーじゅんぺー」
「えっ!? その瞬間syamuさんは少女に突き飛ばされ意識を失った。
目覚めると目の前に中年男性が口をポカンと開けていた。
「トイレの中に人いないと思ってたのに」
男が言うには空室のトイレ室に突然syamuさんが現れたと言うのだ。 とりあえず病室に戻るとスーファミさんは事切れていた。
「順平。母さん...いや婆ちゃん死ぬ前にお前の名前を呼んでたで...」
syamuさんの父、焼肉さんはそう伝えた。
彼は今のところ少女の忠告を守り、動画投稿は行なっていない。
おしまい syamu「しばたさん.俺もう長くないわ」
年老いたsyamuはベットの上でしバターにそう告げた
柴田「syamuさん....順平....」
年老いたシバターはsyamuのシワシワになった手を握る
その手はひんやりと冷たく...彼の命がもう長くないことを示していた syamu「しばたさんとはいろんなことがあったなあ....一緒に歌を歌ったり...麻原さんと戦ったり...沖縄に旅に出たり....」
syamuは少しだけ微笑みながら綺麗に正座をしていた。
柴田「なんだよそりゃ....お前が死ぬみてえじゃ」えか...」 syamuにはもうわかっていた
バッチリ先生、穂高さん、焼肉、カスゴリ、まいこ、さなえ、麻原、ゆゆうた、高木、あず希、カズナリ、西山、岩間、こっさん、ゆたぼん、ヒカル、みんな死んでしまった。みんな先に逝ってしまったのだ 柴田「まだだ、まだだよ、薬はまだ沢山あるんだ。お前だってもっと生きられ」
syamu「ええんやしばたさん...おれはもう十分いきたから...だからもうええんや...」
syamuはあの日のように静かに笑った syamu「しばたさん....おれは長く生きるよりも柴田さんといっしょに過ごしたかったのや....それが何よりの楽しみなんや」
げほっ...げほっとsyamuが咳をする。そんな彼の背中をしバターはさすった
シバター「わかったよ....順平....このままで...このままでいいんだな」 シバターはその日も、syamuのいる病院を訪ねた。しかし待っていたのは残酷な事実だった。
シバター「順平が亡くなった!?」
syamuは昨晩に発作を起こして亡くなってしまったことが分かった。
そしてそこには、痩せかけた、歳を取った、小さなsyamuの遺体があった シバターはなぜか泣けなかった
syamuの葬儀に参加しても、syamuの遺体が荼毘に付されても、その遺骨を目の前にしても、それが墓に埋められても、なぜか泣けなかった。泣かなかったのではなく泣けなかったのだ 一通りの手続きが終わって、シバターが一休みしようとした時、ポケットの中に何かあるのに気づいた。そこにはsyamu特製のココアヨーグルトの食べた時のスプーンがあった
シバター「なんでこんなもんがあるんだろうな」 シバターはずっとそれを見つめていた。
そうしていると、しバターの中にかつての思い出が溢れてきた
syamuと踊った思い出、2人で色々なご飯を食べた思い出、獅子唐のスタミナ炒めを作った思い出、結婚式に出た思い出 シバター「じゅ...順平...辛いんだよ....」
シバターはその場で泣き崩れた。
涙が枯れるほど泣いた。泣いて泣いて....
それから、シバターを見かけた人は誰もいなかった。
おしまい みんな感想書いてくれメンズ
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